三、腎臓の重要性について

 次に「腎臓の重要性について」採り上げることにいたします。明主様は腎臓以外にも頭脳とか肩等、重要な箇所について言及しておられますが、それらについては別の機会に譲ることにします。
『本医術は一言にしていへば腎臓医術ともいへるのである。曩に詳説した如く、病原としての毒素は然毒、尿毒、薬毒の三種で、その三毒が最も作用する局所としては腎臓である。先づその順序を説いてみよう。
 人間が此世に生を享けるや、既説の如く先天性毒素としての然毒が、先づ背面腎臓部に集溜する。嬰児と雖も殆んどは背面腎臓部に相当の毒素を保有してゐる。幼児の起歩きの後れる原因もその為である。そうして人間は成人するに従ひ、然毒の凝結圧迫により腎臓は萎縮し余剰尿が溜結、何等かの病気発生となり、それの浄化停止の為薬毒を使用する。即ち以上三毒の圧迫加はり、腎臓はいよいよ萎縮する。元来腎臓は生理的残渣を尿によって排泄するといふ重要機能である以上、腎臓萎縮は全身的浄化微弱を促す。その結果としての老衰は免れ得ない。此理によって人間の元気旺盛なるは腎臓機能の活発に因るのであるから人間の強靱なる健康こそ、全く腎臓の強盛に正比例するのである』
                   (天国の福音「腎臓医術と若返り法」より)

 このように腎臓の働き及び腎臓萎縮による影響について説いておられますが、そうした重要な役目を担った腎臓が本来の活動状態に戻ればどうなるかということについては、
『先づ全身が軽くなり、挙措敏捷となる。頭脳は明晰となるから能率は増進する。仕事に当って倦む事を知らず、且つ困苦に堪へ、万事楽観的となり、常に爽快感を保つから怒る事を厭ひ協調的となる故、人から愛敬され、成功者となる訳である。
 又婦人にあっては浄血の持主となるから著しく美を増し、不断の快感は接する人に好感を与へ、ホルモンの増加は著しい魅力を発揮する。故に、夫婦は円満となり、家庭内の風波は起り得なくなる。又老年者と雖も先づ二十年は若返るであらう』
                   (天国の福音「腎臓医術と若返り法」より)

 とおっしゃっています。このように「日本医術・浄霊」においては、腎臓は人間の健康を左右する重要なところであり、腎臓が正常で活発に働けば肉体的に健康になるばかりでなく精神的にも健康となり、家庭生活、社会生活の上にも大きく影響するということになります。