岡田茂吉

栄光

結核半減記念祝いに就て

先日、日本に於ける結核死亡率が半減したというので記念祝いをしたが、之を吾々からみると余りに軽率処か、馬鹿々々しいとさえ思われるのである。というのは、成程死亡率は半減したが、患者の数は少しも減らないのみか、依然として増加の傾向にあるので、此点...
栄光

栄光161~170号

■栄光百六十一号 昭和二十七年六月十八日・結核半減記念祝いに就て・現代医学に対する哲学的考察・医学断片集(十三) 治療といふ言葉・唯物医学と心霊医学■栄光百六十二号 昭和二十七年六月二十五日・赤痢流行に就て・私の考え方・医学断片集(十四) ...
栄光

無題

之は時々ある事だが、最早死の直前に迄追込められた病人で、お蔭を頂き一旦快くなって喜んでいると、再浄化が発って迷い始め、前の事を忘れて、再び医療に縋るが、無論成績が悪いので、再び浄霊を求めに来るが、斯ういう人は殆んど助らないものである。之はど...
栄光

医学断片集(十二) 脂肪肥り

世間よく脂肪肥りという言葉があるが、之は間違いである。何よりも若し脂肪で肥るものならば、肉食者は肥り、菜食者は肥らない訳だが、事実は其反対の事の方が多いのである。では肥る原因は何かというと真の健康で肥る人は寔に少なく、殆んど腎臓萎縮と薬毒の...
栄光

美術館出来るまで

予(カネ)てから建造中の神仙郷も、愈々完成の運びになったので、私は慶賀に堪えないのである。と共に断然異彩を放っているものとしては、何といっても美術館であろうが、之も見らるる通り、想ったより早く出来、後は内部の設備だけとなり、其処へ品物を並べ...
栄光

米国の医学迷信

左記本教信者、立松文二氏の米国通信は仲々面白く読まれたが、之によってみると米国の医学迷信は日本と余り変らないようである。寧ろ薬剤迷信は、日本よりも甚だしいとさえ思える位である。成程米国に於ける物質文化の進歩は、現在世界を圧倒する程の素晴しさ...
栄光

医学断片集(十一) 歯の痛み

今日歯の痛みに就て、最も多い原因は何かというと、虫歯の空洞をセメントや、アマルガムを詰める場合、必ず消毒をするが、之が悪いのである。というのは消毒薬が時日を経ると、腐敗して一種の毒素となり、其毒素が排除されようとして歯根に滲透し、骨へ穴を穿...
栄光

宇宙は地球以外に生物なし

外国の天文学者は、余程前から火星に生物が居るとか、運河があるとかいう説を唱えていたが、私は以前火星には生物はなしと記いた事がある。処が近頃になって火星無生物説を唱える学者もボツボツ出て来たので、私は愉快に堪えないのである。という訳でまだまだ...
栄光

世界的迷信としての現代医学

よく時々新聞、ラヂオ等で報道されている事だが、鉄の肺で小児麻痺が治ったとか、赤ン坊の決定的死を親の血液と取替えて助かったとか、死人の網膜を移植して目が見えるようになったとか、心臓の手術が成功したとか云って、サモ医学が進歩したように特ダネ的に...
栄光

日本は文明か野蛮か

此標題を見た人は、私の頭脳を疑うかも知れない。何故なれば日本は戦には負けたが、依然として、文明国の仲間に入っている事は確かだからである。そうして先づ野蛮国といえば彼のアフリカを始め、地球上には色々の国があるが、よく考えてみると、之等は単なる...