わが教祖の建設せんとし給う地上天国とは、人間幸福最上の世界のことであります。すなわち病なく、貧なく、争いなく、而も最高度の文化を有し、芸術の極致に達した、真善美大調和の平和世界のことであります。それは目下着手されておる地上天国の模型が、 かかる計画の下に進められておるのを見ても、 容易に想像することができます。
人間は何よりもまず、健康でありたい、長寿を保ちたいと願望します。健康と長寿は人間最大の希望であり、従って人間幸福の根本条件であります。然るに今や世界各国ともに、人々の健康が衰えて行くことが大きな問題となっています。これを最も衛生設備の完全な米国について見ましても、米国では清浄な水を供給する水道設備が完備し、疫病が少くなり、社会的保護の下に餓死者は出ない。また医学が進歩して、むかしは不治とされた病が治り、天然痘、ジフテリヤ、黄熱病、チフスのような病気が減少し、肺炎其他球状菌で起る病気の死亡数も減少したようにみえるが反って、癌、神経痛、心臓病のような変質病は驚くほど増加して、過去四〇年間に心臓病は六〇%、癌は九〇%増加しています。 小児麻痺のような病気は年々増加し、 さらにこれまで知られなかった新しい病気が毎年おこっています。また米国には毎年一億人の病人があり、病院では毎日七〇万の病床がふさがっている勘定で、毎日二〇人のうち一人が病気で寝ており、毎日六〇〇万人が病気であることになっている。そしてそのうち四二%がいわゆる変質病であり変質病には慢性のゆっくり悪くなる病気も含まれていて、いずれも確かな原因は不明とされ、高血圧、心臓病、リウマチス、盲腸炎、腟嚢炎、癌、胃潰瘍、癌瘡、糖尿病、神経痛、さらに歯の病気等は医学の進歩に背いて益々増加していることがメトロポリタン生命保険会社の統計部長ダブリン氏や『知られぬ人物』の著者カレル博士の発表によって明かにされています。これによってみるも医学の進歩や、衛生の設備だけでは、病を根絶することの不可能であることがわかるのであります。
然るにわが教祖は神より、病気を癒やす霊能力を授けられたばかりでなく、人間が健康を害い、天寿を全うすることのできない根本の原因をも教えられたのであります。それは、わが教祖に命じて世のたてなおしをなさしめ、人間幸福最上の世界にしようと思召し給う大神としては、当然のお計いと拝察されるのであります。そうしてわが教祖の力説し給う「自然栽培」こそは、実は人間の健康と長寿に最も密接な関係があるのでありまして、真の地上天国建設は、土壌の自然活力を信じ、その自然活力を保全することから始まるのであります。しかも「自然栽培」は、土壌の自然活力を保全する唯一無二の栽培法なのであります。
(世界救世教教義 昭和二十六年十月十日)