著述編

地上天国

奇蹟! 奇蹟!

吾々は常に奇蹟には恵まれ通しで、知らず知らず麻痺状態になってゐる。処が今回吾々と雖も撞着せざるを得ないような奇蹟が起った事を報告しよう。それは三月五、六、七の三日間小田原市五六七教会本部に於て春季大祭がとり行はれた時の事である。其折りの参拝...
地上天国

霊に税金がかかる

此標題を見た人は合点がゆかないであらうが、以下の説明によって成程と納得がゆく筈である。本教団に対し、全国の新聞を賑はした彼の税金問題は大抵の人は知ってゐるであらう。実に二五二四万四八三二円一八銭也(既納税額を含む)といふ箆棒な税金をかけられ...
地上天国

神に愛される

信仰の妙諦を一口に言えば「神様から愛される」事である。「神様の御気に入られる」事である。然らば神様はどういふ人を愛されるかといふ事であるが、それは後にしてその前に先づ知っておかなければならない事がある。それは本教団の使命である。此使命たるや...
地上天国

神霊放射能時代

近来、放射線又は放射能といふ言葉がよく使はれて来たのは周知の事実で、特に原子破壊の学理が進むにつれその傾向は著しくなりつつある。勿論此言葉はラジウム発見からであるが、今日に於てはウラニュウム・トリウム・プルトニュウムの如き漸次種類が殖えつゝ...
地上天国

巻頭言

本誌もお蔭を以て漸次知れ渡り、発行部数も毎号増加の一途を辿ってゐる。此雑誌位値打のあるものはない。一度読んだら放せないといふのが専らの定評である。と露骨にいふとあまりに手前味噌となるので、些か心苦しい次第である。とはいうものゝ何しろ本誌に掲...
地上天国

正直者が馬鹿をみるとは嘘だ

此標題の如き言葉は大分前から聞くのであるが、此言葉を深く考える時、甚だ面白くない響きを社会人心に与えやしないかと思ふ。然し事実その通りであるなら致し方ないとしても、私の経験上此言葉のような事実は絶対にない事を保證する。之に関し以下論じてみよ...
地上天国

観音信仰

人間生活に於て何事もそうであるが、特に観音信仰に於ては円転滑脱自由無碍でなくてはいけない。円転とは丸い玉が転がるといふ意味であるから、角があっては玉が転がらない。世間よくあの人は苦労人だから角が除れてるといふが全くその通りである。処が世の中...
地上天国

理論宗教と行動宗教

抑々 宗教の目的は何であるか--などと今更鹿爪らしい事をいふのは野暮であるが、さらばといって軽々に取扱ふべき問題ではない。近頃のような物騒な世相は黙ってみてゐる訳にはゆかない、何とかしなければならないとは誰しも思はない訳にはゆかないであらう...
地上天国

巻頭言

本雑誌も三号になった。世間よく三号雑誌といひ、又は昔は「売家を唐様でかく三代目」などと言って、雑誌は三号で続けなくなったり、名家は三代目で没落に向ふといふ。そういふ例は多々あるので右の様に言ったものであろう。然し乍ら吾々は益々充実し、大いに...
地上天国

犯罪増加と其解決策

終戦後犯罪の殖えたことは驚くべきものがある。今その数字を左に表はしてみよう。(昭和廿三年十二月廿日読売新聞記事による)「大まかな数字をあげると、窃盗の有罪人数は太平洋戦争前後の昭和十六、七年は一年間に一万五千人あまりであったが、戦後の廿年九...