著述編

自観叢書

七 大乗仏教の全盛時代

大乗仏教と申しますのは、前の初期小乗仏教時代が前後約六〇〇年経過しました後に、その従来の仏教を嫌厭して起ってきた新興仏教なのであります。所謂「大乗」という名前はその新興仏教の信徒達が自から創唱したものなのであります。この大乗仏教は、地理的に...
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六 初期小乗仏教時代

初期小乗仏教時代というのは、地理的に言うと、インド本土の中央部でありまして、それは仏教が初めて興起したガンジス河流域を出なかったのであります。また時代的に言いますと、釈迦がカピラ城に生誕し仏教を創唱してから後の約四、五百年の間ということにな...
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五 釈迦の生誕と仏教の発展

釈迦は中央インドは今のウード地域にあったカピラ城の太子として生れました。青年期に達した時、それまでに醸成されて来ていた太子の無常観は日一日と強くなり、そして厭世出家の時期は次第に準備されていたのでありました。つまり誰も避けようとして避けられ...
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四 キリスト教とパウロ

パウロのことについては、前にも少し触れましたけれど、ここで更にもう一度取上げる理由は、パウロ研究をぬきにしてはキリスト教の本質を論ぜられないとされておる程に、パウロの存在がキリスト教にとって密接不離の関係に立っているからなのであります。パウ...
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三 キリスト教の発達と神格の変貌

キリスト教の伝統は、以上述べたように厭世的禁欲主義であります。ところが其の教義の根本精神については異論が大変多いのであります。併しイエスの教訓、つまり博愛の精神を教義の根本と見るのが妥当でありましょう。イエスは従来主として正義の神、厳粛な神...
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二 キリスト教の起源とその根本観念

人類がこの地球上に発生したのは今から三、四十万年以前のことと考えられております。それは地質学上で言われる「沖積世」時代の初期でありますが、勿論こうした古い時代に文献などがある訳はありません。ただ人類が残した遺物や化石などに依って推測するだけ...
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一 緒言

観音教団編纂部吾等はここに世界の二大宗教であるところのキリスト教及び仏教の発生と発達とを一瞥し、教義を検討し、且つ人心に与えたる影響などをも考察し、併せて教祖岡田自観大師の思想及び観音教団の教理をも説明して広く天下有識者の批判を得たいと思う...
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おかげばなし

静岡県 Y・K茲に述べますこよなくも尊い体験談は、曾つて無神論者であった私の、其浅はかな常識や愚かしい理屈が一瞬にして崩れ去られた日の実録であります。誤れる思想が如何に惨憺たる悲劇をもたらすかと言う事は、終戦五年目の今日に至って尚私共の心に...
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五 岡田氏の『信仰雑話』を読みて

誠岡田自観氏は、『信仰雑話』の冒頭、先ず誠について説き、誠を以って、世界、国家、個人等あらゆる部面の、あらゆる問題を解決する鍵であると指摘しております。千変万化変転極りなき現実の世界に於きまして、「誠」のみは絶対不変であり、宇宙根本の精神に...
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四 岡田氏の宗教事業を観る

大曼荼羅―地上天国縮図岡田氏は、宗教事業の第一階段として、目下熱海市桃山頂顛に近き山腹約三万坪に、また同市梅林奥の渓流沿い四万余坪に、工事を起し、自ら督励し完成を急ぎつつある。氏はこの工事を、地上天国模型の建設なりと言い、また曼茶羅をこの地...