世界救世教

明日の医術

病患と医学の誤謬

西洋医学に於ける根本的誤謬は、事実を基礎として理論的には充分説いたつもりであるが、猶重なる病気に対し、実證的に検討してみよう。(明日の医術 第二篇 昭和十七年九月二十八日)
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鍼灸療法

近来、一時頽(スタ)れたかにみえた灸療法が復活し、相当の流行を見るに至った事は周知の事実である。之は全く西洋医学の無力に起因する事は勿論であるが、之に就て私は説明してみよう。之は病原である毒素溜結に対し、皮膚の火傷によって毒素を誘導するので...
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既存療法

病気治療の方法として、今日行はれてゐる種々の療法に就て一通り解説してみよう。先づ、西洋医学に於ける治療法は、薬剤其他の方法を以て、浄化作用停止である事は、読者は最早充分諒解されたであらう。然し、未だ言ひ残した事があるから今少しく述べてみよう...
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冷及び便秘

冷の原因は、局部的発熱又は局部的毒素溜結の為である。多くは腰、下腹部、脚部、足の指先等であるが、それ等局所に滞溜する毒素の浄化作用の発熱によっての局部的悪寒なのである。然るに、全身的悪寒の場合は悪寒として感ずると同じ意味に於て、局部的の場合...
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咳嗽及び逆上

咳嗽は、曩に詳説したから、茲では二三補遺(ホイ)として説くが、咳嗽の原因は身体凡ゆる局部にある事は既に説いた通りである。そうして医学が、咳嗽の原因を咽喉が悪いとしてゐるのは、あまりにも見当違ひである。故に咳嗽を止めようとして吸入法を行ふが、...
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憂欝感及び麻痺と痙攣

憂欝感には、種々の原因と種々の症状があるが、最も多いのは頸部及び肩の凝りに因る事である。之は、其項目にある如く、凝りの圧迫によって脳への送血が減少し、脳貧血になる為である。爰に面白いのは、幼児が常に機嫌がわるく憤(ムズ)かる事で、医家に於...
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眩暈及び不眠症

眩暈(メマイ)は非常に多い病気であるが、医学では全然不明とされてゐる。然し、この原因は、実に簡単明瞭である。眩暈には二つの原因がある。一つは、右側後頸部延髄附近に毒素の溜結があってそれが眼球へ送流する血管を圧迫するのである。即ち眼が物体を視...
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浮腫及び盗汗

浮腫(ムクミ)は、其原因として二種ある。それは、腎臓及び膀胱の支障である。そうして腎臓が原因の場合は、腎臓疾患の説明中にある如く腎臓萎縮に因る余剰尿が原因であって、軽きは局部的、重症は全身的に及ぶのである。又、浮腫が左右孰れかに特に多い場合...
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下痢

下痢は最も多い症状であるが、先づ急性と慢性とに区別される。急性は、飲食物による中毒即ち“食あたり”が多いのである。世間よく、寝冷によって起るといふが、之は殆んど誤りで、冷によって下痢をするといふ事は極稀である。食あたりの下痢の際、薬剤等によ...
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不快感及び嘔吐

爰に、不快感といっても種々あって、其症状は一定してゐないのであるが、重なる症状を記せば、嘔気(ハキケ)、痙攣、悪寒、船車の酔、朦朧感、焦燥感等であらう。そうして最も多いのは嘔気であらう。此症状は、原因としては脳貧血に因る胃の反射作用と、高熱...