2)咳嗽及び逆上と耳鳴

『咳嗽発生の原因は実に身体凡ゆる局部からである』
                  (天国の福音「咳嗽および逆上と耳鳴」より)

『強い咳嗽と弱い咳嗽の原因を述べてみるが、強い咳嗽とは、喀痰の濃度であるのと、喀痰の多量である為、吸引に力を要するからである。それに反して軽い咳嗽は、喀痰の稀薄と少量なるためである。(中略)
 そうして、咳嗽の原因である喀痰は、意外な局所から出る事がある。それは脚部又は頭脳及び顔面であつて、之等は医学では想像もつかないであらうが、私が治療の際、右の部の毒素溶解法を行ふや、間髪を容れず咳嗽が出るにみても、疑の余地はないのである』
                  (明日の医術 第二篇「咳嗽及び逆上」より)

『私は以前弟子である某医学博士の股間を浄霊した事がある。その都度咳嗽吐痰をするので、その博士は曰く「仮令、毒血が溶解排除されるとして、間髪を入れず咳嗽が咽頭部に移動するのは如何なる脈管を通過するのであるか不可解極まる。」といふのであるが、それに対し私は斯う説明したのである。「人体内の生理作用は、不要物を排除する場合、筋肉も臓器も難なく一瞬にして透過するので、此理は霊と物質の関係を知るに於て、容易に理解し得るのである。」と』
                   (天国の福音「咳嗽及び逆上と耳鳴」より)

『逆上とは如何なる原因であるか、之も世人が考えるやうな、血液が逆上するのではないので、顔面部に溜結する毒素の浄化作用としての、其部の発熱である。勿論、紅潮を呈するのは熱の為であつて、右の毒素を溶解するに於て、治癒するのである』
                  (明日の医術 第二篇「咳嗽及び逆上」より)

『之(耳鳴)も多い症状であるが、医学ではどうする事も出来ない。併し別段命に関はる程の病気ではないから、大抵放って置くが割合辛いものである。此原因もヤハリ延髄部の固結で、之が不断の微弱な浄化によって、溶ける其音が耳に響くのであるから、之も其部の固結を溶解すれば液体となって、毒素は嚏によるか又は自然に鼻汁となって出て快くなるのである。稀には耳下腺附近に固結が出来、其浄化の為もある』
                      (文明の創造 科学篇「耳鳴」より)

(浄霊の個所)

 せきは、痰を出すためのポンプ作用です。頭脳、顔面、手足の指、股間等にある毒素が溶解してせきが起こることもあります。その中でも特に頸部淋巴腺にある毒素が溶解してせきが起こるケースがもっとも多く、浄霊は上記の原因部、特に頸部淋巴腺、そして肩を行います。

 のぼせの場合は、頸部淋巴腺部および顔面、前額部を浄霊します。

 耳鳴の場合は、耳下腺および内耳近接部、さらに延髄部の毒素が溜まっている個所を浄霊します。

(新田博士のコメント)

 現代医学から見た場合、せきは気道内にある異物、すなわち痰の排除作用であるとされています。

 日本医術では、「咳嗽の原因である喀痰は、意外な局所から出ることがある。それは脚部または頭脳及び顔面であって、これらは医学では想像もつかないであろう」とありますが、この点は医学では説明がつきません。頭や足が原因でせきがでるということは現在の医学では説明不可能なところです。

 耳鳴りは耳鼻科でも一番困っている問題です。日本医術でも「耳鳴りは、今の医学ではどうすることもできない」と述べていますが、まさにその通りです。

 耳鳴りの原因は医学では不明のことが多く、治すのは難問とされていますが、一応、中枢性のものと末梢性のものとがあるとされています。中枢性の耳鳴りは脳に原因があるとされ、末梢性の耳鳴りは耳の中耳や外耳、鼓膜に原因があるとされています。