著述編

天国の福音

真健康と擬健康

私は現在世界人類少くとも文化民族の殆んどは病者であると言ひ得るのである。ただ既発と未発との相違だけで、即ち現在の病者は既発者であり、現在の健康者は未発者であるまでである。既発者に就ては説明の要はないから、未発者に就てのみ茲に説明するが、曩に...
天国の福音

スポーツ医学

スポーツマンが素晴しい体格や体力の持主であり乍ら割合短命といふ定評のあるのは如何なる理由であらうか、医学に於ても一種の謎とされてゐる。茲にその原因を開陳してみよう。スポーツは多くの種類があるに拘はらず、その殆んどが一人一種に限られてゐる。従...
天国の福音

熱帯病に就て

熱帯地に移住するものの大抵の人は、熱帯病即ちマラリヤ、デング熱、カラザール等に罹患する。之は如何なる訳であるかを本医術の見地から説いてみよう。本来人間の健康なるものはその住する土地の風土気候に適応すべくなってゐる。従而気候の急激に異った土地...
天国の福音

長命の秘訣

凡そ世の中に長寿を冀はぬ者は一人もあるまい。然らば長命者たらんとする確実なる方法ありやと問へば、私はありと答へる。昔から長命の秘訣として唱へられたものに、食物、飲酒、入浴、運動、禁性欲等を挙げるが、何れも幾分の効果はあらうが、確実でない事は...
対談記

栄養学

現代医学に於ける栄養学は相当進歩されてゐると一般に思はれてゐる。そうして医学に於ける解釈は次の如くである。(某専門家の記事による)「私どもは、毎日誰でも三度は大概欠かさずに食事をする。これは日常体内で失はれる物質を補ふためと、一方では新しく...
天国の福音

伝染病と黴菌

今日医学に於ては病原は悉くといひたい程黴菌に因るとされてゐる。そうして微小にして顕微鏡でも見る事を得ない黴菌を濾過性黴菌と称してゐる。医学に於ける解釈は次の如きものである。「感冒、ヂフテリヤ、百日咳、麻疹、流行性耳下腺炎等の病気は、泡沫伝染...
天国の福音

医学は科学か

今日何人と雖も、現代医学を以て科学であると信じないものはないであらう。然し乍ら私は科学ではない-といふのである。本来自然科学とはあるがままの自然の実体を掘り下げてその法則を探究し、規準を生みそれによって人類の福祉に貢献する事でなくてはならな...
天国の福音

種痘は如何にすべきや

既説の如く種痘によって然毒の排泄を抑止し、それが凡ゆる病原となるとすれば、種痘は断然やめなければならない事は勿論である。然しながら種痘廃止の結果として天然痘に罹患するといふ事も亦堪えられない苦痛であらう。因って此問題を解決するには如何なる方...
天国の福音

三毒

凡ゆる病原は然毒、尿毒、薬毒の三毒に因るといふ事は既に説いた通りであるが、之等を一層詳しく述べてみよう。先づ然毒とは何ぞや、之は薬毒の遺伝ともいふべきものであって、薬毒が何代かの人体を経て畢に変化し一種の毒素となったものである。従而日本に於...
天国の福音

薬毒

今日迄、西洋医学に於ては二千五百年以前ヒポクラテス創始の医道以来、又支那の医祖伏羲によって五千年前創始せられた医道は固より凡ゆる病気治療の方法は、悉く浄化作用の停止以外には出でなかった事は既に述べた通りである。そうして浄化停止に最も効果あり...