著述編

光明世界

阿呆文学 東西愈々入れ替り

今度此度、此阿呆、ありとあらゆる日本に、在る宗教を検(シラ)べたら、コラ又吃驚仰天じゃ、大なり小なり宗教と、名の付くものはどれもこれも、西で生れたものばかり、基督教や仏教や、回々教や道学教、まった近くはお互が、産湯(ウブユ)を使った日本で...
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箴言

世には、他の宗教に触るる事を、頗る懼(オソ)るる宗教あり。こは、必ず弱点あればなり。何となれば、若し他に優れたる宗教ありたる時、それに転向さるる患(ウレ)ひあるが故なるべし。わが観音会員は、他の宗教に触れ、又は研究する事を、最も喜ぶものなり...
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日本医学の建設(三) 脳溢血及び脳充血

此病気は、近年益々増加の傾向があって、高血圧の人などは、非常に恐怖を抱いて居るが、之は少しも驚くに足りない。余の処へ来れば、雑作なく治癒して、絶対脳溢血は起らない事を保證出来るのである。此の病気が何故多くなったかと言ふと、現代日本人は、肉食...
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日本医学の建設(三) 脳疾患

脳病には、大体数種あるが、先づ、脳貧血から説明する。脳貧血とは其名の如く、脳の貧血であって如何なる原因かといふに、元来、人間の血液は、心臓に依って浄化される事は、今日迄の医学上の解釈であるが、実は、心臓ばかりで浄化するのではない、血液自体が...
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日本医学の建設(二) 一、胃病

一概に胃病と言ふても、その種類としては消化不良、胃痛、胃拡張、胃酸過多、胃下垂、胃潰瘍、胃癌等であり、其原因も種々(イロイロ)であるが、大部分の患者に就て、最初の症状と原因を述べて試(ミ)よふ。先づ初め、胃の外部即ち心窩部(シンカブ)に、...
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純日本医術の建設(一) 一、肺結核

先づ患者の肩胛部及び頸部を指頭にて順次探るべし。其際必ず大小のグリグリを発見すべし。其際左右何れかが多数又は大なるべし。其多大なる方の肺が病に罹りゐるなり。又肩胸の辺りに掌を当つれば、其熱気の度合に依って患部が何れにあるか及軽重を識り得べし...
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純日本医術の建設(一) 一、臨床診断の欠陥

今日迄の臨床診断法としては、重に聴診器と、打診と脈診と、舌又は眼を検する位なれども、余が実験上、指頭に依って、診断の大いに効果ある事を識れり。実際に於て医師諸君が発見し得ざりし病源を発見して治癒せし事、今日迄に幾許(イクバク)なるを知らず...
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純日本医術の建設(一) 現代医薬の建直し

余は本年五拾四歳なるが、四拾歳頃迄は実に病弱其者にして、健康の日数よりも病弱の日数の方多数なりしなり。例を挙ぐれば、拾五歳以上四拾歳迄の二十五ケ年間に、眼病二年、猛烈なる脳貧血半ケ年、肋膜炎二回にて一ケ年余り、肺結核一ケ年(当時入沢達吉博士...
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純日本医学の建設(一) 緒言

今日迄千数百年以来、我国に於て行はれ来りたる医学其ものは、実にみな外国医学にして、即ち人も知る西洋及び漢方医学なり。然るに両医術共、長年月に渉り、あらゆる研究実験を以てしても、其進歩の遅々たる、到底人類が安心して身を托するに足らず。病気の不...
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話上手より聞上手

教理の宣伝をする場合話上手より聞上手が肝要である。相手の話を能(ヨ)く聞く、能く聞けば先方は満足して快よく対する。其所を狙って宣伝をするのである。少しでも議論めいた話を避け何処までも和気藹々裡に話を交換しなければならない。其間でもコチラの話...