著述編

栄光

暴力は野蛮時代の遺物なり

之程進歩した文明世界であっても、暴力なるものは、依然として凡有る方面に猛威を逞(タクマ)しうしている。その中で最大なるものとしては勿論戦争であるが、次は何と言っても暴力による革命であろう。然し昔の革命には暴力が附物となっていたが、之は今日の...
栄光

絶対力

抑々宇宙に於ける森羅万象の活動の源泉は、言う迄もなく神の力である。一切の生成流転も力の現われであり、万有を動かすのも、静止させるのも勿論力である。人間始め凡ゆる動物から、黴菌に至る迄力によって生れ、力によって死滅する。要するに力そこ無限絶対...
栄光

神を見せる宗教

よく世間信仰のない人に信仰を勧める場合彼等は此世の中に神仏等あって堪るもんか、若しあるんなら、是非見せて貰いたいといって、サモサモ自分は文化的人間の様に思って迷信は真っ平御免だとテンデ相手にならないのが、一般人の態度であろう。それが最も甚だ...
栄光

九分九厘と一厘

此論文は文明の創造中の一節である。前項に述べた如く、戦争の原因は人間に内在する悪そのものであって、此悪なるものの本質は何であるかというと、曩にもかいた如く動物霊の意欲の表われであって、其行為が動物的であるに見ても明かである。動物とは勿論獣類...
栄光

地上天国に就て

現在の世相を観るに、日々の新聞ラヂオでも分る如く、碌でもない事が余りに多すぎる今日ではないか、誰も知る通り、ザット数えても戦争は別として、ヤレ官吏の汚職、殺人、強窃盗、詐欺、万引、自殺、一家心中、結核や伝染病問題、米の不足、住宅難、金詰り、...
栄光

天国篇

左記の論文は文明の創造中から、新春に相応しいものとして載せたのである。私は科学篇、宗教篇を次々かいて来たが、之から最後の天国篇をかくのである。併し此所論は真の意味に於ける前人未説のものであって、文明世界設計の根幹ともなるものであるから、その...
栄光

年頭の辞

愈々昭和も二十七年正月となった。実に月日の流れは早いもので、我メシヤ教も何や彼やと世の注目を引くと共に、色々本教の迷惑になる問題などもあり乍ら、兎も角月日の経つに従って、発展しつつある教勢は、全く大神の絶対なる御力の賜物でなくて何であろう。...
栄光

狐霊でさえ薬毒の害を知ってる

左記一信者の報告は、狐霊が一老婆に憑って、薬毒の恐るべき事を知らした記事であるが、実に面白いと思う。之によってみても分る如く、狐霊が人間の生命を奪ろうとする目的で憑依する場合、無暗矢鱈に薬を服ませたがるものである。故に斯うみてくると、現代科...
栄光

算盤と能率

私は今日の日本人をみると、どうも算盤を無視する事と、能率に就ての余りに無関心である事で、それを今警告したいのである。勿論右の二つは大いに関連があるから一緒にかくのだが、単に算盤と言っても、金銭上に関するもののみではなく、他の面にもそれが大い...
栄光

悪は何故暴露するか

私は前々号に無神迷信の題名の下に、公務員の汚職問題に就て詳しくかいたから、大体分ったであろうが、要するに其根本は不正をする人の心理である。勿論人の目にさえ触れなければ、どんな悪い事をしても隠し終せるという、所謂無神思想である。そこで今一層徹...