一、肩の重要性について

前章では「腎臓の重要性」について学びました。本章では、腎臓と共に大変重要な部分である「肩」について学びます。この肩にある集溜毒素が溶け、柔らかくなることによって、「日本医術・浄霊」で大変重要なところとして捉えられている内臓の三位一体が本来の働きを取り戻していくのです。その内臓とは、心臓、肺臓、胃の腑の三者をさしています。『内臓の三位一体と浄霊』ということについては別の機会に詳しく採り上げますが、私達が住んでいるこの地球上が霊界と現界とによって構成されているように、人間もまた霊と体とによって構成されており、人間の本体は霊の方にあるとする「日本医術・浄霊」における生命観にとって、霊界との関わりの中でこれら三つの内臓の果たす役割は大変重要なのです。

以下に明主様が「肩」についておっしゃっておられることを採り上げてみます。

『大体、この淋巴腺とか耳下腺の毒は、肩の毒が行くのです。(中略)腎臓が薬毒を無くする働きをするのです。それで腎臓は或る程度までで、腎臓で固まるか固まらないうちに、みんな頭を使いますから頭に上って行くのです。頭に上ってくると肩に集まるのです。これは手を使ったり、根をつめたりすると肩が凝ると言います。それが洟になったり痰になったりして出ようとして、これが頸の方まで行くわけです。それで頸が凝るというわけです』

『肩が柔らかくなれば、此処(頸)も柔かくなります』

『心臓病でも胃病でもこれが最も効果があります。心臓病の人は必ず左の肩が凝ってます。これが溶けた物が心臓の廻りに固まって圧迫するのです。それが心臓病です。喘息も無論それです。喘息の方は横隔膜の方に固まるのです』

『それで心臓の活動が悪くなるから肺の活動が悪くなるのです。(中略)そういうようで肩を柔らかくすると肺がよくなるという事は、心臓が良くなるからです。それから肩が柔らかくなると非常に腹が減るのです。そういうようで食欲が増えるという事は胃の活動がよくなるわけです。ですから肩を柔らかくするという事は、肺と心臓と胃がよくなります』

『肝臓が悪いといったところで、やはり肩から下がって溜まるのです。それから肝臓が悪いと、こういうところ(腰)に溜まりますが、それも肩から下がって来るのです。それから糖尿病は膵臓ですが、左の方です。此処も肝臓と同じようなもので、肝臓が悪くなるから圧迫されて、胆嚢も起こり黄疸も起こるというわけですから、大体、肺、心臓、胃とこの三位一体がよくなれば問題はありません』       

(「浄霊法講座」より)