著述編

明日の医術

神の経綸

抑々宇宙とは何ぞや、それは無限大の空間の中に、太陽、月球、地球及び星辰が存在している事は誰も知る処である。そうして吾々の住む此地球こそ宇宙の中心であり、主である。又日、月、星、辰は地球の為に存在し、地球は日月星辰によって存在するのである。故...
明日の医術

惟神医術

私が創始した此医術こそは、真の日本医術であり、日本的療法と思ふのである。それに就て私は、別の方面から観察してみたいのである。別の方面とは何であるかといふと、それは日本神道即ち惟神の大道によってである。そうして、惟神の大道とは、私の考察によれ...
明日の医術

幸福への道

凡そ如何なる人間と雖も幸福を希はぬ者は一人もあるまい。全く幸福こそ、人間の欲求としての最大のものであり、最後の目標でもあらう。そうして幸福の最大条件としては、何といっても病気の無い人間、病人の無い家庭之以外にないであらう事は余りに明白である...
明日の医術

肺結核治癒の過程

先づ、結核における第一期第二期の症状としては、微熱、咳嗽、喀痰、盗汗、疲労感、食欲不振等であるが、此程度の病症なれば、自然治癒によっても治るのである。その方法としては、成可苦痛にならない程度の運動をするのである。そうする事によって右の如き症...
明日の医術

結核と神経作用

現代医学は、肺結核を製造してゐる事は既に説いた通りである。之に就て私は、別の観点から批判してみよう。元来、人間は他の動物と異なる点は、精神生活がある事である。即ち喜怒哀楽の感情に富み外部からの衝動による感受性の頗る鋭敏であると共に、精神が肉...
明日の医術

科学と迷信

抑々、私の創成した此日本医術なるものは機械や薬剤等の如き物質を一切用ひずただ手指の技術を以て凡有る疾患を治癒するのである。手指の技術とは、実は人間特有の霊気を、手指に集注放射させるのであって、即ち霊を以て霊を治すといふ原理から出発してゐるの...
明日の医術

真の健康と擬健康

私は曩に、日本人の全部が殆んど病人であると言った。そういふ事をいふと、それは間違ってゐる。世間いくらも健康で活動してゐる人があるではないかと曰ふであらう。成程外見上だけでいへば、如何にも健康そうに見へるからそう思ふのも無理はないが、私は之に...
明日の医術

本療法と貯蓄

今日、大東亜戦争を勝ち抜く為の銃後人の御奉公として最も力を注がねばならない事は何といっても貯蓄であらう。そうして貯蓄をするには予算生活を立てなくてはならない事も勿論である。然し乍ら、実際問題として、他の如何なる項目も努力次第で予算通りか、又...
明日の医術

西洋医学の野蛮性

昭和十七年六月三十日付の手紙が、大阪市で開業してゐる私の弟子(婦人)から来たのであった。その手紙の原文のまま左に書いてみる。「前略、一つ面白いニュースを申上げます。近日京都より軍医が治療の見学に来るといふ話が出来ております。それは丁度一ケ月...
明日の医術

スポーツ医学

本医術よりみたるスポーツに就て説いてみよう。此事は頗る重大問題であって、政府も専門家も未だ発見されない所に大いなる危険が伏在してゐるのであるから、それを今書くのである。スポーツなるものの本来の目的は、言ふ迄もなく体位の向上にあるのであるが、...