一、結核患者の浄霊に就いて

イ、浄霊の急所は肩(御教え集二三号 四七頁)

何時か浄霊は一週間に一回位という事を言った事がありますが、だんだん浄化が強くなるから、その方針を変えなければなりません。というのは、これからは浄霊は幾度やってもよいのです。その代り、こういうやり方をしなければならないのです。一番主にする所は肩です。

というのは、浄霊すればそれだけ病は治りますが、一番厄介なのは衰弱する事です。熱が出る、咳が出る、そのために睡眠不足するというわけで、食欲が減るのです。そのために、物を食べないから弱るというわけで、病気で死ぬのでなく、衰弱で死ぬのです。それがほとんどです。そこで食欲を減らさない方法は、肩を柔かくするに限るのです。

ロ、健康診断の一番確実なのは肩をみる事(御教え集二三号 四八頁)

大体人間の健康を調べる健康診断の一番確実なのは、肩を見る事です。肩が柔かければ必ず健康です。ところが結核の人に限って肩が固いのです。中には膿が固って骨みたいにコチコチしているのがあります。

(御教え集二三号 三六頁)
結核の人で肩が柔かいという人はありません。拳骨を入れたような人がありますし、まるで骨としか思われないような人がありますが、これが食欲に一番関係するのです。

(御教え集二三号 五六頁)
私なども元結核をやりましたから、肩甲骨のちょっと上の所に骨か肩甲骨の続きだと思っていたが、押すと痛みがあった所をだんだん溶かしていたら、これはやっぱり薬毒の固まりです。それは非常に固いものです。だから肩を主に溶かすのです。それで肩が柔かくなると食欲が非常に増します。私は前に“痩せるのも太るのも自由自在だ”という事を書きましたが、そういうようで、肩さえ柔かくすれば食欲は幾らでも出ます。これからは結核患者は、肩の固い所を一番主にして溶かす事です。それで食欲さえ相当にあれば結局衰弱しないから、治るに決っています。

(御教え集二三号 三八頁)
食欲がないという事は肩のためという事を知っていればよいです。ですから、胃を浄霊するより肩を浄霊した方が食欲はつきます。

(御教え集二三号 三六頁)
結核とは肩の凝った病気と思っていれば間違いありません。そうすると按摩さんがよいように思うような事になりますが、按摩さんは一時的ですから、取ることはできません。よくスポーツマンなどが割合に早死だということ、それから必ず結核で死ぬのですが、この事は私は前に書いた事がありますが、やはり肩が凝っているためです。特に水泳の選手がそうです。非常に肩が凝っています。これは腕を使いますから、どうしても毒が肩に固まります。そういうわけで、つまり肩を柔かくするという事を、一つ心得てやる事です。

ハ、肩の浄霊を第一にし、頸の廻りを第二にする(御教え集二三号 三七頁)

肩が柔かくなれば、必ず食欲は出るし、熱も減ります。肩からの熱が一番多いのです。それで肩が柔かくなれば、此処(頸)も柔かくなります。ですから、大体結核というものは胸の病気ではありません。肩と頸の病気なのです。

(御教え集二三号 五六頁)
今まで気がついてはいましたが、それほど強調しなかったのです。今度はそれを最も強調するというわけです。ですから肩が第一、それから頸です。大体この淋巴腺とか耳下腺の毒は、肩の毒が行くのです。薬毒が体の中に入ると、薬毒というものは一番最初は腎臓に行くのです。腎臓が薬毒を無くする働きをするのです。それで腎臓は或る程度までで、腎臓で固まるか固まらないうちに、みんな頭を使いますから頭に上って行くのです。頭に上って来ると肩に集まるのです。これは手を使ったり、根をつめたりすると、肩が凝ると言います。それが洟になったり痰になったりして出ようとして、これが頸の方まで行くわけです。それで頸が凝るというわけです。ですから、とにかく肩です。肩を第一にして、頸の廻りを第二にすれば、これで肺病は大体治ります。

ニ、結核の熱は頭に多い(御教え集二三号 五七頁)

心配したりして頭を使ったりすると、影響するのです。結核になってからの話ですが、“結核だと言われた。オレはもう結核だ、どうしよう”というような心配をすると、前頭部に集って来るのです。それを溶かすには此処(頭の中心)をやればよいが、そうすると熱が出ます。それで体温計をやると、その反響が脇の下まで来てますから、七度五分とか八度とかいうことになります。此処(脇の下)に熱があるからお医者さんは胸だと間違えるのです。肺病というのは胸の病気ではないのです。頸の病気、肩の病気、中には頭の病気と言ってもよいです。ですから頭を浄霊すると盛んに咳をし痰が出たりします。そういうようで、結核は胸に関係はあるが、原因はありません。これが熱で全部溶けると、一旦肺に入って、咳と痰が出るのです。それで此処(胸)をレントゲンで見ると其処にあるから、それで此処が悪いと考えるのです。実に単純な考え方です。ですから胸の病気ではないのです。これは本に詳しく書いてあります。

それから頭を溶かしますが、これが痰になるのは早いもので、間髪を容れずに肺に入って出ます。それから股とかお腹をやると、すぐ溶けて腎臓に行きますが、この速さは一秒の何分の一という速さです。その場合には管とか筋とかは通らないのです。一ぺんにパッと来るのです。これは霊的に来るのです。そうしてそれが物質に変化するのですから、実に神秘なものです。何処かがちょっと痛いとすると、その痛いと感じるのは頭ですが、それは一秒の何分の一か何百万分の一か分らない速さです。痰もそうです。何処かで溶けるとパッと肺に来るのです。そして肺から出るのです。ですから、この辺の毒が痰になるのもすぐです。

(御教え集二三号 三八頁)
結核の熱というのは頭が多いですから、これは肩をやれば頭もよくなります。けれども、前頭部を触ってみれば熱があるのは分りますから、それも一緒にやれば、より早く治るというわけです。

ホ、息切れの原因(御教え集二三号 三七頁)

それからついでに話しますが、息切れは何処に原因があるかというと、これもよく知っておくとよいです。これは肋間です。息切れのある人は横腹に毒が多いですが、押してみると必ず痛い所があります。骨に固っているというのが多いのです。それで歩いたり急いだりすると、肋骨にからんでいた毒素の固まりが、少しでも溶けますが、溶けると出そうとして肺が引張るのです。それが息切れです。だから特に喘息などはそうです。よく肺病の人に息切れが多いですが、あれは肩が少し溶けたものが此処に来て固まるのですから、やはり元は肩にあります。結局結核は肩が第一、それから頸の廻り、それから肋骨附近と思って、その浄霊をすれば、まず治ると言ってよいです。ただ衰弱が或る程度を越え過ぎていると、浄霊を始めても間に合わない事があります。

(御教え集二三号 三八頁)
肩をやっても、肩で溶けたものが一旦肺に入って痰になって出るのですから、衰弱しきっているのをやっても間に合いませんから、それだけは心得ておくとよいです。

ヘ、運動はあまりさせない方がよい(御教え集二三号 四九頁)

肩さえしっかりやればよいと言っても、やはり、あんまり運動はさせない方がよいです。浄霊は幾らやってもよいが、寝たり起きたり位の程度にしておくのです。あんまり荒ッポイ事はさせない事です。そうすると浄化が又強くなりますから、そこの調節をうまくするという方法です。それで非常に効果がある事になります。それで結核が治ったという人は、いろんな病気にしても、肩が非常に固いですから、それを自分で浄霊すると、再浄化でも軽く済みます。

(御教え集二三号 六〇頁)
できるだけそういうようにさせるようにした方がよいです。それで肩というのは非常に固いものですから、こっちで浄霊してやるよりか、本人が暇があれば始終やっている方が効果があります。そういうようにしてやった方がよいです。