米国の医学迷信

左記本教信者、立松文二氏の米国通信は仲々面白く読まれたが、之によってみると米国の医学迷信は日本と余り変らないようである。寧ろ薬剤迷信は、日本よりも甚だしいとさえ思える位である。成程米国に於ける物質文化の進歩は、現在世界を圧倒する程の素晴しさで驚くの外ないのであるが霊的方面に至っては未だ未開地と言っていい程の現状である。然し、之も無理はないが、遠慮なくいえばヤハリ跛行的文化の同国であるから、同国のモットーである平和幸福の世界など、いつになっても実現する筈のないのは勿論である。

之等にみては一日も早く同国にも本教を弘め、真理に目覚めさせなければならない事を痛感するのである。而も全人類救済の上から言っても、米国に本教を弘める事こそ最も効果的であると思うからであるが、今の処本教の目標としては、御膝元の日本人を救うのは勿論であるが米国に向っても大いに宣教する必要があろう。いつかも言った通り、米国は緯の文化の中心であり、日本は経の文化の中心であるから本教の活動によって経緯結んだ真の十字形文化を生む事になるのであるが、最早其時期が近づきつつあるのを看取されるのである。勿論神様の御経綸もそうなっているので、之から漸次目立つようになるであろう。

(栄光百五十九号 昭和二十七年六月四日)