天国会会報

昭和二十四年九月号〔第一号〕

  自観大先生様より賜はった。信者の御伺ひに対する御解答を編輯させて戴きました。

………………………………………………………………

“骨折した骨が重なってくっついてしまひました。御浄霊で治りますでせうか。

“骨がくっついたのは治らない。骨は折れた場合すぐ固まるものです。

………………………………………………………………

“氏神様の御札等は如何処分しましたら宜しいでせうか。

“光明如来様の前に台の上にでも置き、一ケ月か二ケ月経ってから御礼を言って焼き棄てれば宜しい。

………………………………………………………………

“代々仏教の家にて母がキリスト教を信仰し、死後キリスト教で祀って欲しいと申しますが、如何致しましたら宜しいでせうか。

“キリスト教で祀らねばいけません。すべて生前の信仰によって祀ることです。生前の信仰の霊界へ行くのです。

………………………………………………………………

“結婚後死亡した霊と生き残った片方とはどうなりますでせうか。又再婚した場合はどうなるので御座いますか。

“結婚は片方が死亡することによって解消されるが、霊線のつながりはあります。その霊線は両方で愛し合っている時は夫婦同様で、両方で嫌っている時は非常に細く、片方だけ愛している時は半分の太さです。又再婚した時は全然切れてしまふことはないが、殆ど切れたも同様になります。

………………………………………………………………

“前世の記憶は再生の時に喪失すると御教へ戴いておりますが、霊界に於ては現世の記憶は全部残っているので御座いませうか。

“霊界に於ては現世の記憶は相当にある。生れて来る際に忘れるから良いのです。

………………………………………………………………

“親子で入信した○○と申す家でございますが、教修第一日に昔から家の廻りにいる長さ一間もある青大将の夫婦を子供が殺しました。如何致しましたらよろしいでせうか。

“二匹で一つの名前で宜しいから○○明神と書いて屋外に祀りなさい。死体は人のふまない所に埋め、石でも上に置いておくとよろしい。祝詞をあげ幽世大神様に早く人間に生れ更れる様に御願ひしてあげなさい。一日一回一週間してあげなさい。蛇は早く人間に生れたいから殺して貰ひたいのです。蛇なんかを救うのは幽世大神様で結構で、日月地大神様に御願ひするのは勿体ないからいけません。又大明神と云ふのはあがめすぎていけません。明神で結構です。

………………………………………………………………

“星の中で土星は特別に環状の帯を持って居りますが、如何なるもので御座いませうか。

“土星は土の精分が多いから土星の発する霊気は物質の気が強いためあゝいう様に見えるんでせう。

………………………………………………………………

“指紋のない人は如何なものでせうか。

“霊的原因です。河童の生れ更りでせう。河童には指紋がありません。河童はよく人間になり、人間も河童になります。河童の感情は人間そっくりです。人間に近いのです。

………………………………………………………………

“死後の日取りを死ぬ一日前から計算致しますが、如何な訳でせうか。又法事、年忌等は繰上げはよいが繰延べてはいけないと申しますが、如何な訳で御座いませうか。

“死人に対しては霊を主にして扱ひ、霊は大体一日前に抜けるからでせう。法事、年忌は繰延べは絶対にいけません。霊界では法事、年忌を非常に待って居り、延べますと霊界の規りが乱れて、無期延期の様になってしまひますから霊が非常に嫌うのです。

………………………………………………………………

“最後の審判はどのやうに現はれてくるので御座いませうか。

“はっきり言へない。浄化が非常に強いと思っていなさい。現はれ方は神秘です。

………………………………………………………………

“或る信者の家で地の神様の霊が出まして、観音様の信仰に入ってから拝んで呉れない、腹がへっては守護が出来ない、と申したさうです。如何致したら宜しいでせうか。

“動物霊です。神様ではありません。神様が腹がへることはありません。しかし可哀相ですから月に一回何か食物を上げてやりなさい。

………………………………………………………………

“某神社が経営困難につき境内の多数の木を伐採し売却することになりましたが、信者の木材業者が頼まれました。お祀りはどうすれば宜しいでせうか。

“お祀りは極く太いものだけで宜しい。こんな場合は左程たゝらない。切られるのがいやなら、働いて経営困難にしなければよい訳です。文句は云へないことになります。霊のついている木は大木で、見れば、何かそんな感じがありますから分ります。

………………………………………………………………

“人の死後四十九日間は位牌を仏壇の中にお祀りせず、別にお祀りする習慣ですが、都合で三十五日とか七日ですませる人もありますが、それでもよろしいものでせうか。又拍手は新仏には一拍手が正しいので御座いますか。

“四十九日しなければいけない。五十日間は霊は霊界には行けない規則になっている。拍手は一週間は一拍手、一週間後は二拍手で、五十日間は拍手の音をさせない。苦しんで死んだ霊は一週間位はボンヤリしています。又体がバラバラになって死んだ様な場合、霊がもとの形になるのに一週間位かゝります。

(天国一号  昭和二十四年九月十日)