一 、 胃   疾   患

1、胃部に平素圧迫感、鈍痛あり、食欲不振の中年の男子(御教え)

(御 伺)本年五十九歳の男子、昨年頃より空腹時に多少痛みを感じ平素も胃部に圧迫感と鈍痛があり、昨今は殆んど床に就いています。昼食前に必ず胃部が痛み時にはボトボトと水のような無色無臭無味の液を吐きます。四時前後に又胃部に痛みを感じ、食事を戴けば痛みは去ります。初めの頃は食事を戴けば痛みは去りましたが、この頃ではその時刻に何か戴こうとしても食欲がなく口を通らず非常に困るようになりました。夜は時とすると空腹時の九時過ぎに痛む事もあります。痛むときに仰向けに寝ますと大概二、三十分以内には痛みは止まりますが、寝ないで居りますと痛みは止まりません。夜一時頃から朝までの間は一番工合の良い時で、この間に痛んだことは少のうございます。

(御垂示)原因は背中です。余り痛まぬかも知れません。背中の薬毒です。それが還元するのです。

2、腹部に固結あり、酸気ありヌラ状のものを吐き、衰弱甚だしき少年(御教え)

(御 伺)十七歳の男子、一昨年十一月発病し、医療を受け昨年七月二十五日より御浄霊を戴いて居ります。当初痩せ細り食欲なく腹部に固結があって筋張り、日に何回も酸気ある淡いヌラ状のものを吐瀉しておりました。御浄霊により一時食欲は出、気分がよくなり、九月母親が入信しその後毎日三回御浄霊を致しておりましたが、十月末頃より食欲はございますが食べかかると胃が張って食べられなくなります。無理に食べると吐瀉し全身もだるく衰弱甚だしくなりました。又何時も十余日位も便通がありません。

(御垂示)前と同じで、矢張り背中の薬毒です。酸気ある淡きヌラ状のものは薬毒です。

3、胃下垂にて発熱、胃が痛み、食欲不振、連日下痢で疲れ易くなった青年(御教え集六号 六四頁)

(御 伺)十八歳の男子。胃下垂の為二年間服薬注射を致し、段々衰弱し、二十六年夏頃より御浄霊戴き、大変気分が良くなり、入信させて戴きました。その後父も入信させて戴き、以後自宅で父の御浄霊を戴いておりました。二十七年元旦に教会に参拝致し、午後から下腹から寒気がして気持が悪くなり、その夜から熱が出て、食欲なく、胃が痛み、四時間程苦しみました。毎日下痢し、お腹も数回痛み、元気なく、何となく疲れ易くなりました。右御伺い申し上げます。

(御垂示)これは結構ですよ。熱が出たと言う事は、薬毒の固まりが溶け始めたんだから、浄化熱です。それから、胃が痛み──痛みもやはり薬毒が溶ける苦痛ですね。その為に食欲がないんだからね。毎日下痢──これは結構ですよ。この為に毒が出るんだからね。疲れる──これはしようがないですよ。食欲がなく、下痢するんだから、少し位疲れます。この位我慢しなさい。浄霊は背中の方に固まりがありますから、それを溶かす。一旦飲んだ薬は、仰向けに寝るから背中に溜りますから、それを溶かす。前にも固い所がありますから、それをとる。

4、乳を飲ませる時、首を反対に向けてひきつけ、食物は一切さけて、貰い乳を飲ませている生後一年位の幼児(御垂示録一号 一八頁)

(御 伺)四国の一信者でございますが、長男は育っておりますが、長女(生後一年程)は二番目の子供でございますが、乳を飲ませます時、首を反対に向けてひきつけます。乳は飲みたがります。姑にだっこすると機嫌良くしております。それで姑にだっこして貰い乳を飲ませます。食物は一切さけており、嘔吐はしません。

(御垂示)一年以上経ったら乳を飲ませてはいけない。これは乳を飲みたがってはいない。胃か臍の廻りに固結があるから浄霊してやる。背もよくしてやるんですね。

5、御浄霊の都度、黒茶色の物を十五、六回吐き、見る見る衰弱し食欲のない老婦人(御教え集七号 十四頁)

(御 伺)五十六歳の未入信の女性、二十六年十二月十二日より御浄化を戴き、二、三日置きに御浄霊をさせて戴いておりました。十二月一杯は不快感で寝たり起きたりし、二十一日より御浄化が激しく床に就き、御浄霊致しますと黒茶色の物を約五合位吐き、それより毎日三合から五合位、御浄霊の度毎に十五、六回吐き、肥っておりましたが見る見るうちに衰弱し、鳩尾部と少し下部に二つ、大きな固結がありましたが、現在は鳩尾部に少々ある程度でございます。背面を御浄霊致しますと、吐きます。又食欲はなく、少量のお粥とクズ湯を少々戴くだけでございます。胃には痛みがなく、臍の左側が時々痛みます。薬は使用しておりませんが、鍼と灸は相当致しております。右御願い申し上げます。

(御垂示)これは結構ですがね。この人は、つまり胃に小さい穴があいているんですよ。それで、少しずつ来ては溜って、固まりが出来ていたのが、浄霊で溶けて来て、そうして吐くんですから、或る期間食欲がなくなって──仕方がないんです。ですから、あんまり急に衰弱しない為に──そういう時は浄霊を休んでいるんです。そうすると、幾らか食欲がつきますから、そうして食べて身体がしっかりしたら、又浄霊をする。と、気長にやった方が楽にいきますね。ですからこれは、大変結構なんですがやっぱりこれは、昔──子供のうちか何かに、飲んだ薬が毒血になって、背中に固まっているんです。ですから、背中を浄霊すると、溶けて出るんですから、本当は結構なんです。で、かなり衰弱しますが、割合大丈夫なものです。極く衰弱すると、むくみが来ますからね。それでも別に差支えないですよ。普通は、そうならないうちに済むものですがね。大分大きな固まりも、小さくなったんですから、もう一息ですよ。それで、当分お粥みたいな物をやって、あんまり固形的な物をやらないんですね。まあ、それだけです。

6、胃癌、胃下垂、胃潰瘍と診断され、吐血あり、その後下痢、吐気、食欲不振、便通少なく衰弱せる老婆(御教え集六号 八五頁)

(御 伺)私の姑(六十二歳)は二十六年二月頃より胃が悪く、内仕事は悪い乍らもボツボツ致しておりましたが、段々痛みを感ずるようになり、食欲も無くなりましたので、四月に病院に行き、レントゲンの結果少し胃癌の模様があるとの事で、手術したら一カ月で治ると言われましたが、老年の事故断わり、一カ月薬と注射を続けましたが、少しも快方に向わず、漢方薬も併用致しておりました。別の医師に胃下垂と言われ、一カ月治療を受けましたが、一向に良くならず、胃専門医に診て貰い胃潰瘍と診断され、胃の口が爛れているとの事で、注射と薬を飲み通院致しておりました。胃の右側に梅の実大の固結があり、痛みは取れず、苦痛は益々増す許りでございました。八月二十四日には多量の吐血があり、血の固まりも多量に出、それからはすっかり衰弱し起きる事も出来なくなりました。

その後十月一日から御浄霊を戴くようになり、一カ月半過ぎました頃から時時下痢の御浄化を戴き、大変楽にさせて戴きました。十二月中旬から一週間程日に四回の下痢を致し、益々食欲は無くなり、糊のようなお粥を戴いても、胸がムカムカ致し、受附けない時もございますので、流動食を主にしております。胃と肝臓の右下に固結が板張りのようになっており、軽く押しても痛みを感じます。食事は日に牛乳三合、鶏のスープ少しと、糊のようなお粥を少し戴く程度でございます。時々吐気を催し、口中にスッパイ液が出ます。便通は三日に一度位で固く、大変難儀を致します。又脳も悪く、耳も次第に遠くなっております。

(御垂示)これは薬毒ですよ。お医者さんに作って貰った病気ですから、薬が出るだけ出れば治るんですが、これが大変なんでね。時々吐気──スッパイ液──これは胃の中に、やっぱり薬毒が溜っているんです。それから、一旦滲みたのが、胃に戻って来てますね。それから便通は、たんとあってはおかしいです。少ないのが当り前です。流動物ですからね。難儀をする──一週間や二週間は便が出なくても何でもないんですから、安心して──自然に出るのを待って居れば良いんです。何時かは出て来ます。食欲がなくて、流動物なら出ないのが当り前です。これは、薬毒病ですから、気長に──下痢や血が出るのは結構ですから、そうやって居れば、段々良くなって来ますよ。

7、十年位の間ごく少量の食事、一日にサンマ一匹、カリントウ五本位で元気な中年の男子(御垂示録五号 五二頁)

(御 伺)四十二歳位の男で、十年位の間、サンマ一匹あれば、一日の食事になり、カリントウを五本だと良いが、七本だと腹が張って来る、と言うのでございます。

(御垂示)胃が小さくなっているんでしょう。

「顔色はありませんが、話は非常に元気があります。霊的では──」

大体は体力があるんです。元気なんです。霊的じゃないですね。それは、胃の廻りに毒が固まっていて圧迫していたんです。薬毒がうんと入って、それが固まっている。背中は──

「丸くなって居ります」

そこに毒がある。それを溶かせば、拡がって来ます。

8、普通に食事が戴けず、起きて三十分以内だと戴ける人(御垂示録一〇号 一九頁)

(御 伺)普通に食事が戴けず、起きて三十分以内ですとお水一杯のあと戴けます。外の時は全然摂れず、無理に摂ると水一杯でも非常に発汗し興奮し苦しみます。

(御垂示)つまり、寝たあとは入るというのは、胃の噴門の上に毒がある。寝ているとその毒が後の方にあるから、噴門の方に穴が開いている。起きるとそれが下って来て、それを塞ぐという意味でしょう。ですから胃の後に固まりがありますよ。それと前からの──噴門と、それで治る訳です。

9、一日中胃及び胃の後一面が痛み、お腹に石のようなものが出来ている人(御教え集一号 一四頁)

(御 伺)私は十七歳より胃酸過多症でしたが、昭和二十三年の春より胃に痛みを覚え、逐次痛みが加わり、同年九月入信致しましたが、病状意の如くならず、最近毎日御浄霊を戴いておりますが、相変らず痛みがとれず、医師の診断によれば十二指腸潰瘍兼胃アトニー兼胃下垂との事で、殆んど一日中胃及び胃の後一面が痛みます。

(御垂示)これは誰がやっているんです。こういうのはそんなに長くかかる訳はないんだが、痛みと言うのは治り良いんですからね。あれは浄化だから、浄化が起っているんだから。胃の痛みなんて大したもんじゃない。浄霊に力が入るんじゃないかな。それから、こういうのは全然背中ですよ。前なんかやる必要はない。前が痛いようですが、背中で溶けた薬毒が溶けて来て胃に来るんだから、背中にあるんです。

「お腹に石みたいなものが出来て居ります」

その石みたいなものが病原と思っていると違う。その後の一寸上の方に痛みがありますから、そこをやると直きに治る。胃痙攣でも、前でなくて、背中をやると直き治る。これは全部薬毒ですからね。

10、胃、肝臓部に固まりがあり、食欲不振で突上げてくる症状を持った人(御垂示録四号 三四頁)

(御 伺)御守護御願い致しました者で御座いますが、疑似胃癌ではないかと感じて居りましたが、非常に殺菌剤を用い、淋毒性のを若い頃使って、一年位軍隊で入院しアルバジルを──

(御垂示)アルバジルは悪いんだがね。アルバジル中毒で死にますからね。

「肝臓の所にあります」

薬毒だね。

「胃の所にもあり、浄霊を始めますと、非常に痛がります。暫くしてから、下って楽になります。排泄は大、小便共相当にあります。微熱が続き食欲不振で衰弱して居ります。これはやはりこの固まりを浄霊するのでございましょうか」

そうです。うんと力を入れないでやる事ですね。薬毒だからね。只、問題は衰弱だね。溶ける間に、衰弱回復の方が勝てば良いがね。特に背中だね。後だね。

「固まりのある裏の背中を浄霊するのでございましょうか」

そうです。この固まりが、元はやっぱり背中にあるんだからね。それが溶けて来て、ここ(肝臓)に来るんです。

「戦争中にクレオソートを使いましたそうです」

材木の腐るのを止めるものですね。電信柱に塗ります。馬鹿なんですよ。あんなものを飲むとはね。

「寝ますと、奈落の底に落ちていくような感じがし、その時頭の上を親指で押えつけ、ウトウトしたら手を放せと言いますが、頭と背中の関係が─」

今迄、やっぱり頭に薬毒が固まっているんです。人間は考えるでしょう。心配したりして──使うと、背中のが寄っていくんです。平均浄化を起す。こっちが(頭)溶けるから、こっち(背 中)が溶けるんです。頭は固まり易いからね。そういうのは、特に後頭部です。

「そうなりますと、急所が難かしいようで、何処もかもあるようでございます」

何処もかもあるが、その中で一番の急所です。というのは薬毒ですよ。飲み薬を飲んで仰向くでしょう。それで、胃に固まるのではなく、背中です。胃に固まる事はないですよ。只、胃の底に固まる事がありますがね。何処に固まるかと言うと、胃から滲み込みますからね。寝ているから背中の方に押していって固まる。背中の方は、胃のようではないから、固まりっぱなしになる。或る程度固まると、浄化が起って、胃に戻っていくから、戻ったのは大変な毒になる。それが、ここ(胃)に固まるんだ。固まると、不思議なもので、出ないですよ。背中から出ると、そっくり固まっちゃう。早いです。その固まりが、人によって、下の方に固まったり、臍の方に固まったりする。癌なんていうのは、みんなそうです。

「突上げるようになりますが──」

これが浄化ですね。溶けるんです。こう固まったのが溶けると、増えるんです。下にいかないで嘔吐するようになるんだね。胃から腸に行く──幽門──そうですね。それが下にいかないんです。毒素のドロドロしたものが、幽門に支えるから、幾分か下に行くが、大体は突上げる。幽門狭窄だね、幽門の廻りに毒素があって、幽門の廻りで、幽門を圧迫するから、そこから出ようとしても出られないから、突上げる。だから、幽門狭窄は嘔吐が起ります。慢性嘔吐と言うのは、幽門狭窄ですよ。

「腹が張り、腹膜みたいになって居ります」

幽門から出ないからね。他に行っちゃうからね。みんな、薬と言うものは、それ程悪いとは思っていないからね。普通の薬なんか、全然気に止まってないですね。人によっては、薬を飲んだ事はないと言うんですよ。というのは、西洋の薬だと思っている。持薬で飲む漢方薬は問題にしてない。センブリだとか「ゲンノショウコ」ですね。煎じ薬はと言うと、それは飲みましたと言う。それから、火傷、怪我した時の消毒も、何でもないと思っている。この消毒薬が皮膚から滲透して、大変な病源になるんだからね。井上さんなんか、始終後頭部が痛んだり、一年に一ぺん位足にね。背中の瘍疔が出来て、手術したそれですからね。飲薬じゃない。消毒薬ですからね。背中を始終痛がっているが、頭に来て、それが足に垂れていってなっているんです。

11、胃潰瘍、胃下垂で寒気が治りにくい場合の浄霊の急所微熱のとれるに要する時間(御垂示録八号 二八頁)

(御 伺)胃潰瘍、胃下垂で、一時間以上しても寒気が治りにくい場合は──

(御垂示)何処を浄霊してますか。

「肩胛骨と脊柱の間、胃の裏を致しております」

もう少し下ですがね。大体裏に、何しろ固まりがありますよ。それから、着物の上からでも分りますが、一番熱い所があるから、そこに毒がある。そこを浄霊すれば良い。見当違いしているんです。着物の上からでも、一番熱い所があるから、そこを浄霊すれば良い。

「寒気は、外に何かあるので御座いましょうか」

寒気が其処ですよ。

「微熱と言うものも、各所に御座いますのでしょうか」

各所にありますよ。その人は外にもありますが、そこが一番の因ですよ。

「何分位で冷めますので御座いましょうか」

色々です。五分でも冷めるでしょうし、三十分位のもある。毒と量と強さによってね。

12、胃潰瘍にて、浄化激しく痛み続けて異物を吐き、人工吐瀉もしばしば行っており、偏食がちな中年の男子(御教え集七号 三四頁)

(御 伺)五十三歳の信者(男子)。胃潰瘍にて再三御垂示戴いておりますが、二十五年十月より特に御浄化激しく、現在に至る迄毎日痛み続けで、毎月平均三回位(一回の吐量一升から一升五合位)の異物を吐いております。色は白色膿のようなものと、濃い緑茶色のもので御座います。入信前の内服薬はゲンノショウコ約半年、正露玉五瓶位、消化剤、鎮痛剤等で、注射薬としてモヒ二、三本、六〇六号十本外にキニーネ数服、三十年前淋病にてケンゴール外一種の薬を三カ月服用致しました。又、軍隊の当時予防注射を致しております。現在の状態は、背部の痛みが、左胃の背部から腎臓部にかけて特に痛み、右側も時々痛みます。腎臓上部の痛みが特に激しいようで御座います。腹部は臍下より左横隔膜より鳩尾にかけて特に痛み、左横隔膜に特に激痛を訴えます。熱はなく、ある時でも微熱です。緑茶色より白色膿状のような物を吐く場合特に激痛があります。入信以来現在迄に吐いた異物の量は相当になります。激痛の折は板の如く固くなり、絶えずヌラが上って参ります。小水を致します時尿管が痛み、それが腎臓部に通じ、横隔膜の所に痛んで参ります。小水は常に膿のように濁っております。食欲は偏食がちで御座います。要求する物を偏食させてもよろしゅう御座いましょうか。

入信以来、大、小の痛みの切れ間が御座いませんが、御浄霊の急所がはずれている為で御座いましょうか。御浄化の激しい場合に御浄霊致しますと、必ず一時痛みが激しくなります。痛みの激しい時に異物を吐きますと、一時楽になります為に、口中に指を入れて人工吐瀉致しますが、如何なもので御座いましょうか。この為に御浄化を長引かせているのでは御座いませんでしょうか。激痛の場合は一日に十数回御浄霊させて戴いておりますが、それで宜しいでしょうか。不断は一日二、三回程度で御座います。右御伺い申し上げます。

(御垂示)尿管が痛み──尿の中の薬毒が粘膜にしみる訳ですね。偏食をいけないように思いますが、決してそんな事はないですよ。偏食は結構ですよ。医学の方でいけないように言うんですが、本当言うと偏食が健康に良いんですよ。一番、偏食でいいのは鳥ですね。カナリヤなんか稗ばかり食べている。偏食というのは、体が要求するんですからね。要求するのは、必要だから要求するんです。結構だから、偏食は大いにやりなさい。人間は偏食するのが健康になるんです。

農作物がそうですね。一つ物を作ったら、段々穫れて来ます。それに対する土が、それを要求する成分が出来て来るんですから、うんと出来ます。

人工吐瀉──本当はいけないですね。無理に吐かせるのはね。でも、大して悪い事はないです。でも、そうやると、只癖になって、この次から吐き方が悪くなるんです。御浄霊──これは幾度やっても良いですよ。肺病だけは一寸何ですがね。他の病気は浄霊する程良いんです。

「見て居られない程の激痛で、激しい時は一昼夜位続きます」

そんな筈はないがね。誰が浄霊しているんですか。もう治らなければならないがおかしいね。無論薬毒ですがね。うんと薬毒があるんですよ。で、浄霊に力が入るんじゃないかな。注意したでしょうね。背中をやっているんですね。これは無論背中ですよ。

「今度の御浄霊法は良く申しております」

未だ併し、力が入るんだ。さもなければ治らなければならない。もっと力を抜くように言いなさい。そうして、背中にあるから、そこをやる。そうして、力を入れなくて、向うに通るようにね。これは難かしいんですよ。力を入れなくて、それで向うに通すんですからね。それから偏食は結構だ。一つ物を食べるのは結構だ。

「チョコレートを食べ、その為に痛みが来たと思われます事が御座います」

それは、食物のせいじゃない。薬毒が、其処に出て来るんですから、そんな事は問題ではないんです。何しろ、余程質の悪い薬が入っているんでね。

「御浄化が激しくない時には普通食でよろしいでしょうか」

良いですよ。こういう人は良くありますよ。それで、漢方薬に多いですね。

「最初は洗面器に六杯御座いました」

大変なものですよ。或る峠迄行って、越すと段々良くなりますが、この人は峠を未だ越してない。こういう人は峠が幾つもあるんですよ。そういうふうにやれば、段々良くなりますよ。そう難かしいものじゃない。

13、胃潰瘍の再浄化にて、毎晩胃部に激痛を覚え、食欲が減り、衰弱して来た中年の男子(御教え集七号 三二頁)

(御 伺)昭和二十五年四月入信の四十八歳の男子、二十六年四月胃の御浄化を戴き、十二月二十六日小康を得、出勤出来るようになりましたが、一月四日再浄化を戴き食欲が減り次第に衰弱の度が加わって参りました。特に夜一時から二時頃迄毎晩胃部に激痛を覚え、堪え難い事も御座います。このように毎晩定まって痛むのは、何か霊的の原因が御座いましょうか。生来至極健康で昭和十八年潰瘍で大学病院に二週間入院し、手術すると言われ退院し、断食療法で全快致しました事が御座います。

(御垂示)この人はどの位薬をやっているんですか。

「殆んど飲んで居りませんようで御座います」

薬を飲んでいなくて、胃潰瘍になるのは変ですね。胃潰瘍というのは薬で作るんですね。霊的という事は、ない事はないが、胃が痛むという事は滅多にないですね。子供のうちに飲んでいるんじゃないですか。

「詳しくは存じませんので──」

必ず飲んでますよ。聞いて御覧なさい。背中を浄霊しているんでしょう。何でもなく治るんですがね。背中に固まりがありますね。

「長崎県の信者で、専門の教師が居りません為に、信者さんが致しております」

浄霊に力が入るんじゃないかな。力を抜いてやれば、何でもなく治りますよ。これは確かに薬毒ですよ。子供のうちかに、必ず飲んでますよ。漢方薬かも知れませんね。

14、下痢と食物、潰瘍の原因と食物について(御教え集一三号 五一頁)

下痢の場合にはそれに合うようにして良いのですが、それは下痢にもよるのです。私なんかこの間非常な下痢をしましたが、普通の物と同じです。というのは下痢の正体が分ったからです。此処(後頭部)の毒が溶けて下痢になっているのだから、食物は関係ない。只こういう場合に気を附ける。潰瘍です。始終胃の薬を飲んで──胃の薬というのは消化薬で、消化薬は重曹が元ですから、重曹というのは柔らかくする癖がある。そうすると胃壁や腸を段々柔らかくしてしまうから、胃の粘膜が一寸触っても切れるようなそういった習慣になってますから、固形物が其処につっかかると、傷をして出血したり痛んだりします。それから十二指腸潰瘍もそうです。そういう場合だけです。そういう場合は分ります。出血があります。喀血するとか──胃潰瘍の喀血ですが、それから便が出るとかするから、その時は潰瘍が出来ているのですから、その時はそれに障らない物を食べるとよい。

15、胃癌と診断され、胃の上部に固結があり、移動し、苦痛あり、水様の物を吐き、現在は吐気のみにて食欲不振、衰弱せる中年の男子(地上天国五〇号 一〇頁)

(御 伺)四十五歳の男子(信者)二十七年六月頃より胃の工合悪く、十月下旬まで働き乍ら胃腸薬クレオソート丸二〇〇個入り五瓶、ノルモザン一八〇個入り二瓶、ネオヨーソ一〇〇個入り四瓶、オーレオマイシン一六個入り一瓶を服用致しました処、次第に悪化し十一月初め医師より胃癌の初期と言われ、十二月初め外科医に診察して貰いました処、やはり胃癌と言われ、十二月十九日より御浄霊戴くようになりました。三十回程通いますうち胃の固結には変化ありませんが、圧迫感が幾分とれ食欲も少し出て参り、大変工合が良いと申し、二月六日妻と共に入信致しました。その後再び苦痛が激しくなり、苦痛は胃の上部より臍の辺まで上、下動致し、殆んど毎夜九時頃より二時間程激痛があります。固結は胃の上部に握り拳大のがあり、以前よりは大きくなったようで御座います。尚、この固結は御浄霊致しますと移動致します。左肋骨下部裏側にも小さいのがあり、やはり痛みます。腰部も苦しいと申し、上体が真直ぐに伸ばせません。

最近一進一退でしたが食欲が特になくなり、衰弱を増して参り、用便に漸く立つ状態にて今迄少量乍ら水のような物を吐いておりましたが、今は吐気のみで出ません。熱は頭部と胃部に少しあります。御浄霊個所は胃の裏表を主とし、後頭部、頸、肩、腎臓部、腰部、尾てい骨を致しております。北海道におります頃、胃の薬だと言われ、青大将を食したことがあると申します。尚、弟が胃癌にて死亡しております。

(御垂示)これは薬毒癌である。この人は肩に固まりがあるから肩を専一に浄霊し、柔らかになるに従って治ってゆく。