『黄金の土』は、食物からくる健康と病気についてまことに貴重な多くの資料を提供してくれます。以下その重なる三つ四つをひろってみましょう。
ハワード氏は「農業の鉄則」 の中に 「以前化学肥料が使われた時には、 麻疹、 麻疹、 麻疹、 猩紅熱が常に発生した。腐植質のみで作った野菜を給与するようになってからは、これらの病気はなくなり、さらにその上野菜の風味と品質がよくなった。……吾々の食料を化学肥料で作ることは、人類の現在の健康の欠陥の主原因である」と述べている。
『ザ・リビング・ソイル』に、バルフォー夫人は、彼女の経験をのべている。「彼女は常にリウマチになやまされ、且つよく風邪にかかったが、堆肥で作った食物に変更してからリウマチは治り、風邪にはかからなくなった。今では一年以上も一寸した風邪にもかからない」と。
氏はまた言う。エスキモー人は、魚と肝臓と、鯨類の脂肪のみを食し、フンザ人やシーク人は小麦と焼だんご、果物、牛乳、豆もやしと少量の肉類を食し、トリスタン島の住民は、馬鈴薯と、海鳥の卵、魚と甘藍等を主食として何れも健康で病気にかからない。
土地と健康が如何に直接連絡しているかをしめす一事実がアメリカ心臓協会で出版した『ハートチャート』に載っている。すなわち、「心臓病による死亡数が多年にわたって耕作された諸州にいちじるしく増加している事である。かような地域は土地が掠奪されたので、土壌中の貴重な栄養は作物に吸収され、化学肥料では補給出来なかったのである。吾々の食物中になくてはならない主要な無機成分がそれ故失われているのである」云々。
カレル博士はその著『知られぬ人物』中食物と精神的健康の関係について次のように註解している。「人類は文字通り土壌の粉末から造られている。何故なら、彼の生理的精神的活動はまったく彼の住む国の地質学構成や、彼が常に食用とする動植物の性質に影響されるのである」と。
一九四一年一〇月一日発行の『ザ・スペクテーター』(ロンドン)に食料教育協会長サンダーリン・ウェルズ氏がその事実をつぎのように記載している。
「ゴルフ場の端にある勝利菜園に石灰を施し、野菜をうえて化学肥料を施した。濃緑の甘藍、子持甘藍やその他野菜が出来、自家用食肉量を増すためにその一部を兎にやったところ、まずそうに食い、冷淡になり、そして不愉快な臭いがした。後になって刈草を提供するとがつがつ食って元気になり、良い香りがして来たのである。……動物の本能は食物の価値を知る完全な手引であるようだ、食物の価値はつまり実際に土壌の価値である。何故なら、食物は土壌の性質を人類と動物の体内に運ぶ代表者に外ならないからである。すなわち良質の土壌は体の健康と強勢と精力を支持し、貧弱で成分の不均衡な土壌は、不健康と衰弱をつくるのである」
オハイオ州大学のスコット博士とエルフ博士は『ヒストリー・オブ・ランドレイグ・ファーム』で、人工的に多量の乳を得る方法でとった牛乳をネズミに与えたところ、一部は死亡し、他は衰弱した。そしてその衰弱したネズミに他の普通の牛乳を与えたら、それらのネズミは健康を恢復した。またかかる多量牛乳では犢はうまく育たないで弱々しく生気がないが、かような犢も普通の牛乳を与えると普通に成育する。という試験結果を発表した。
(世界救世教教義 昭和二十六年十月十日)