2)眩暈及び不眠

『眩暈には二つの原因がある。一つは、右側後頸部延髄付近に毒素の溜結があってそれが眼球へ送流する血管を圧迫するのである。即ち眼が物体を視るといふ事は、視神経の活動であるが、その活動のエネルギーは、絶間なく送流する血液があるからである。然るにその送血管が、毒素固結の為圧迫される場合送血量が減少するので、その血量減少の刹那視神経が弱り、視力が薄れるという訳である。右の毒素の固結は、第一浄化作用によつて固結が強化されるのであるが、その作用が不定的であるため、その都度視力が弱り、又、強まるといふやうに、刹那的間歇的である為それが眩暈の症状となるので、此原因が最も多いのである。
 今一つは、前額部から眼球附近に滞溜する毒素の浄化作用として、常に微熱が発生するのである。その微熱が視力を動揺させる。(中略)
 次に、不眠症であるが、此原因も簡単明瞭である。之は、眩暈の原因と殆んど同一であつて、眩暈の固結は間歇的であるが、之は、そういふ事がなく、定状的に血管を圧迫し、脳貧血を起すのであつて、此原因による脳貧血は神経過敏症になり、それからそれへと、物を考えがちになるのである』
                 (明日の医術 第二篇「眩暈及び不眠症」より)

『其他脳の前部及中心部にある毒血浄化の場合もある』
                      (天国の福音「眩暈及び不眠」より)

(浄霊の個所)

 めまいは、主に右側延髄と頸部淋巴腺にある毒素の固まり、さらに前額部を浄霊します。

 不眠症は、めまいと同様に、右側延髄と脳の前部および中心部を浄霊します。

(新田博士のコメント)

 日本医術では、「めまいの原因は右側延髄部付近に溜結した毒素である」と説いていますが、医学的には、めまいには中枢性のものと末梢性のものがあるとされています。

 中枢性のめまいは、大脳や脳幹、小脳の障害によっておこりますが、その原因としては血管障害、炎症、腫瘍、変性などによるものや、中毒によるもの、脳貧血による立ちくらみ等があります。また末梢性のめまいは耳の奥にある三半規管(平衡感覚をつかさどるもの)に異常がある場合に起こります。その例としては、内耳炎やストレプトマイシンの中毒等があります。そのほか、いろいろの疾患に付随してめまいがおこります。

 不眠症について日本医術では、「この原因も簡単明瞭である。これは、眩暈の原因とほとんど同一であって、眩暈の固結は間歇的であるが、これは、そういうことがなく、定状的に血管を圧迫し、脳貧血を起こすのであって」とありますが、そういう事実も確かにあると思いますが、医学では、多くの場合、不眠症は精神的な原因が多く、特に敏感な人、神経質な人が不眠症になりがちであるとしています。