二、結核症状の解剖

 イ、喉が痛むのは危ない
                 (御垂示録二号 五九頁)
(御 伺)
 結核患者で喉が痛むのは──。
(御垂示)
 そういうのは危ないです。医者の方でも、喉頭結核は絶対駄目だと言いますがね。

 ロ、咽喉が痛み、食欲皆無で、毎日一升位のヌラが出て衰弱し  ている人
                        (御教え)
(御 伺)
 二十八歳の男、一昨年暮より胸を病み、気胸療法も十回やりましたがよくならず、偶々昨年三月御浄霊により快癒し、早速入信して教師となり御奉仕させて頂いておりましたが、本年一月より御浄化を頂き、咽喉が痛く、唾も楽に呑込めず、食欲も皆無で、毎日生卵一個がせいぜいで、毎日一升位のヌラが出ますが、相当衰弱が高じて居ります。御救い頂けましょうか。
(御垂示)
 これは再浄化です。医学で固めたのが浄化して或る程度溶けると、非常によくなりますが、よくなる程前に固めた毒が浮いて来るものだから、それが浄化するのです。この再浄化の時は厄介です。衰弱しますから厄介なのです。この衰弱の為に駄目になる事があります。先ず一番の急所を見つける事です。大抵これなら頸筋にあります。それから、肩、背中、腎臓の下の方、股、こんな所に必ず固まりがありますから、それを見つけてやるのです。一番熱の出る所を見つけて浄霊すると、ずっと楽になります。唾を呑込むと痛いというのは、ヌラや痰が咽喉を通る時に、その毒の為に所謂「カタル」になってブツブツが出来るのです。それが泌みて痛むのですから、ヌラや痰が少なくなって来れば治ります。こういうのは衰弱を増さないようにしてやる事が大切です。そして早く峠を越さなければいけません。まあ大体一番の急所は頸筋にあるでしょう。だから其処をやってみて額の熱が下れば其処が急所です。それから第二、第三の急所を見つけていくのですが、これはなかなか、慣れないとね・・。まあ、額が冷たくなり、熱がなくなれば、恢復期に入ったと思っていいです。

 ハ、再浄化で衰弱している婦人
                        (御教え)
(御 伺)
 三十一歳の婦人、本年七月頃より結核症状の御浄化を頂き、御浄霊により一時よくなりましたが、最近再浄化を頂き衰弱し、食欲は余りなく、脈は百四十程あります。
(御垂示)
 どうも結核は、よく再浄化するのですが、大抵この時が危ないのです。これも衰弱の程度によりますが、ひどくなると駄目です。で、こういうのの急所は一カ所や二カ所ではなくて、方々にあるのです。一番の原因は右の延髄です。此処が浄化すると熱が出る、そうして衰弱は熱の為です。それから頸、喉の辺の淋巴腺です。又頭の此処(脳天)の事もあるし、脇の下、肩、腎臓、それから股などです。股に熱が出て、その為に咳の出る事もあります。以前そういう人がいたので、あんたの股に肺がついていると言ったものです。そういう急所を浄霊すると熱は下るものです。
(御 伺)
 その人も、御浄霊致しますと熱は一旦下りますが、又上って参ります。
(御垂示)
 ははあ、それは急所を外れてしまうのです。急所をやると直き楽になるのです。それから浄霊すると反って咳が余計出る人がありますが、これは見当違いの浄霊の場合がよくあります。例えば咽喉に原因があるのに肩を浄霊すると、肩が浄化して来て、それが又咽喉に移るために余計咳が出るのです。平均浄化です。だから、浄霊しても熱が下らないとか咳がふえるとかいう場合は、見当違いではないか考える事です。普通は浄霊すれば熱も下り食欲も出て来るものです。

 ニ、頻繁な咳と食欲減退で衰弱していく人
                 (御教え集六号 五四頁)
(御 伺)
 二十六歳の女、昭和二十三年九月肺門淋巴腺と診断され、漢方薬のみにて約半年程で治り、昭和二十五年三月結婚。四月に発病し、肺浸潤と診断され、実家に帰りパス二箱を使用致しましたが効果なく、五月国立病院に入院。ストレプトマイシン四十本及び毎月三回ずつ飲薬を使用、大分経過が良いように思われましたが、七月末レントゲン検診の結果、空洞があり手術しなければならないとの事でしたが、家族は御浄霊の有難さを知るようになり、手術を断り退院し、八月下旬より御浄霊戴くようになりました。その後は咳嗽と軽い下痢位にて、十二月頃より頻繁な咳嗽(特に夜間に多く)次第に食欲が減り、最近では殆んど食欲なく、衰弱を増して参りました。御浄霊は頭部、頸部、延髄、肩、背部、腎臓、右足附根を致しております。今後何処を主として御浄霊させて戴きましたら宜しゅう御座いましょうか。尚、幼少の頃に肺炎を固めた事が御座います。
(御垂示)
 半年程で治り──というのは、固めたのです。これは幾らか見当違いをやっているのです。随分方々やってますが、これは急所が分っていないのです。本人でも分りますが、大体頸の廻りです。此処(頸部淋巴腺)をやってますか。
 「致しております」
 何処かに固まりがあるでしょう。その一番固っている所、それから一番熱い所──その熱い所が一番浄化が起っているのです。それで其処が良くなると、他に浄化が起って来るから、それを間違えないようにする。ここだと思っていると、そこが良くなって来ると、何ぞ知らんこっちに起って来る。一番熱い所と一番固い所です。其処が急所です。熱が減ると、食欲が出て来る。この人は肩が固いでしょう。多分そうでしょう。急所は此処(頸部淋巴腺)と肩と延髄の左か右かどっちかです。他に大した所はありません。そうして急所を見附ければ、何でもありません。その急所をやれば順々に良くなります。急所が一つ外れているのです。
 それで、その毒というのは──幼少の頃肺炎で固めた、それからパス二箱、ストレプトマイシン四十本、飲薬──をやったそれです。その毒が中々出切らないのです。だから、今言ったような工合にしてやれば、治らない事はないです。何しろ熱と咳を早く取ってやらなければならないです。すると、食欲が出るから、衰弱がずっと軽くなる。こういう肺病などは、急所を見附けるのが一番です。どうかすると、頭のこういう所(真上)にある事があります。急所を見附ければ、割合簡単なものです。肺門淋巴腺などというのは、こういう所の毒が溶けて──肺の上の方から入って出るのです。打擲らかして置けば、とうに治っている。これは一生懸命に結核を作りかけたのです。実際、現代の人間は可哀想なものです。

 ホ、衰弱甚だしく、月経がなくなった娘
                        (御教え)
(御 伺)
 二十歳の女、昨年六月に結核となり十一月迄入院しておりました。月経もその頃止ったと申します。以後御浄霊しておりますが、苦痛は楽になって来ておりますが、衰弱がひどう御座います。如何でしょうか。
(御垂示)
 これは特に肺病に多いのですが、肺病がすすむと月経が無くなるものです。つまり貧血になるのです。この人は一寸難かしいです。まあ見込みないでしょう。だから手を引いた方がいいです。ただ苦痛を緩和するのと、亡くなってから霊界でずっと楽になるのとで、浄霊して上げるのはよいです。
 月経が無くなったのはもう相当危ないのですが、陰毛の無くなったのは全然駄目です。人間の健康、不健康というのは──こんな事を言うのは一寸可笑しいようだけれども、陰毛で分るのです。これが濃い程健康で、薄い程不健康なのです。
 それから肩を押えてみて柔かい程いいのです。平常丈夫な人でも、肩が固いとよく急死します。世の中で成功する人は必ず肩が柔かいです。つまり肩の柔かい人は精力があるのです。固い人は精力がないから駄目なのです。
(御 伺)
 肩の固いのは治りますでしょうか。
(御垂示)
 治りますよ。ただ長くかかります。

 ヘ、咽喉が痛み呼吸困難、心臓が苦しく歩行出来ず、食欲なく  衰弱している娘
                 (御教え集六号 七六頁)
(御 伺)
 昭和二十六年三月入信の二十三歳になる娘。二十六年一月十四日喀血し医療を受け、ストレプトマイシン(米国製)五本、パス九グラム、ティビオン百錠、漢方薬一カ月服用、気胸五、六回にて入らず、絶対安静を致し、食欲は進まなくなりました。以前学徒動員中脚気を毎年夏季連続発病し、ビタミン注射百本、頭痛にてノーシンを多量に服用致しております。大腿部、鼠蹊部、主に全身の御浄化を戴いてより、咳、痰激しく、現在は咽喉が痛み、呼吸困難、心臓が苦しく、歩行も出来かね、食欲は一日二回(一回に軽く一膳)程度で御座います。尚、父は肺結核で死亡、三男は戦死、姉も肺炎と脳膜炎合併症にて死亡致しております。御浄霊の重点を御教示の程御願い申し上げます。
(御垂示)
 これは薬毒です。これだけ入れたら堪らないです。よく生きている位なものです。まあ、若いから、絶望という事は言えないが、先ず併し、難かしい方が多いです。それで、こんなに薬を飲んで、色んな手当をして、良くなかったら目が覚めそうなものだが、それでも反対するのだから、実に、この迷信というのは、大変なものです。
 これは食欲次第です。どうせ、浄化で段々毒素が取れてゆきますからね、唯、咳や痰が出ると、きっと熱もあるし、衰弱が増します。食欲が少し足りないです。こういうのは、出来る丈菜食をするようにするのです。菜食をさせて、二、三週間やってみて良い方に向えばいいし、それでグズグズしているようでは、これも駄目です。まあ要領良く逃げるのです。

 ト、胸の下部の激痛は取れたが、呼吸困難、強烈、頻繁な咳嗽  に苦しみ、血痰、寝汗、衰弱の増して来た人
                 (御教え集三号 七八頁)
(御 伺)
 二十五年二月当時肺浸潤にて二カ月程御浄霊を頂き、その後二回程喀血、後軽い御浄化をずっと戴いており、御守護によりまして、驚くべき多量の喀痰を排出させて戴きました。十月初旬左前胸部下部に激痛の御浄化を戴き、三回程の御浄霊にて喀血の御浄化を戴き、激痛も大変楽になり、現在の御浄化の状態は呼吸困難の為歩行に非常に苦痛を覚えます。非常に元気で御座いましたが、この四、五日衰弱を増し、大変に瘠せて参りました。食欲は人よりある位で御座います。又尿は普通位にて、強烈頻繁な咳嗽に苦しみ、多量の痰及び血痰、寝汗を出させて戴いて居ります。全身的に疲労感(脈搏百二十位)が御座います。二年程前に気胸十八回及びその時半年近く服薬及び注射をしており、又以前淋病の折、相当量の薬毒が入っております。御浄霊の重点御垂示賜わりたく御願い申し上げます。
(御垂示)
 これは、浄霊は誰がやったのですか。浄霊が見当違いをやっている。この人は肋間神経痛があります。肋骨に膿が溜っている。だから、肋骨を押して見て痛い所に固まりがあるのだから、その為に息切れと熱が出て、それで衰弱するのです。それを見つけるのです。こういうのは此処(頸部)にありますから、これを見つける。それから頭、肩です。押して痛い所です。それから触って熱い所です。熱のある所、其処をやれば良い。浄化の状態は非常に良いです。これは治らない事はないです。原因は勿論薬毒です。薬毒が方々に固っているのです。それを早く取るという事です。何時も言う通り、一寸でも力を入れない。そうすると溶け易いです。食欲があるのでしょう。ですから治ります。良い浄化です。唯、衰弱を増さないようにするのだが、今言ったようにすれば衰弱も治ります。

 チ、咳の為不眠が多く衰弱している人
                 (御教え集五号 二六頁)
(御 伺)
 四十七歳の男、八月に肺浸潤と診断され、マイシン四十本うち、絶対安静をして居りましたが、お道のお話を聞かれると同時に医療を全廃し、只管お道に縋って御浄霊戴いて居ります。その後咳の御浄化で、連日一升余の痰の排泄があったのもなくなりました。最近胸、咽喉、下腹に痛みを覚え、食欲はあり、体力旺盛ですが、咳の為不眠が多く、漸次衰弱して居ります。御浄霊は淋巴腺、背部等を主として致して居ります。既往症としては、昨年狭心症で医療を受け、大酒家の為、飲酒後の服薬、淋病等でかなり薬剤を用いて居ります。御浄霊の個所の御教え賜わりたく御願い申し上げます。
(御垂示)
 これは薬毒です。薬毒の排泄です。咳があんまり出るというのは、浄霊する人が見当違いをやっている。これは、良く調べてみるとよいです。咳は方々から出るが、その時一番出る急所を見附けるとよい。処が、的外れだと、余計咳が出ます。其処の治った丈ずつは平均浄化が起ります。だから、やっているうちに、段々咳が減っていくというのが本当です。だから、咳が余計出るというのは、見当違いだから、良く調べて見るとよい。咳が最も出るのは、此処(頸部淋巴腺)です。大抵、此処です。延髄は咳は少ないです。これは水洟の方です。あとは肩です。背中も無論あります。左の方がきっと多いです。それを浄霊するのです。それで、その時に、大体触って見て、一番熱のある所、其処から咳が出るのですから、其処を発見する。そうすれば、この人は治りよい質だから、治ります。急所さえ見附ければ、割合早く咳は減っていきます。それが一番肝腎です。

 リ、咽喉、胸部が苦しく、高熱で、食欲なく衰弱してゆく婦人
                (地上天国四四号 一二頁)
(御 伺)
 四十八歳の女の信者、昭和十八年秋頃軽い咳をし始め、背筋が痛み、医師は「肋膜」と診断、入院約六カ月で治癒、退院後二カ月にして再発、今度は他の病院に入院六カ月にして一応退院、又二カ月程で再び入院七カ月位で退院しました。退院時の体重は十八貫位ありました。退院後三カ月程して、中耳炎発病、入院手術を受けました。その後四年間医療を用いる事なく家事をして居りましたが、昭和二十五年五月頃、咳が出始め、同地の二人の医師より「気管が悪く、今の処まだ肺は冒されてない」と言われ、幾日か治療受けましたが、咳が止まりませんので、その旨医師に話しましたら「劇薬」と言って注射しました。一日位咳が止まりましたが、翌日には又咳が出始め、同時に四十度位の熱が出ましたので、床に就き氷冷している処に信者さんがおいでになり、御浄霊を頂きましたら熱は下りましたが、咳は止まりませんでした。併し何となく身体が軽くなったように感じましたので御浄霊を続けましたら、二、三日で床を離れる事が出来ました。(八月入信)二十七年の春より御浄霊中に、頭部、耳下腺、延髄等に三十九度位の熱が出、咽喉、胸部(気管)が苦しくなり、食欲は減り、だんだん衰弱して現在の体重十一貫位になりました。現在、咳、咽喉、気管、腹部の浄化は変化がなく、寒気も時々致します。
(御垂示)
 それは肋膜に溜った水が濃化し、大分残っているので、それを排泄する為の咳であるから、痰が出るだけ出れば治るのは勿論だが、それまでに衰弱しては面白くないから、今後は絶対菜食にしなさい。そうすれば衰弱しないで必ず早く治る。浄霊個所は無論肋膜を患った個所で、この個所を発見するには、息を深くして痛む所、又は押して痛い所、熱のある所で、触ってみればよく分る。

 ヌ、激しい咳と多量の喀痰の為、喉頭が痛み、声も出ず、食事  が摂れなくなって来た人
                 (御教え集八号 三〇頁)
(御 伺)
 三十歳の女の信者、五年前湿性肋膜炎にて、少量の排水とカルシウム注射十五本で、一時良くなっておりましたが、二十六年風邪が因で再発し、肺結核と言われ絶対安静を致し、パス十日分服用致し、その頃より御浄霊を戴くようになり、一時大変良くなり外出も出来るようになりました。二十七年二月再浄化を戴き、吐痰激しく、食も進まず衰弱して参りました。発熱は余りありませんが、激しい咳と多量の喀痰にかなり苦しんでおります。喉頭に痛みを感じ、声も出ず、食事も出来かねますが、咽喉が乾くと言い、水はかなり飲みます。盗汗や痔も出ますが、衰弱は殆んどその極に達した感が御座います。御浄霊の急所に就き御教示の程御願い申し上げます。
(御垂示)
 やっぱり胸です。胸から横腹、背中にかけて、触って見ると、熱の一番強い所に毒が未だ残っている。肋膜の水が固っているのです。其処を浄霊すれば訳なく治るのです。これは、教団の教師の人にはやって貰ってないですか。
 「支部の教師が時々参っておりますが、他は主人が致しております」
 主人では無理です。やっぱり、商売人──と言っては変だが、浄霊の商売人がやらなければ駄目です。グズグズしていると、これは死んでしまいます。万一、商売人がやって、或る程度迄いったら、素人で良いのです。何んでもないのです。肋膜の水が固っているので、それが溶け切らない、溶け方が悪いのです。それで衰弱しているのです。それと、食欲がないからです。まあ、一週間位商売人にやって貰うのです。

 ル、背部の圧迫著しく、胸部に指圧すると激痛する個所あり、  仰臥すると咳痰激しく、呼吸困難、食欲不振の人
                 (御教え集三号 八七頁)
(御 伺)
 二十六年六月御垂示戴きました者で御座います。当時の浄化は強い疲労感、胸部圧迫感、発熱、咳等で、熱は朝三十七度五、六分、最高は午後四時頃三十九度近くを前後し、発熱時に於て、胸部の疼痛最も激しく、決って午前一時頃大量の盗汗があり、熱が下りました。少しの動作にても下腹部より絞り出す如き咳が出、連発する時は呼吸困難とさえなる事がありましたが、喀痰は割に少なく、全然出ない事も御座いました。その他鼻血、歯茎より毒血の出る事も御座いました。その後の浄化は、痰が溶け易くなり、濃い痰も出るようになりました。咳も以前より大変楽になって参りましたが、八月頃より次第に胸部の圧迫が強まり、右肺中央部及び上部附近と胸側に空洞を覚えました。以後呼吸が頻繁となり、本月に入って背部の圧迫が著しく強くなって参りました。熱は平常朝三十七度四、五分、午後に至って最高三十八度五、六分を上下し、胸部は胸側から下肺部にかけて熱を持ち、特に指圧すると激痛又は鈍痛を覚えます。喀痰の排泄次第により胸の圧迫も幾分和らいで参りますが、一旦痰が出ると、又甚だ呼吸が苦しくなり、夜分は特に咳がひどく(仰向いて臥床した時)痰の排泄もひどいので中々眠れない時も御座いますが、比較的に熱は低くなり、朝のうちは楽ですが、昼過ぎより次第に発熱、背部圧迫感と呼吸が困難となり、息切れがして苦しく、脈搏は百乃至百二十を越す事もあります。一週間前用便化し、横隔膜附近より下腹に熱が出、圧迫されますので、食欲が減退致して居ります。尚、腎臓部より腰部にかけて筋金が入っているような感じがし、大腿部より足にかけて横筋が痛み、脚全体がだるく感じます。御浄霊は主として、圧迫されている所、熱のある所、痛い所をさせて戴いております。御浄霊を戴きました後には大変楽になり、気分も良くさせて戴いて居ります。暫くすると、又段々苦しくなって参ります。苦痛の個所は毎日のように移動致し、御浄霊の個所もそれに伴ない違っております。このような御浄化が毎日繰返されておりますうちに、次第に疲労致して来ているように思われます。右御教えの程御願い申し上げます。
(御垂示)
 背部圧迫感──前の胸の方の肋骨附近に薬毒が溜っているので、圧迫するからです。これは簡単なものなのです。薬毒です。それが一杯溜っている訳です。固っているのです。ですからその為に呼吸困難も熱も痛みもあるのですから、これを早く取れば良い。早く取るには、浄霊する人に余程霊力がないと、早く取れない。誰がやっているのです。家の人で反対する人があるのですか。
 「御座いません」
 毎日浄霊しているのでしょう。
 「さようで御座います」
 今は安静にしているのですか。起きているのですか。
 「一週間前から寝たっきりになって居ります」
 寝て居いた方が良い。食事は──
 「一杯位です」
 駄目ですね。喀血は──
 「ありません」
 上っ側に溜っているのです。大体肋間神経痛です。それが一番ひどい。やっぱり、あなたも力を入れているのです。
 「心配の為に力が入るようで御座います」
 心配の為に力を入れると余計駄目なのです。浄霊に力を入れたら駄目です。以前と違うのですから。神様の御守護が違って来ているのです。浄霊は何分位やっていますか。
 「四十分位で御座います」
 それから、幾らか急所を外れていないですか。急所を外れているので、平均浄化が起っているのです。痛い所をやっているでしょうね。

 ヲ、咳が多く、時々胸を締めつけるようになり、体が重い人
                 (御教え集八号 二一頁)
(御 伺)
 四十三歳の男の信者。三年程前に肺結核で七カ月入院致し、約八十本のマイシンと注射と薬を続け、退院後一年程薬を続けておりました。二十六年十月頃より咳が多くなり、時々胸を締めつけるようになり、疲れると咽喉が詰りあげますが、別に何も出ません。体も重く感じます。二十六年十二月末より御浄霊を戴くようになりました。御浄霊の個所に就き御垂示御願い申し上げます。
(御垂示)
 これは薬毒です。今食欲はどうなのですか。
 「軽く二杯位で御座います」
 衰弱は増す訳ではないですか。増さないですか。
 「増してはおりません」
 衰弱さえ増さなければ必ず治ります。唯、これだけの薬の出る為に、いずれ大浄化が起ります。未だこの人は薬が効いているのです。薬が未だ普通なのですが、愈々──薬は抑えつけですから───抑えつけが切れると、大浄化が起る。そうすると熱、咳、痰となります。今、咳、痰が随分あると─そうすると衰弱の憂いがあるのです。けれどもこの人は割合に芯は丈夫なのです。だから気長にやったら治るわけです。引詰められるというのは胸ですね。
 「さようで御座います」
 そうすると肋間の間に毒があるのだから、胸から背中──そういう所を押してみて、痛い所があったら、其処に固まりがあるのだから、それが胸を締附ける因です。痛い所がなければ、熱のある所があります。大抵、そういうのは肋間です。熱がある所があるから、其処を浄霊すれば良い。そうすれば、それは割合に訳なく治るのです。あとは頸の廻りです。其処に固まりと、熱のある所があります。それを浄霊する。それで治っていくわけです。

 ワ、動くと呼吸が苦しく、咳の為喉が痛み、常時床についてい  る人
                  (御教え集四号 四頁)
(御 伺)
 昨年九月結核再発以来絶対安静にて、専ら灸療法にて薬は殆んど服用せずに治療しておりましたが、はかばかしくないので、本年に入りマイシン二本とパス三十日間服用致しましたが、益々衰弱し、一時は食事もろくに入らず苦しんで居りました処、三月末より本教の浄霊を戴き、五月中旬には大変元気にさせて戴きました。六月再び御浄化を戴き痰が多量に出ましたが、その後お蔭様にて漸次楽にして戴き、痰も少量となり、七月中旬よりボツボツ起きる事が出来るようになりましたが、動くと呼吸が苦しくなるので、戸外散歩は出来ず、室内だけをボツボツ動いて居りました。九月上旬より咽喉が痛くなり、声がかすれて来ましたが、御浄霊により、間もなく痛みは取れました。現在二、三日咳が続くと咽喉が痛くなり、咳が少なくなると痛みは取れます。只今の処、常時床に就いて居りまして、咳をすると呼吸困難になります。食事は毎食茶碗で山盛一杯は入りますが、余り美味しく頂けません。毎日妻に浄霊を受けて居りますが、先生にして戴くと、その日及び翌日は非常に元気が出ます。御垂示の程御願い申し上げます。尚、只今は浄霊個所として後頭部、頸部、延髄、肩、心臓(前後)腎臓、鼠蹊部を主として居ります。
(御垂示)
 これは、浄霊を少し見当違いをしている。だから治りが悪い。これは割合に治りが悪い方ではないです。旨く急所に当れば、相当早く良くなっていきます。普通息苦しいというのはよくあります。肋間神経痛ではないのだが、肋間に毒が固っているのです。そういうのは押してみて、一番痛い所を───大抵横腹が多いですが───其処を浄霊すれば、息苦しいのは、非常に良く治ります。それから、此処(頸部淋巴腺)です。これが大抵の原因です。熱、息苦しい───咳ですね。其処がどっちか熱いです。固まりがあります。この人も、其処をやって御覧なさい。そうすると、ずーっと良くなる。

 カ、右胸の脇が腫れて、動悸はげしく、息苦しい婦人
                 (御垂示録一号 三五頁)
(御 伺)
 三十五歳の女の方で、入信する一年前に、マイシンとパス十箱ばかり飲み、右胸の脇が非常に腫れて来て、動悸を打ち、息苦しく、最近瘠せて参りましたので気にして居ります。食欲は無理して食べれば食べられますが、美味しくありません。
(御垂示)
 薬毒です。脇の下に固った毒があります。息切れの原因です。それを、肺の方で痰にして出そうと引っ張っているのです。併し溶けた奴が固いので、引っ張り出す時に息苦しくなるのです。
(御 伺)
 浄霊の回数は多い方が宜しいでしょうか。それともひどい時だけにとどめておいて宜しいでしょうか。
(御垂示)
 それは多い方が良いのです。

 ヨ、気胸の時誤って肋膜を破り、空気が洩れ、呼吸困難で苦し  んでいる人
                 (御教え集五号 四七頁)
(御 伺)
 昭和十八年肺浸潤にて医療を受け、昭和二十年秋に再発し、マイシン二本注射しましたが効果なく、気胸を致しました。その時医者の不注意により肋膜が少々破れ、空気が洩れる為呼吸困難となり、大変苦しみました。その後はラジオドクターの放送を聞き安静療法を致し、半年余りカルシウム剤を服用致しました。昭和二十五年御道を知り妻が入信、御浄霊により一カ月位で大分呼吸も楽になりましたので、家業の八百屋の仕入れに自転車で駆け廻って居りました。九月頃より又呼吸困難となり、その後三カ月程会長先生の御浄霊を戴き楽になりました。また、本年五月喘息で息苦しさ甚だしく、横にもなれず苦しみました。これも先生の御浄霊で楽にならせて戴きました。十月より一層呼吸が苦しくなり、寝ついてしまいました。咳や痰が甚だしく出、体が段々衰弱して参り、先生の御浄霊を戴き、楽になりました。食物は魚鳥、獣肉、サッカリン、ズルチン、合成酢、色粉等を入れた物を食べますと、三、四時間後に、その物だけ吐きます。最近は菜食に致しておりますが、何を食べても美味しく感じます。発病後少量乍ら十回程喀血し、血痰は毎日のように出、朝夕はヌラの如きものを必ず吐きます。痰や唾は一日七、八合位出ます。右の息苦しいのは如何なる訳で御座いましょうか。又御浄霊の個所御垂示の程御願い申し上げます。
(御垂示)
 空気が洩れ、──ああ、これはひどいな。つまり、気胸の時に肋膜──空気が──これです。原因はこれが未だ治らないのです。これは何れ──膜でも、段々治るのですが、こういうのは非常に暇がかかるのです。だから少し良くなって、八百屋さんか何かで車引いた、これが悪かったです。膜が、薄く着いた位だったのが、労働した為にはずれたのです。因は医学による被害者です。それで、未だ薬毒が沢山あります。それが、痰やヌラになって、それから血痰や喀血になるのだから、それは出るだけ出ればなくなるが、労働は暫く出来ません。治ってから一年位は、ブラブラしているのは良いが、力を入れるのはできません。手に力を入れるのが悪いのです。手に力を入れると肋膜にひびきますから、そんなふうにして、気長に段々良くするのです。身体が疵物だから、少しずつ起きて、慣らせるようにして、一年位ブラブラしているのです。菜食にしたのは結構です。こういうのは魚鳥獣肉は絶対にいけないです。ですから、今じっとして寝て居れば、息苦しくないのだから、じっとして少しずつ、段々体を慣らしていくという、そういうふうで治ります。

 タ、肺病で脈は早くなく呼吸が早い原因
                        (御教え)
(御 伺)
 肺病で脈は大して早くなく、呼吸が早いというのがありますが──
(御垂示)
 肺の収縮が弱っているのです。つまり半分しか吸収出来ないのです。というのは、毒が肺に固って、肺の活動力が侵害されるのです。

 レ、睾丸及び腎臓結核の手術をしている両肺浸潤の青年
                 (御教え集四号 九七頁)
(御 伺)
 二十四歳の男子。二十五年一月に下腹部の苦痛と尿の濁りに、驚いて医者にかかり、尿道炎との事でペニシリン十本、ダイアジン三十本を注射しましたが何の効果なく、八月には睾丸結核で、右を手術にて取り去りましたが変化なく、他の医師に診て貰いました処、右腎臓結核ゆえ、至急手術せよと言われ、十二月手術しましたが、尚はっきりせず、二十六年一月には両肺浸潤と言われ、以後気胸を左肺に行って参りましたが、三月頃より猛烈に尿道が痛み、全く不眠状態となりましたので、又ペニシリン四十本をうちレントゲンで焼き固めて参りましたが、依然として痛みは取れず、九月には医者も全快不能と言い死を待つばかりでしたが、十一月、御浄霊を戴きました処、十日目頃より猛烈な下痢の御浄化を戴き、激痛は殆んど無くなりました。併し、尿は二十分に一回ずつ御座いますが、完全なる体になるとは思われませんが、今後如何なる方法をさせて戴きましたら宜しゅう御座いましょうか。
(御垂示)
 全快不能──これがおかしいのです。御自分が全快不能にしたのです。放ったらかして置けば、ちゃんと治ってしまうのを、一生懸命に病気保存法をやったわけです。どうしてもこれを知らしてやらないと、人間は可哀相です。如何なる方法──つまり浄霊です。これは睾丸結核なので、これは間違いらしいです。と言うのは、手術にて変化なく──と言うのですから、若し、それが病気の原因なら良くならなければならない。それが、変化なく──と言うのだから、誤診だったわけです。右腎臓結核──これも誤診です。と言うのは、手術をしても、尚はっきりせず──と言うのだからです。両肺浸潤──これは本当でしょう。肺浸潤と言うのは、さっきも言った通り結構なものですから、放ったらかしておくと良いです。猛烈に尿道が痛み──これは薬毒です。小便に薬毒が混って尿道を荒らす、そこに小便がしみますから、それで痛む。痛みは取れず──見当が違っているからです。実に大変な、恐るべきものです。この人のは、大した病気はないのです。これは、医者が作ったのです。作ったというのは、レントゲン──薬毒が一番です。未だ、年も若いしするから、まあ、仕事が出来る位にまでは治るでしょう。その間浄化がありますが、併し若いから大した事はないです。咳だとか下痢だとか、それから濃い小便だとか、そんな程度ですから、そう悲観する事はありません。実際、お医者が散々壊したのをこっちで修繕するのだが、うんと金を使って壊して貰うのだから、これ程愚かな、悲惨な話はないです。

 ソ、肋膜、肺浸潤を患った事があり、午後になると高熱が出て、  肩から腎臓の固い所が痛むという人
                 (御教え集四号 五二頁)
(御 伺)
 三十歳の男子。昭和十六年左湿性肋膜炎に罹り、二年後左肺浸潤を患い、カルシウム注射、漢方薬、縞蛇二十匹をやり、更にセファランチン数本を注射し、一時小康を得ましたが、二十二年 (四年後)に再発致しました。同年三月入信させて戴き、数回の御浄霊で元気にさせて戴きましたが、その後疥癬、急性腎臓炎の御浄化を戴き、二十六年三月頃より衰弱が加わり、食事は茶碗に軽く二杯一日二食にて、時々吐気を催し、唾のような苦い液体が出ます。雨の日や寒い日は起きる事が出来ません。午後になりますと三十八、九度の発熱があり、常に上半身に微熱がありますが、御浄霊を戴きますと下熱し、気分が良くなります。夕刻一キロ位ゆっくり歩いて居りますが、僅かな坂でも相当に息苦しく感じます。痰は相当多量に出て、毎日軽い下痢が御座います。又黄色の小便が多量に出て居ります。発熱時は肩から腎臓の固い所が非常に痛みます。
(御垂示)
 これは順調です。色んな──この為に治るものを治さないでおいてあるのです。これで固めて、浄化が起って、今度は薬毒の浄化も加った訳です。それから熱が出ると、やっぱり食欲が減って、体力が消耗するから、相当衰弱は致し方ないです。時々吐気──というのは薬です。結構です。唾のような苦い──これも薬毒です。これは、元肋膜をやった時のその水──湿性肋膜だから──それが固っているのだが、それで肺浸潤をすれば治るのだけれども、肺浸潤も止めてしまったのです。浄霊の個所は、肋膜の個所で良いです。こうやってみると、固まりがあります。背中と横腹の間──胸です。そこを押してみて、痛い所があったら──グリグリがあったら──其処を浄霊すれば良い。
 私も始終やってます。五十年位前に肋膜をやって、今も浄霊をしてますが、大分溶けて来て、非常に工合が良くなっています。これはやっていれば治るから、少しも心配要らないです。痰になって出るのですから、何も心配する事はありません。それから胸です。胸を押すと痛いです。私なども、やっぱり痛いです。自分でやってますが、段々工合が良くなって来てます。今迄に覚えない位気持が良いです。尤も、五十年ですからね。五十年経っても、薬毒というのは固ったきりで溶けないのです。

 ツ、ラッセル、微熱、咳嗽頻繁の人
                 (御教え集四号 九二頁)
(御 伺)
 二十七歳の女。昭和二十二年十二月より左肺浸潤の為御浄霊を戴き、大学へ通学出来る程に良くなりました。然るに二十六年四月頃より咳(息を吸う時ヒューと音が致します)が続いたり良くなったりを繰返し、八月頃からは咳が頻繁となり、御浄霊を毎日戴いて居ります。医診では右肺浸潤で、熱は夕方六度七分から七度位の程度であり、痰は極く薄いのが出ております。咳はヒューヒューと言うのは無くなりましたが、未だに頻繁で、特に夜激しく御座います。
(御垂示)
 これは何でもないです。肋間に毒があるのです、肋骨の間に。胸から横腹にかけて、押すと痛いですから直きに分ります。其処から出るのです。肺浸潤というのは、非常に良いのです。あんな結構なものはないです。こういう所の毒が溶けて、痰になって出るのです。この人は、薄い痰だから直き治りますが、浄霊に力が入るからです。力を抜けば、こういう所などは、ドンドン溶けます。それから、ここ(顎の下)をやったら良いです。其処に必ず熱があります。

 ネ、肋膜患者の浄霊の個所
                      (光 二〇号)
(御 伺)
 二十八歳の男子。肋膜炎で入院中ストレプトマイシンを四十本程注射しましたが、途中より本教の信者である母親が郷里から馳け附け、半月程の浄霊にて大分元気になりました。この人を御浄霊するには、如何ように致したら宜しいでしょうか。
(御垂示)
 別に浄霊法は変ったことはない。大抵頭か頸の廻り、腎臓等で、苦痛の所、触って熱のある所をよく浄霊する。併しストレプトマイシンの浄化が起るから、良くなっても油断出来ない。それに気をつけておればよい。

 ナ、肺 壊 疽
                        (御教え)
(御 伺)
 肺結核と肺壊疽との相違について御伺い申し上げます。
(御垂示)
 結核は出すべき痰を出さぬためになるが、肺壊疽は肺に「オデキ」が出来るのです。だから治りよいが、痰に血膿が出ます。壊疽の原因は大体背中に多く、発熱し、押すと痛みがあります。オデキの出来る位置は大体肺の外部が多い。壊疽は薬毒のためです。

 ラ、胸が痛むのは肋間神経痛
                (御垂示録一三号 一七頁)
(御 伺)
 結核患者について御伺い申し上げます。各所に痛みが出て参りまして───
(御垂示)
 結核患者が痛むというのは、何処が痛むのですか。
(御 伺)
 胸とか───
(御垂示)
 胸は肋間神経痛で、結核とは関係ないです。
(御 伺)
 肋間神経痛と考えまして宜しいのでございますか。
(御垂示)
 肋間神経痛なのです。肋間は上っ側で、結核は中です。

 ム、肺炎ぐらい有難い浄化はない
                (御教え集第八号 四七頁)
(御 伺)
 昭和二十六年十月入信、二十五歳の男子。二十七年二月十一日突然悪寒が致し、四十度位の熱があり、後頭部が痛み、腰がふらつき、医診で急性肺炎との事にて注射を一本うちましたが効果なく、御浄霊にお縋り致しました処、熱も下り食事も少し頂けるようになりましたが、その後打撲の時に湿布にて固めておりました背中の浄化を戴き、余り食事は進まず、体も衰弱して参り、その夜御浄霊を戴き、発汗により、頭痛、寒気も楽になり、一膳半頂きました。現在右耳下腺が固く、起上ると眩暈が致し、寒気が致します。入信前に両眼共底翳の初期症状となり、眼球注射をうっております。又、先に打撲した折にストレプトマイシン及びペニシリン二十本程うっております。御浄霊の個所を御教示御願い申し上げます。今後如何させて戴きましたらお救い戴けますでしょうか。
(御垂示)
 二十六年に入信して、それで注射したのですか、しようがないな。お救い──もう救われているではないですか。頭痛がしたり、寒気がしたり、汗が沢山出たりするのは、大いに救われているのです。こんな結構な事はない。急性肺炎となってますが、急性肺炎は良いです。この位有難い浄化はないです。頭が痛くて熱が長かったら、浄化だから、大いに喜んで楽しみにしていなさい。その真理が分るのが、この信仰のお蔭です。それが分らなかったら駄目です。教修の時に教わらなかったですか。本を良く読みなさい。こんな結構な事はないです。それで身体がすっかり掃除されて、健康になるのです。これは、もう救われているのだから、喜んで待っていなさい。浄霊は苦しい所をやれば良い。これは、先生が良くこういう処を教えなければ駄目です。

 ウ、気胸に就いて
               (御教え集第一〇号 一五頁)
 気胸療法で空洞が萎びた、小さくなったというのがありますが、あれは何んでもない話で、丁度手を片方使わずにおくと萎びます──こんな肉の張ったものが、段々萎びていきますが、あれと同じ理窟です。

               (御教え集第一〇号 二二頁)
 肺を取巻いている膜と膜の間に空気を入れて、肺を圧迫するのです。だから肺が、こう(伸縮自由)になっていたのが、少ししかならなくなる。つまり肺の絶対安静です。それで段々萎びていくのです。

               (御教え集第一〇号 一五頁)
 気胸で空気を入れて、肺の活動を止めてしまう。それで肺胞も活動しないから、段々萎びていくのです。だから空洞も萎びるのです。これを、当り前にしていくと肺も大きくなるから、空洞も大きくなる。つまらない話なのです。

               (御教え集第一〇号 二二頁)
 だから気胸というのは、一時的に症状が減るのです。それで治ると、こういうふうに間違えてしまったんです。

               (御教え集第一〇号 一五頁)
 それを大したものと思っているのだから、本当に可哀相と言うか、言いようがないです。

 ヰ、転地に就いて
                (御教え集第四号 四一頁)
 よく転地という事を言いますが、あれは滑稽なのです。転地とか、空気の良い所とか、色んな所に行きますが、そういう所は病気はないようだが、やっぱり、そういう所にも、病気があります。

 ノ、結核を治すには愛の働きをよくすること
                        (御教え)
(御 伺)
 結核患者に限り、臨終まで意識が明瞭であるのは如何なる訳でしょうか。
(御垂示)
 結核は頭の病気ではなく、患者に愛がなく、理性が勝っているからです。よって、治すには愛の働きをよくする事です。