慢性腎臓病

症状は浮腫、精力減退、倦怠感、肩の凝り、腰痛、足の重い等である。原因は腎臓部に毒素溜結し、腎臓が圧縮される為である。すべて腎臓病は、医学上では、尿中の蛋白によって診定するのであるが、尿中に蛋白のない腎臓病があって、寧ろ此方が有蛋白より多いのである。此蛋白とは、如何なるもので、如何にして尿中に排泄せらるるやといふに、腎臓の外部に固結せる膿結が微熱によって溶解し、腎臓内に浸潤して尿に混入するのである。故に、有蛋白の尿を排泄する患者の腎臓部に触指すれば、必ず微熱を感ずるのである。然し、無蛋白の場合は腎臓部は無熱である。然し、其部を指頭で探れば固結あり、それを圧せば痛みを感ずるのである。

故に、蛋白とは尿の溶解せるものなれば、蛋白が排泄さるるだけは治癒しつつあるのである。したがって、運動をする時蛋白が殖えるのは、浄化作用が旺盛になるからである。それに引換へ無蛋白は、浄化作用が発生し得ない弱体者であるから治癒し難いので、斯ういふ患者は大いに運動して浄化作用を起せば治癒するのである。

医療に於ては、安静と牛乳療法と無塩療法を多く推奨するが、安静も牛乳も衰弱を増さしめ無塩療法に於ては、著しく衰弱を増すので、浄化作用が停止される。したがって、蛋白が減少するから治癒する如くみえるけれども、実際は反対に治癒しないやうにする方法である。

〔浄霊箇所〕
肩、腎臓、尿道

(二)慢性腎臓病(医学試稿 昭和十四年)