第四章 真の人間づくりについて

 総論二では、「日本医術・浄霊」の偉大な力が発現される源である明主様の「光の玉」の存在についてや、明主様のご神格をより深く学ぶことによって、より強い霊力をいただけるということ、あるいはまた「日本医術・浄霊」の神霊科学的な側面やその超宗教的な力について学び、総論一まで含めますと本当に様々な角度から学びを深めてまいりました。また各論では、霊的な曇りに対する浄化作用の結果である病気について約八十例を採り上げ、具体的な「日本医術・浄霊」の研究に役立つように内容を構成してありますが、これらはすべて明主様の神霊研究によって解明され、数多くの尊い体験を通して事実として把握されたものであります。

 これまでの「日本医術・浄霊」の理論と実際の研究を通して、その素晴らしさ、偉大さというものを充分ご理解いただけたことと思います。「日本医術・浄霊」の深さと広さは果てしないものであり、“これで終わり”というものではありません。明主様が神霊研究をなされ、今まで未知であった霊気を発見し、また神仏の存在、さらには最高神の存在まで究められましたように、「日本医術・浄霊」はどこまでも深いものであります。目の前に現れる事実を通して、観念的にではなく、実際に感得しながら思想性を深め、より高い境地を目指して研究に取り組んでいっていただきたいと思います。それが明主様の願われた真の人間として現界での人生を完うし、霊と体共に健全で幸福な人々が寄り集う文明世界の実現に向かう方途なのです。本章ではそうした観点から“真の人間づくり”というテーマで学びたいと思います。

 浄化の種々相と実際の浄霊のあり方については前述のように各論で採り上げておりますが、明主様が単刀直入に
『私は常に現代人は毒の塊だといっているが、随分酷い言い方と思うかも知れないが、これが事実であってみればどうにもならないのである。(中略)今日どんな人でも祖先から受け継いだ先天性薬毒と、生まれてから入れた後天性薬毒との、二種の薬毒によって毒の固りになり切っている。というのは私は二十数年来今日迄、何千何万の人間を取扱って来た経験によっても、そうでないものは一人もない。残らずといいたい程人間の形をした毒の塊といっていい』              (栄光二二六号「毒塊人間」より)

とおっしゃっておられることの意味あいがよくお分かりのことと思います。