036 農法編 自然農法

酵素肥料、窒素に就て

“無肥料耕作開始による二、三年間の減収を酵素肥料の使用によって増収を計っては如何でございましょうか。御伺い申し上げます。

“酵素の要はない。無肥料の根本は自然で、人為的の事は一時いいが、その為に土の力が弱るので、その次に悪くなる。堆肥が良いのは、草が枯れ、木の葉が落ちる――之が自然である。酵素は人間が作る。人間が無理するのである。窒素は地の霊気である。空中に地の霊が沢山ある。窒素肥料はこれを纒める。之はいい物だけ与えたのであるから一時良くても、先に弱る。地霊は土を通して強まる。故に土の不純物をなくして土自体の本質を良くし、強くする意味である。魚の骨など神の目的でない。肉でない。道を真直に歩けばよいものを横道へ入って薮に迷ってるというのが今の文化の一面である。

石灰窒素

“無肥料として石灰窒素は害はありませんか。

“害がある。窒素は地から出る霊気で、空気のある極点まで行って溜る。それが雨によって地へ降る。雨は蒸溜水と同じで、何にもない水と同じであるが、空中に溜ってる窒素が含まれるから濁った色になる。それが地へ滲み、丁度よい。化学的にとった窒素を加えると過剰になる。石灰を混ぜるのは弱める為である。

土を固めぬ事、(痩土の原因)

“無肥料耕作を致しましたが、最近田の稲が大分黄色くなりましたが、これを父が見て心配して居ます。如何いたしたらよろしいでしょうか。

“無肥料にしても、元肥料をした為に土が弱っている。土も種も肥料を食っている。薬をやめると、飲んでる人は一時すぐに熱が出たりするのと同様である。無肥料にしてから約三年位はかかる。土へ肥料をやると作物がその肥料を吸う。土は働かなくていいから段々痩せる。百姓は毎年同じ所で作ると減収するが、客土すると又殖える。根に空気を入れなくてはいけないと言う。之も間違いで、根の伸びのいいよう、土を固めないようにする事が肝腎である。箱根の木は恰好は面白いが、下が石で根が伸びぬから育たぬ。それで面白い。  (S23・8・17)

牛馬の寝藁使用(無肥栽培の根本)

“無肥料栽培の場合、牛馬の寝藁は用ひてもよろしいもので御座居ませうか。果樹栽培の場合剪定致してもよろしいもので御座居ませうか。

“牛馬の糞尿がなければよい。糞尿のかからぬ寝藁はいい。汚い所は土を汚す、無肥料はきれいにする事。今迄は土を汚くする事を考へた。逆である。

土汚す事、霊界の変化と無肥料、(土の尊さ)

“無肥料栽培に就き、「馬小屋」の踏草、敷藁等の処置、特に使用致し度く、其の処理方法を御教え願い上げます。 

“肥料にしてもよいが、馬糞尿などのついたのはいけない。土に悪い影響がある。きれいな草葉や枯葉がよい。汚い物だと土を汚す。すると土は弱る。土は大変有難いものであって、土に痰をしたり唾したりするのさえいけない。山へ上って小便などするのもいけない。断ってすべきである。山の神の天狗が怒る。(天理教では肺病になるという)土を汚す事も、今迄は夜の世界で、浄化力が弱かったからいいが、これからはきつく尤められる。霊界が変ったのであるから、無肥料ほどいい。虫害も昔はあんなにひどくはなかった。(S24・5・26)

土の性能

“無肥料耕作に就いて。麦の肥料には糠又は麸をそのままやるのですか。又、人糞等に入れて腐敗させたら差支えないものでしょうか。御教え願います。

“何れもいけない。土を汚す事はいけない。土が弱る。土の成分が衰える。(糞尿を用いると土が死ぬ。一種の糞尿中毒となり、育たぬ)(酸素注入法は大いに間違っている。木の葉は床にした方がよい。熱を吸収するから温まる)無肥料は、本当の土の養分を吸うからいくらでも育つが、有肥料のは或程度で止ってしまう。自然と根本となる。(S24・2・27)

草葉に糠の堆肥、(一時的効果)

“大先生様御主唱の無肥料耕作には堆肥として草を用いるように伺いましたが、現今学界で反対されて居ります枯草、枯葉等に糠を加えて発酵させた堆肥を用いると在来の金肥、下肥等の場合より効果多いと承りましたが、右の肥料は大先生様の御理論と等しきものと考えて宜しいもので御座居ましょうか。

“農法は自然が元になっている。枯草や枯葉があるという事は、神様がそういう風に造ってあるのである。であるから、糠を加えるのは不可である。今迄のものは一時的いい事をよいとしている。肥料は一時よいだけで、人間が薬で制えるのと同じである。人間でも一ケ月位の寿命のものなら薬を服んでもいいが、長く生きるものであるから、薬を服まぬようにしなくてはならぬ。理屈は大抵後でつける訳である。(S23・12・12)

肥料と植物の変化、(異物の吸収)

“徐々に変化させてゆけばよい。これは植物は、土精を吸収して生くる如く作られているが、肥料をすると異物を吸収するよう変化する。(S23)

電熱温床、(大自然の在り方)

“水稲苗を電熱温床でやるのは――。

“電熱などすべて一時的で、一時いい。やらぬ方がよい。大自然の気候風土などは、一時的でなく本当にいい。米の飯のようなものである。大自然は人間の先生と思えばよい。浄霊も大自然に習ったものである。火水土の三原素から成っている。

栽培に対する浄霊の要

“観音栽培について――。土の力を生かすのが、観音栽培と伺って居りますが、植物に対して御浄霊するのは現在土に肥料の毒のある間だけでせうか。将来肥料の毒がなくなった時には御浄霊の必要はないものでせうか。

“手数をかけただけではつまらぬ。 怨みの執着など土地に残ってると、浄霊の要がある。(S23・7・13)

豊凶と神示、(霊的状態と豊凶)

“年一回の収穫に一ケ年を通じて精魂の限りをつくす農民は神社仏閣(岐阜県に於ては伊奈波神社、美江寺、観音寺)の農作物に対する豊凶及び晴、雨、風水害等の神示に非常に心を配りますが、御神示に従ひ働くのがよろしいか、参考にする程度がよろしいでせうか。御伺ひ申し上げます。

“御神示の要はない。その土地の産土様へお願ひするのは結構である。それは産土様が管轄している。人間の霊的状態によるので、徳を積む積まぬに因る。霊的状態が高い程裕かになる。今迄だったらいろんな神様に頼むが、本教が出れば迷ふ所はない。月一回産土様へお詣りするといい。(S24・5・25)

無肥栽培と鼠・雀害(信仰)

“神示の耕作の里芋、甘藷等は鼠害が多く、米は雀が他の田より沢山集まります様に思ひます。鼠、雀等は作物の風味を知っているのでせうか。又、此の鼠・雀害を絶滅するには従来行はれている方法の他はないものでせうか。お伺ひ申し上げます。

“之は逆である。土と種子の肥毒は二、三年かかる。所によると、堆肥といって肥料をやっている。いろいろ違っている点があらう。信仰が軌道にのり、無肥料でやっているなら、そんな事はない。(S24・9・7)

漆葉使用と所有者身魂と作物、(虫発生の原因) 

“苗代へ漆の葉を堆肥に使用致しますと、「ゆりみみず」が湧かず、成績をあげていますが、無肥料栽培におきましては連続使用致しますと漆の毒が溜って悪くなるのではないでしょうか。

“無論そうである。漆で湧かさぬのは本当でない。普通の堆肥がよい。すべて土を汚さぬ事である。虫は汚れたところに湧く。汚れていなければどんなにでもよくとれる。それと同時に所有主の身魂も浄まっていなければいけない。そうすればどんなにでもよく出来る。

人心と病虫害

“柑橘園の無肥料・無消毒栽培でどうして病虫害が絶無になるのでせうか。又絶無になるには何ケ年位かかりませうか。私は本年無肥料で少しやりました処、型が大きくて味のよいみかんを穫ましたが、表皮のガサガサしたのや形の悪いのが混って居ります。之は如何なる理由でせうか、御伺ひ申し上げます。

“長年の肥毒がとれないのである。肥毒がすっかり除れても虫はいくらか湧く。人間の心がよくなれば初めて虫はなくなる。虫の湧くのも霊界に曇りがあるからである。その一部に肥料が残っている。(S24・11・17)

暴風の要と霊界

“二百十日、二百二十日を厄日として(暴風のあるかないかを心配します)居りますが、如何なる訳でしょうか。御伺い申し上げます。

“必要がある。稲の根を固めるとか、花に吹いて雄蕊雌蕊を結合させるとかの必要があるからで、差支えない。強すぎては困る。人間が霊界を曇らせなければ丁度よく吹く。又、肥料をやると弱くなるから倒れる。無肥なら、大抵の風に倒れぬように出来ている。(S24・8・5)

栽培と気候、(人の心行と気候) 

“水稲栽培の為、早生稲にしようか、中手か、晩生か等と悩んで居ます。気候の点如何すべきでしょう。

“寒いのは、最初暖かすぎたのが平均がとれる。気候が逆になっている。人間の心がそうなっているから、そっくり表われている。心や行ないが正しく、理屈に合えば、気候も順調にゆく。寒いのが過ぎると普通になる。

自然栽培と気候

“農業大革命と言ふべき無肥料栽培と今年の気候の問題、民衆の風説を耳にしても今年は変事があると言ふことですが、この様な点に就きまして今後心得るべき事、どんな方法で進むべきであるか御教へお願ひ致します。

“無肥料栽培と気候とは関係はない。無肥料栽培なら気候不順の影響を強く受けない。有肥栽培は弱いから受ける。民衆の風評などは問題でない。予言は非常にやかましい。浄化は強くなるから、浄化に関するいろいろの事はある。(S24・2・15)

静岡県は中稲

“私の土地は大体砂土の田地で、二毛作地帯ですが、稲を作るのに平年作は中稲(ナカテ)が大体よく取れますが、本年はどう言うのがいいでしょうか。早稲、中稲、晩稲がいいかご教示下さい。無肥料耕作は初めてであります。

“静岡県あたりは中でよい。気候が中だから。その土地の経験者に聞くといい。砂地は富士火山灰の為である。

沼田の植付け法

“本人は本日御参りして居りませんが、佐賀県嬉野教導所関係にして古川昇(二十四歳)、本年一月光明如来を御祭りしました。右の者増産の為沼田(元蓮根畑)に植付けをして居りますが、此の様な土地に対する特別な耕作法を御教え下さい。

“蓮根畑を埋めるなら、当分水分がある。水分が多ければ特に変える事はない。(S23・3・16)

北支は雑草生えず

“支那(北支)の畑には何故雑草が生えないのでしょうか。彼等は種蒔きの後は肥料として人糞を使用致して居ります。又時々井戸水を供給致して居る外、手入れは一切致さぬ故畑の土は固くなって居りますが、それでも結構よく実るのであります。

“土の性質による。上皮だけ固まり、心は固まらぬ。下へ行った所は柔かい。雨の少い所であろう。(S24・11・5)

堆肥少ない土地

“奈良県八木町方面では農家は堆肥が少ないのです。右の様な地方では少ない堆肥なりで農作すればよいのでしょうか。それ共堆肥を無理して作るべきでしょうか。

“堆肥は無理しなくてよい。固まらせぬよう中耕のような事をすればよい。堆肥は草の方がよい。木のある所は枯葉があり、草がある所雑草がある。そう困る事はない。(S24・1・6)

風で飛散する畑土

“私の町の某隣村が戦争中臨時飛行場として開拓されました。殆ど松林だったそうです。終戦後開放されて引揚げ者や復員兵が農耕していますが、その殆どが赤土地帯で、今まで化学肥料も人工・自然両堆肥も不足して居り、収穫は皆無に等しいとさえ言われています。強風が吹けば畑の土が埃りとして飛散し、遠くの家など見えなくなる程ですが、此の様な土地で信仰栽培法で有効でしょうか。風で飛散する様なやわらかい土で自然堆肥も不必要ですか。お教え願います。

“之は富士の火山灰である。これこそ堆肥が必要である。

火山灰の土地

“富士山麓の火山灰土質に於て無肥料栽培を致す場合、如何なる耕作の方法で致しましたら良いでしょうか。右、御教示御願い申し上げます。

“別に方法を替えなくともよい。関東地方は富士山の火山灰が殆ど全部といってよい。大体に於て火山の硫黄が悪い。然し、年数が経って脱(ヌ)けているから、土の固まらない為で、反ってよい。結構である。之が固まったのが凝灰岩である。無肥料では土を固めさせぬという手段が一番いい。

強い酸土地

“昨年相当広い雑木林を開墾致しましたが、新開地の事故今迄金肥を施したのではありませんが相当強度の酸土で、如何なる作物も殆ど成育致しません。その土地は十五、六年前にも一度開墾し、堆肥を相当使用したのだそうですが、酸度が低まる様に思われなかったそうです。此の場合一時に酸度を低くするために木灰或いは石灰を使用しては悪いでしょうか。不可の場合は如何にすれば宜敷いでしょうか。

“之はなおる。何の木か雑木中にその様な性質のものがあり、そのためである。

開墾地の耕作

“開墾地に余り肥料はやりませんが、耕作のみは普通にして居りますが、良くとれません。どうしてですか。又、連作を嫌う野菜がありますが、観音耕作で防げますか。大根菜種の後は出来がよくありません。其の訳を御教え下さい。

“肥料を余計やる為である。大根などは糞尿を三回位やる。

畑への浄霊回数、浄霊のショック

“埼玉県川口市在の農家で、麦畑の枯れかかったのが一週間に三回の御浄霊ですっかり立直りましたが、春の刈入れ迄に今後何回位御浄霊すればよいでしょうか。畑によって御浄霊の際、身体に受けるショックが種々違いますが、これは時所位の関係でしょうか。御伺い申し上げます。

“時々にすればよい。浄霊で生きかえり、すっかり立直れば浄霊しなくともよい。麦をみてその状態を考えるのである。浄霊によるショック――斯ういう事はない。浄霊して手にビリビリ感ずる人があるが、之は余程敏感な人である。(S23・12・12)

従来の田にて無肥実施

“私は本年は苗代及び本田を徹底的に無肥料栽培をしたいと考えて居ますが、従来施肥したる種子及び土地にても差支えないでしょうか。供出の為初年度の減収をしています。

“種や土地に今迄の肥料が入ってるから仕方ない。半分位から肥料が抜ける。洪水に差支えたり、残らなくて困るという事は決してない。初年度から増収になるのもある。時々浄霊して無肥料にする。

水稲浄霊

“水稲の苗代田に下肥が入れてある場合、浄霊を致しても宜敷いでしょうか。

“浄霊した方がよい。下肥して、年限が経つに従い消えてゆく。今年やったのは、浄霊もきかないであろう。去年の分ならよい。(S24・6・6)

酸性中和までの浄霊

“土質の酸性は肥毒によるものと伺ひましたが、どの位の浄霊で中和されるものですか。お伺ひ致します。

“放置しておく。浄霊すれば早める。(S24・5・15)

農作物の浄霊の仕方

“農作物の御浄霊の場合(二町位)前者は一株一株丁寧に御浄霊します。全耕地致しますには五日位かかります。後者は一通り畦の上から御浄霊する程度、毎日全耕地を御浄霊出来ます。如何させて戴いたらよいでしょうか。七月十四日付新聞切抜きを持参しました。事実はこれと異なりキウリ、ナス、芋は迚も良好で、稲もよくなって来ました。野菜が美味なので、町でも評判よく、売行き良好で御座います。

“一株一株でなくてよい。  (S24・7・19)

客土

“客土の土の可否――

“客土の場合、肥料をやらぬ土ならどこのでもよい。肥料の為土を殺した所へ新しい土を入れたからよくなるのである。

無意識の客土

“空襲の時貴重品を仏間の下に穴を掘り埋め、余った土を馬鈴薯畠に入れました。其の場所だけ倍以上の大きなのが出来ました。如何なる訳で御座いませうか。御伺ひ申し上げます。

“肥料のある畠へ無肥の土を入れたから変った。つまり客土した訳である。薬を服まぬと女でも若々しい。薬を服むと萎びてくる。(S24・6・7)

酸性土

“三方原の様な赤土で、酸性の強い土地に於て麦の増産を計るには如何致したらよいでしょう。種子には、基肥には、追肥は、中耕回数、土入れ、有機質の少ない場合の処置、生育中の浄霊回数、方法等。

“肥料をやるから酸性になる。無肥料でやれば何でもない。追肥、中耕、土入れ等皆解決がつく。堆肥をよくやる。 (S24・4・13)

種蒔の時期、苗代の作り方

“種蒔の時期及び苗代の作り方――

“土地によってちがう。稲の種子にも、土地にもよる。土地の百姓に聞くとよい。適期の重要性凡ゆるものに機運があり。枝豆の種を早く播いたり、二十日おきに播くが、遅く播いた方が早く沢山出来る。やはり早すぎても遅すぎても出来ない。

苗代日数

“稲の苗代日数は観音耕作に於ても変りありませんか。従来篤農家は、五十日位と申しますが、如何でせう。御教示願ひます。

“変りない。気候によっても違ふ。見た上で判断せよ。

甘藷の植付け時期

“甘藷の種藷の植付け時期をお教え下さい。

“これは土地によって違う。私は適期を重要視するのである。箱根で枝豆を試作したが、早く播いたのは出来が悪く、二回、三回と播いたが、遅く播いたのが成績が良かった。箱根は陽気が寒いから、遅い方が適期に合った訳である。

早播きと遅蒔き

“謹しんでお伺ひ致します。昨年十月上旬に小麦を蒔付けたものですが、現在八寸位徒長しています。私の地方では大体十月下旬頃より蒔きかかるのが普通ですが、妻の出産の関係で早く蒔いてしまったためです。肥料は基肥として人糞尿を二回程しましたが、暖冬のため意想外に延びました為、手入れ法としては  土入等を行ふ外、浄霊も行はさせて頂いていますが、果して収穫があるでせうか。

“糞尿を二回も施した為である。蒔付けは早すぎても遅すぎてもいけない。然し早く播いたよりは遅く蒔いた方がよい。私も二、三年前から試しているが、枝豆など遅い方がよく穫れる。伸びは気候と合っている。土入れはよい。(S24・1・26)

植付け早めるべきか

“私の家では昨年度は七段歩を全面的に無肥に切換え実施させて頂きましたが、二割三分の減収で御座いました。今年も引続き無肥でやらせて頂きますが、昨年の経験では植付けを六月二十日頃に致しました所、分蘖が有肥に比し遅れ勝ちで御座いましたが、植付けを従来の有肥の時より早めるべきで御座いましょうか。お伺い申し上げます。

“遅すぎたものである。(S25・3・1)

他地の種子

“穀類、野菜類の無肥料の種子を、気候風土の異った地方で播種致しまして良く出来るものでございませうか。御伺ひ致します。

“あまり違ってはいけない。試してみてからがよい。(S24・11・19)

麦種湯に浸す事

“当地では今までは麦の種を播く前に或程度のお湯に浸して置いて播くと黒穂が無くなると言ひ実行して居ります。無肥料の種を無肥料耕作にて播くには右の事は必要ありませんでせうか。御教へ願ひます。

“どっちでもよい。温めると発芽が早くなる。気候の暖かい所では必要ない。(S24・11・26)

浄霊しても腐った種

“無肥料で麦を栽培致しました処、芽生えは大変良かったのです。浄霊も最初から何回となく続けて居りました処、中途より、色がだんだん赤くなり、腐ってしまったのですが、如何なる訳でしょうか。お教え下さい。

“浄霊とは関係はない。肥毒を種が食ってるからで、人間でも助からぬのがある。来年あたりはこんな事はなくなる。(S24・5・15)

実の入った種子

“最近川崎式農耕法の指導者が、稲の種子モミの採取は若取りの方が病虫害が少なくて結果が良いと言っております。これは普通稲苅より半月程早く稲穂の先半分程をしごいて採取するのですが、無肥料栽培では種子はよく実が入った方が良いだろうと聞いて居ります。何れの方法で採取した方がよろしいでしょうか。御伺い致します。

“無論、稔った方がよい。  (S24・9・27)

試験場よりの籾種

“最近、農事試験場から籾種の新品種が出ましたが、昨年試作をした人の話によれば、今迄のものよりも取り高が多く(九俵取り)病気が付かないでよい粒が実ったとの事ですが、来年はこの籾種を用う可きでしょうか。矢張り自作の無肥三年の籾種を用いた方が宜しいでしょうか。御伺い申し上げます。

“やって悪くない。両方やってみるとよい。(S24・11・13)

直播

“原則からいうと直播がよい。すべて植物は直播がよい。移植すると根が弱る。稲は強く出来る。水田は堆肥不用である。藁を細かく切って土へ混ぜればいい。土が温まる。(S24)

苗代の作り方と緑肥

“一、無肥料耕作の稲の苗代の作り方を御教へ願ひます。

二、田の稲作の緑肥として、麦作の間に四月下旬又は五月上旬に麦田へレンゲを播きますが、レンゲを播いて緑肥にするのは良い事ですか。又、必要はありませんか。御伺ひ申し上げます。

“一、肥料をやらなければよい。所によっては直播きがよい。

二、その要はない。

雨量多き田

“雨量が多くてなかなか田が乾きませんが、藁を入れて起して菜種(ナタネ)、又麦種(タネ)をしてもよろしいでしょうか。

“田へ溝を掘って水をはかす。  (S24・11・26)

山田の水

“私の方は山田で、地盤が悪く、水が一面に当らぬので畦の方は穂が早く出ますが、水口の方は非常に遅れるので困って居ります。田の水は何時頃落水したら宜しいでしょうか。

“山の水の為である。山水が冷い為で、出来るだけ溝で廻すようにする。(S24・9・6)

水田に井戸水可

“井戸水は水田の栽培によいとされ、当地方にては盛んに実施して居ります。勿論、地の霊気の為と存じますが、浅い所は色々な成分を含んで居るからよいが、深い井戸水は駄目だと言はれますが、如何なもので御座いませうか。地の所は霊気と井戸の深浅に就いて御教へを御願ひ申し上げます。

“地の霊気とは関係はない。地下水には水によって鉱物のある時とない時がある。鉱物気のないのがよい。井戸水は鉱物がないからよい。特に石の間を通ったのはいい。(S24・9・2)

農耕に海水

“謹しんで御伺ひ致します。私の地方では海岸が近いので、一般の方は海水を汲み取り、これを薄め、農作物に施しておりますが、観音耕作にては海水は施さない方がよいものでせうか。海水が農作物に与へる影響を御教へ下さいませ。

“耕作に海水はいけない。物によっては枯れる。雨水はよい。(S24・1・26)

暗渠排水

“俗にドブ田と言ひ、地下水の湧き出て深い田に暗渠排水を行っておりますが、之は自然に反する様に思はれますが、如何なものでせうか。又、之を施行しました田は固くなりますが、如何致しましたら宜敷いでせうか。

“暗渠排水は自然に反する訳ではないから差支へない。

自然耕作の方針

“農民は冬水田に水をたっぷり入れないと不作と言ふが、自然耕作では水を入れた方が宜しいか、又は水を捨てて乾かすか、出来れば耕した方が宜しいでせうか。

“土地の状態により適宜にやればよいのである。何にもせず、すてておく方針をとるがよい。 

育苗の仕方

“無肥料栽培に就いて――稲苗を畑で仕立てて後田に植える、又は苗を温床で仕立てて後、一回移植後に田植えをしますが、この方法は自然でないからいけないのでせうか。

“水で育てなくてはいけない。畑ではいけない。温床もあまりよくない。山水など割に入る所、極く温度を少くしてやればよい。自然に反す。電気や放射線をやると良くなるといふが皆駄目で、一時はいいがその先は反動的に反って悪くなる。(一、二年よくても)故に、決して長く続かぬ。長年掛ると煙になる。

低く粘土質田と植え方

“稲作の事ですが、私の方の土は粘土質で深い土地です。田圃は低みであります。今迄は尺間に植えて居りますが、あらく多く植えた方がよろしいでしょうか。少し細かく植えた方がよろしいでしょうか。お尋ね致します。

“粘土質は外の土を入れた方がよい。堆肥を細かに刻むようにして、ふるって使う。稲作は水で緩和するから、大して悪くはない。植え方は、細かく植えた方と、固めて植えた方がよいのと、土地によって種々ある。風の強い所は固めてやると折れやすくない。それに応じてやる。

中耕と麦踏み

“無肥料耕作に麦踏み、中耕は如何致したらよろしいでしょうか。

“中耕は特にいい。之は土を固まらせないようにする。麦踏みは霜が降りて土が浮くから、之を防ぐ為である。(S23・11・27)

麦踏みと土入れ

“浄霊にて耕作させて戴いて居ります大・小麦の麦踏み及び土入れは如何にしたら宜しいでせうか。之が可否、方法を御垂示さい。

“麦踏みは、霜の降りる所では土を持上げるからした方がよい。土入れも麦踏みをすると低くなるからする。どっちもした方がよい。霜は降るのが本当で、下からの水気もある。

麦踏みと川藻

“麦類の土入れ及び麦踏み等は自然に反する様に思います。川藻は肥料としてよろしいでしょうか。

“自然に反しない。土踏みは、無肥料ならその要はない。川藻も必要なく、やらぬ方がよい。(S24)

麦踏みの可否

“麦栽培に寒期の三月頃迄、麦踏み(踏圧作業)を農業会などで奨励して居ますが、自然の発育力に逆らう理ですが、如何で御座いましょうか。謹んで御伺い申し上げます。

“霜の為持上るから、結構である。(S24・11・26)

麦踏みと霜地

“無肥料栽培の時、麦踏みは如何致しましたらよろしいもので御座いましょうか。御伺い申し上げます。

“麦踏みは結構である。霜で持上らぬと麦の根が固まらぬ。霜の多い所は大いにやるとよい。(S24・1・21)

麦踏み

“農作物を浄霊して御神徳を戴いた事を承って居りますが「麦踏み」と言ふ様な事は如何なもので御座いませうか。 

“麦踏みはした方がよい。霜の降りる時は、土が浮くから土を固める為にした方がよい。土入れもよい。(S  (*)・1・14)

不自然耕作

“神示の耕作について御尋ね致します。砂土の田にて毎年取れた藁全部と青刈紫雲英全部と、窒素肥料五、六貫目位施しても普通田より三斗位少なくしか穫れませんが、自給肥のみにて増産出来るでしょうか。御教え下さい。

“之は勝手な行り方である。よく出来っこない。これは純然たる無肥で、土を清浄化しなくてはいけない。紫雲英は、人間が見て楽しむ為に神様が造られたもので、之を肥料に使うのは神意に叛く。藁は土を温める為で、出来るだけ細かく切る。根伸びをよくする。つかえるといけない。窒素肥料も一時的なものである。(S24・9・7)

促成栽培

“促成栽培は自然に反すると思いますが、農業経済上必要と思います。無肥料栽培の立場から見て如何ようで御座居ましょうか。御伺い申し上げます。

“一時は多収だが、後減収する。アドルム中毒と同じである。(S25・5・25)

剪定と摘芯

“果樹、瓜類等、収穫を良くする為に剪定及び摘芯を行いますが、是は反自然に思われますが、無肥料栽培に於ては、如何なもので御座いましょうか。若し差支えないとすれば、有肥の時と方法は同じでよろしゅう御座いましょうか。御伺い申し上げます。

“剪定や摘芯する事が反って自然である。植物は切られる事を喜ぶ。切った方が花もよく咲き、実もよくなる。勢いよくなる。(S24・7・21)

摘芽や交配

“花作りや盆栽などの場合芽を摘んだり撓めたり交配などを行ひますが、自然に反せぬものでせうか。  又施肥によって栽培の効果をあげて居りますが、やはり間違ひでせうか。

“大いに改良する方がよい。肥料がいけない。果物など、原始時代からいへば、ズーッと殖えている。神様が最初に造った時は、貧弱なものであった。施肥は一時的なものである。  (S24・10・24)

接木

“観音栽培でも果樹等に対し接木などは必要なものでしょうか。

“必要とか不必要というものでない。肥料の問題である。(S24・8・23)

移植の可否

“麦、南瓜、菜種等移植をすると良く出来ると言ひます。特に茄子など何回もしますが、どういふものでせうか。蒔き放しでもとれますが如何でせうか。

“移植せぬ方がよい。根を痛め、土が代るから弱る。稲など直播するが、その方がよい。南洋では牛の足跡へ蒔く。茄子など連作を不可としている。(S23・12・26)

馬鈴薯の植付け法

“馬鈴薯の植付けに今迄は一個のイモを二つ乃至三つ位に切断し、切口に灰を塗って植えておりましたが、今後はどのように致したらよいのでしょうか。

“灰を入れぬ方がよい。

種薯の移入

“現在は北海道の種馬鈴薯が当地方でも奨励されて居りますが、無肥料栽培が普及すると必要なくなりましょうか。

“必要ない。無肥料でやれば、とてもいいものがとれる。

雑草の二種

“今年で二年目の麦の無肥料栽培を実施致して居りますが、他の有肥栽培の畑では雑草が繁茂して居りますのに、私の方では左程生えて居らず、草取りも殆どせずに済み、感謝致して居ります。無肥料栽培には斯かる特徴があるもので御座いましょうか。御教えをお願い申し上げます。

“今迄の草は、肥料の為に生えるのとそうでない草と二種ある。これでよい。(S25・5・11)

田草取りの時期

“田の草を取りますのに、日中の暑い時取った方が良いでしょうか、朝の涼しい時にした方がよいでしょうか。又、日中の暑い時と朝の涼しい時草取りをしたのでは、稲の発育や収穫に影響があるものでしょうか。御教示下さい。

“どっちでもよい。草を育てるものなら取っては具合が悪い事もあるが、(そんな事はない。)(S24・7・25)

草木の作用(無肥―保水と固土)

“無肥料栽培法について、

(イ)、人糞尿は二ケ月位経過したもの。

(ロ)、菜種粕、鰊粕の如き動植物性のもの。

右二項のものは施肥しても差支えない様に本教の一信者より聞きましたのですが、如何なるもので御座いましょうか。又、豚、牛を飼育して居りますが廐肥も余りよいと言われないのですが、害にならないで御座いましょうか。御教示を御願い申し上げます。

“人糞や菜種など使えば無肥料でないからいけない。肥料は土にある。草木は土を固めぬのと、水を保つ作用である。(S24・7・28)

堆肥半腐れが好適

“(一)、無肥料栽培の場合、藁を細かく切ってそのまま使ふ場合とに浸して腐らせて使ふ場合の使ひ分けは如何に致しましたらよろしう御座いませうか。

(二)、生草と乾草とどちらがよろしう御座いませうか。

(三)、酸性で麦類、豆類の出来ない新開墾地に灰類を施す事はやはりを施す事になりますでせうか。御浄霊だけして居ればよろしいでせうか。

“(一)、腐らせた方がよい。腐らせすぎるといけない。半腐れが一番よい。根を張る時に邪魔する。

(二)、どちらでもよい。土を固まらせぬ為である。

(三)、必要はない。 (S24・8・17)

堆肥の藁

“無肥料耕作の場合、平担地の農家で堆肥にする山草や木の葉が入手し難く、その上藁は殆ど牛の飼料となって了います。牛を売って藁を残した方がよいでありましょうか。御教示願います。

“藁は堆肥にいけない。(硬すぎる)草か木の葉に限る。草の葉が一番いい。(軟い)どうしてもいけなければ何にもやらず土を吟味する。赤土を避ける。(木の葉の場合は充分腐らせる)(S24・7・25)

堆肥の量

“無肥料栽培を本年やらせていただきたいと思います。当地は三月まで雪があります。四月十二日種播きをいたし、四月十四日田打ちいたしました。土質は砂及び黒土です。今までは形植で五寸五分に七寸で、苗植数は四本から五本位でした。堆肥はどのようにして、いくら入れたらよいでしょうか。田草は何回位除ったらよろしいでしょうか。今後如何にしたらよろしいでしょうか。

“細かい事はふだんの経験でよい。肥料さえやらなければ適宜でよい。藁を切って入れる。(S25・5・5)

鶏糞、海泥等、(葉肥と草肥)

“(一)農耕肥料として鶏糞の下肥は如何でありますか。

(二)海底の泥、海草、川草、魚粉等は肥料として如何ですか。

“(一)、やらぬ方がよい。心得べきは水田に稲を作る場合、土と種子両方に肥料を含んでいるから、二、三年種を抜く必要がある。であるから鶏糞や馬糞はやらぬ方がよい。一時は減収するが、一年目は三、四割、二年目は四、五割――。 

(二)、堆肥は結構で、草は繊維が弱いから早く腐る。木の葉は強いから腐り難い。故に下積みにするには木の葉、上の方は草肥にするとよい。堆肥は根を温めるのと、土を固めぬ為である。箱根の木が捻れているのは下に岩があるからで、右のようにして唐もろこしを作ったら素晴しい。

堆肥の行り方

“堆肥は多く使用する程よいのでせうか。又、使用する堆肥は半熟か、或いはよく乾燥したものがよいのでせうか。反当りの堆肥の使用量等――

“多い少いでない。土を固まらせぬ為にやるので、固まらぬボロボロのがいい。堆肥は固まらないのがいい。土へは草葉の堆肥がいい。堆肥の床を作る。土へ混るのは半腐り位がいい。多い少ないは土によって加減する。土の根に酸素の要はない。日が当ると土から入ってゆく。

木葉肥と草肥、(肥料中毒)

“農作物に人糞及び化学肥料を使用せず、当信仰の御利益により栽培可能なりや―― 

“御利益はなくとも、人糞等なくともズーッと出来る。土も種も人間も肥料中毒にかかっている。肥料により作物弱り、花落ちなどする。一番無肥の効果が判るのは枝豆で、葉伸びず実が大きい。作物は木が大きくなってはいけない。唐もろこしなど、軟かく美味しく有肥は食べられぬ。堆肥は根を温める。草肥は土の上の方、木肥は下積みの層にする。消毒薬は次の虫発生の原因となる。根に油紙でも敷いてやるとよい。施肥は人間の生命に支障を与え病因ともなる。  (S23・10・15)

堆肥漸少 

“無肥料栽培を始めます場合、初めに堆肥を多量にやり、漸次少なくしていってよいものでしょうか。又、海藻類を肥料に使うことは如何でしょうか。

“堆肥に二種あり、糞尿を入れるのもあり、漸次少なくする意義はない。始終同じ様にする。毎年同じようにやればよい。土に混ぜるのは、草の堆肥がよい。木の葉の堆肥は床に使う方がよい。海草はいけない。要するに自然であるから、地上に海草は生えない。地上にある木の葉や草などですべきである。(S24・1・19)

海岸地帯の堆肥

“無肥料栽培の事ですが、海岸地帯の砂地などでは適当な堆肥を作る材料も無い場合は如何いたしたら宜しゅう御座いましょうか。

“堆肥の目的は土を固まらせない為にする。海岸地帯は砂が多いから、堆肥はそう要らない。(堆肥ならやっても肥料をやるよりよく穫れる)土を固まらせぬ為のものであるから、堆肥の床を作るのは木の葉がいい。関東地方は富士の火山灰があるから(割合いよく穫れる。硫黄性の灰は穫れない。土を汚すものが一番いけない)海草はいけない。(S24・2・14)

水田の堆肥

“苗代田は従来は苗の根を浅く張らせる為播種後堆肥を上からかけましたが、今後無肥料栽培の場合は如何致したらよろしう御座いませうか。御伺ひ申し上げます。

“水田は堆肥の要はない。固まらぬからである。(S24・5・2)

堆肥

“無肥料耕作は堆肥を入れてよろしいですか。御力を受けた人が耕作すればよいですか。浄霊を何の程度まで続けたらよいですか。穫入れまで続けるべきですか。

“堆肥は非常に必要である。雑誌があるから読め。

自然農法

“農作物の無肥料耕作はどんな方法ですれば良いのでせうか。堆肥、下肥、鶏糞等はいけないでせうか。

“堆肥はいい。(S23・10・26)

藁の大きさ

“無肥料栽培の場合田に入れる藁の量は如何程が適当でせうか。草の思ふやうにない所では畑に藁を入れることの可否、草の沢山ある所では田に草を入れることの可否を御教示御願ひ申し上げます。

“長くてはいけない。極く短くする。長いのならやらぬ方がよい。草を入れてはいけない。(S24・8・29)

藁肥

“古老の話によりますと、山形地方ではその場所に生育した稲藁の半分か三分の一のみを肥料として収穫を得ていたそうですが、観音栽培を致します場合、この程度の藁では少いでございましょうか。

“いい加減でいい。多すぎても少なすぎる事はない。出来るだけ短く切った方がよい。(S24・9・23)

藁肥の量

“水田一反歩に必要な藁の貫数を御教え下さい。

“臨機応変でいい。定量は要らぬ。堆肥は土へ混ぜるのは草の葉がよい。草の方が繊維が柔かい。苗床は木の葉がよい。(S24)

藁の堆肥

“観音耕作にて水稲を作る場合、藁は全然堆肥としなくともよいでしょうか。(これらは苗代の場合です)

“藁は出来るだけ細かく切って、土と混ぜる。熱を吸収するから、土が温まる効果がある。故に成可く底の方へ混ぜた方がよい。畑の土へ混ぜてはいけない。(S24)

藁を入れる法

“私は目下鳥取市を中心に開拓していますが、同地方の田は精々三寸位しか掘る事が出来ません。五、六寸も掘ると下の粘土層が傷つき、水が地下へさがって仕舞ふ所です。藁又は枯草を如何なる方法にて土に入れるか。お伺ひ致します。

“藁を細かく切って土と交ぜる。(S24・10・26)

切藁の大きさ

“無肥料栽培に使用する藁は一分か五厘位に切って使えとのお言葉でありましたが、衝撃式粉砕機の如きものにて五厘以下の粉にすることは如何でしょうか。あまり粉になると悪いでしょうか。

“細かいほどいい。根がつかえぬ。(S24・10・19)

有肥無肥の藁

“無肥料の藁と有肥料の藁を堆肥として田畑に施してみた場合、作物に現われる相違点を御教示願います。

“有肥が不可である以上、藁も不可である。(S24・9・16)

堆肥の藁と草

“私は本年初めて無肥料栽培を実行させて戴きましたが、土に藁を入れたのと草を入れたのとは、藁を入れた方が成績が良い様に思はれましたが、人にもいろいろよく聞かれますので、どちらが良いでせうか。

“草でよい。畑は特に草がよい。稲は水の為草は浮くので、藁を土で練る。本当は草がいい。(S24・11・26)

汚物処理と河川

“無肥料時代となりました時の汚物塵芥等は焼却放流さるるものと存じますが、此の場合、大河川の流域には大都市、小河川の流域には小都市と言う様な発達があるものと考えてよろしいでございましょうか。

“汚物は海の沖へ流す。塵埃は焼き――。外国ではそうしている。大河川は交通が便であるから、大都市になる。河川利用の交通は一番いい。安く出来る。(S24・10・14)

糞尿の処理

“人間の糞尿は人間の食べる穀類、野菜の肥料となって人間と植物の相互扶助的関係に循環するものと思っておりましたが、そうでないと致しますと、自然の法則からすると糞尿は如何に処理されるべきで御座いましょうか。又、糞尿を原料として化学工業を起す目的を以て調査研究する事の可否と将来性に就て御教えをお願い申し上げます。

“糞尿は地へ大きく穴を掘って土をかぶせておけば土に還元する。海へもって行ってもよい。作物への糞尿の可否は理屈はない。不美味で減収だから化学的のものはよした方がよい。私は若い時大学病院に入院した時、便所に竹を節から節を切って入れてあったが、之は糞尿が竹に滲みて薬が出来るとの話であった。(S25・5・22)

一切要か(糞尿の処理)

“要不要を決める事は出来ぬ。一切要とすれば、殺人も要となる。然し事実ない方がよい。糞尿など、都会は海へ、田舎は土中へ埋ければよい。

堆肥と人糞処理

“無肥料栽培にて、広い平野の真中にある田畑では、実際問題と致しまして木や葉も手に入り難い場合がございますが、此の場合は堆肥は如何致すべきでしょうか。不要となります人糞はどの様に処理致したら宜しゅうございょうか。右、御教示御願い申し上げます。

“平野は草が生えている。堆肥の場合は草の方がよい。大きな穴を掘って埋めればよい。海岸なら海へ捨てる。(S24・1・18)

人糞等の処理法

“人糞や家畜の糞の処理法――“穴を掘って埋める。年限が経つと土になる。(S24・5・13)

人・牛糞の始末

“自然耕作に於ける人糞、牛糞の仕末は如何したらよろしいでしょうか。

“牛糞などやってはいけない。両者共穴掘って埋めればよい。

糞尿の処理

“現在無肥料耕作の場合、糞尿は如何(ドウ)処理すれば宜敷う御座いませうか。又、将来全部が無肥料栽培の暁は糞尿はどのやうな装置で処理されるので御座いませうか。御伺ひ申し上げます。

“深い穴を掘って埋める。都会では海へ捨てる。(S24・7・12)

人糞の処理

“無肥料栽培につきまして「農家の人糞は如何に処理したらよろしいのでしょうか」と言う事をよく農家の人に聞かれますが、其の他家畜のものも、どの様にしたら一番よろしいので御座いましょうか。御伺い申し上げます。

“地に大穴を掘って埋めればよい。すると土に還元する。(S24・11・7)

無肥料で不成熟

“私は本年大麦と小麦を一反三畝程無肥料耕作をしましたが、只今は麦は黄色く細って居ります。村の人は散々悪口を言いますが、今からどの様にすれば宜しいでしょうか。 

“肥料中毒にかかっているので、肥料をやめると威勢よくなくなる。酒をやめるとボンヤリするようなもので、こういう具合でも段々収穫になると勢いがよくなり、沢山出来るという例がある。であるから、悲観した事はない。(S24・3・16)

自然栽培で発芽せず

“久保田こよしと申す信徒、本年初めて無肥料耕作をしたのですが、野菜類、麦、大豆等は今の処有肥料より幾分収穫がある様ですが、煙草、甜菜(テンサイ)の二種は全然発芽致しません。播く前に御浄霊したのですが、甜菜と同じ土地へ野菜も一緒に播いたのは非常に多く発芽し大きくなって居ります。他の有肥料耕作の甜菜、煙草等は良く出来て居ります。如何なる訳で御座いましょうか。御伺い申し上げます。

“(植物の性質もあるが)肥毒を多く食い過ぎている。(それで肥料を吸うように性能が変っているので、土の養分を吸う性能が出て来ない)全然発芽しない訳はない。外に原因があろう。煙草など特に無肥でよく出来る。肥料が適するよう茎の性質が変ってくるものである。(S24・9・8)

無肥減収と植傷み

“今年の大麦、小麦(約七反歩)を無肥料耕作致しました処、例年の有肥時の半分位しか穫れませんでした。生育初期は前肥が残っていたのか有肥と同程度に発育し、中期より赤くなり見られない程になって来たのでした。今度の稲も赤くやせていますが、今後堆肥の施し法を御指導下さい。

“稲作など堆肥の要はない。大抵初年度二、三割、二年目一、二割は減収し、三年目位に同作になる。種が特に肥毒を含んでいる。最初は一部づつ無肥料にしてやるとよい。(S24・7・7)

減収

“私事、昨年八月入信、過日大光明如来様を御迎えの栄に浴し、一家八名御光のもとに微々たる御用をさせて戴いて居るものであります。無肥料耕作も村人の悪口をよそに懸命に努力致しましたが、結果は麦三俵弱(普通反当五俵)と言う成績に終りました。是には種々とわけがあると思います。畑は全部で九反あり、堆肥は普通にやったのですが、如何なる原因でありましょうか。御教示御願いします。

“之は肥料中毒の為である。薬中毒と同じ事である。(S24・6・25)

堆肥外の物使用

“水稲の無肥料栽培に堆肥の準備も持ちません。堆肥の代りに何か使用してもよいのでしょうか。普通の肥料、魚肥(ホシカ)、蛹(繭のムツゴ)、海草、草木、藁灰、塵芥灰の如きものの使用は不可でしょうか。堆肥も新しいものは如何でしょうか。

“土は農作物を養うよう作られている。地霊は窒素である。

紫雲英と糠肥、(漆と灯油)

“無肥料栽培に紫雲英もよくないと聞きましたが、米糠、麦糠等は如何でせうか。

“紫雲英は、人間の眼を楽しませる為に咲かされたもので、神様の目的と違ふ。又、糠は、人間が物を洗ったりなどの用途に使ふものである。私は前に漆を使ったが、漆を落すのは灯油で、灯油は糠ならすぐ落ちる。大したものである。土は自然であるから、木の葉など皆自然であるから、それ以外のものは皆いけない。(S24・11・26)

レンゲ肥は不可

“津市の信者で御座いますが、無肥料栽培につきまして今迄緑肥として使用して居りましたレンゲを、之は花が咲くものであるから観賞用で、特に栽培して緑肥とするは不可であるとの御教へによりまして全面的に止めている処がありますが、如何なもので御座いませうか。御伺ひ申し上げます。

“やめた方がよい。レンゲは肥料として作られたものではない。(S25・2・2)

紫雲英植える事

“紫雲英を田に作る事は作物に有害でしょうか。又、無肥料耕作の方からみて如何でありましょうか。

“外のもの、喰える物を植えるがよい。  (S24・8・17)

豆粕肥

“無肥料耕作について御伺ひ致します。肥料を施す事の不可な事は承知して居りますが、堆肥不足の時、その不足量を補ふために古い植物性肥料、例へば豆粕又は菜種のしぼり粕等を施しては如何で御座居ませうか。御教示願ひます。

“差支へはないが、効果は何もない。時々中耕する。(S24・9・15)

焼土、燻炭

“私は田八反の無肥料耕作を実施させて頂いて居ります。初め苗代に藁を入れ、四十五日間置き本田に植付け致し、藁と草を植付け前に入れました。四十日後草を二日干して一寸位にきざみ、田圃全部にまきました。土用に入ってから焼土、燻炭を施しました。只今の出来具合は、始めは赤く小さかったのですが、七月後よりはとてもよくなって一同喜んで居ります。目下出穂肥時にて、村人達は一生懸命になって居りますが、私は何もやって居りません。このままで十分の実が出来るのでせうか。御伺ひ申し上げます。

“此ままでよい。焼土や燻炭は不要である。草は柔かいもの。村民の言ふ事など介意せずやれ。  (S24・8・8)

焼土・燻炭使用

“焼土及び燻炭(モミガラ、藁、雑草等をいぶしたもの)を作物に施す場合の可否に就て御伺い致します。

“悪い事はないが、必要がない。やはり自然である。(S24・5・25)

米糖・藁灰、無肥の分蘖、八本植

“一、無肥料で初めて米を作ろうと思います。苗代に米糠と藁灰を施肥してもよろしいでしょうか。

二、無肥料耕作では分蘖が少い様に見うけます。当地方では普通四、五本位田植えを致しますが、七、八本植えたら如何でしょうか。お伺い致します。

“一、米糠は構わぬが必要はない。藁灰はいけない。自然であるから何にもせぬ方がよい。

二、非常に分蘖は多い。肥料をやると弱る。子供に薬を服ますと弱るようなものである。

魚介、海草、糠、灰肥

“魚介、海草類、米麦の糠、灰等を肥料に使うのは如何でしょうか。

“糠などはいけない。自然でなくてはいけない。自然は凡ゆるものがそうである。

灰肥

“馬鈴薯を植付けます場合、普通は灰をまぶってから植付けますと腐敗しないと言はれて居りますが、無肥でやります場合は灰の必要は御座居ませんでせうか。

“灰はやらぬ方がよい。肥料をやるから腐るのである。(S25・3・3)

灰使用

“無肥の場合、普通灰を使ひますと土が固まりますが、砂質の土壌の場合灰を使ひますと土地が非常に軟かくなります。土地を軟かくする意味に於てカマドの灰を使用させて戴きます事は如何なもので御座いませうか。お伺ひ申し上げます。

“やらぬ方がよい。自然であるから、何にも使はぬ方がよい。(S25・3・22)

綿屑肥料

“落綿加工をする際、綿の種等の屑が多量に出ますが、これを堆肥として耕作するのは宜しいでしょうか。

“よくない。堆肥が自然である。  (S24・12・3)

スマ・コヌカ肥、(水栽培)

“本年度に至り初めて信仰栽培法を実施するに当りまして、化学肥料は使用せずとも馬鈴薯の如き短期作物に対して、自然堆肥だけでなくスマ・コヌカを程よくくれた方がよいと言ふ言葉を聞きましたが、果して如何なるものでせうか。御教へ願ひます。

“不可である。不自然であるからである。水栽培といって、水だけでも出来る。

耕作に木蝋や綿の実

“日月地(ミロク)耕作の事についてお伺ひ致します。「モクロー(木の蝋)のしぼりかす」及び綿の実(わたこ)を堆肥にしたいと思ひますが、よろしいでせうか。

“反自然である。  (S24・11・27)

廐肥

“無肥料栽培には全然廐肥(畜舎肥)を使用してはいけませんか。御教示御願い申し上げます。

“不可である。自然が主である。(S25・4・16)

桑園の蚕糞

“桑園に蚕糞を使用していますが、如何でしょうか。又外のものを入れるとしたら何の様な物を使用したらよろしいでしょうか。御教導お願い致します。

“堆肥以外は絶対いけない。(S24・9・16)

茶と肥料、山間地の無肥料、煙草

“無肥料栽培に就て――、 お茶の栽培に就て、戦争中は肥料が無かった為無肥料栽培にて居りましたが、葉が繁茂せず、却って実が沢山出来ました。戦後、有肥栽培に致しました処、実は余り出来ず、葉が繁茂して参りました。元来お茶は葉を目的と致すもの故、有肥栽培の方が良いので御座居ませうか。山間の土地を開墾致しますと、二、三年は無肥料で出来ますがの後は出来なくなりますが、如何なる訳で御座居ませうか。煙草の葉は、無肥料にすると成長が悪く、専売局の調査の時められるので困惑致します。

“お茶だけは有肥の方がよい。葉が目的のもの、葉を目的のものは有肥にする。実を目的のものは無肥がよい。之は肥料の中毒の為である。水の具合か太陽の具合かである。無肥料は連作ほどいい。山田――水が冷いのだと思ふ。煙草は二、三年成績がわるい。四年目位に普通になる。そ先は増産になる。(S24・7・1)

柴田酵素

“無肥料栽培に切換え時の減収を防ぐ為に、肥毒除去期間「柴田酵素」を利用すると共に、浄霊し多年硫安施用より来る硫酸根の害毒を除去し、急速な増産と品質改良を図ることは如何で御座居ますか。

“自然栽培は大自然に順応すべきもので、柴田酵素の如き、人為的ではいけない。土は清いものである。そのままにしておけば自然に肥毒は抜けてゆく。(S25・5・16)

作物の病気

“私は本年五月入信した者でありますが、早速無肥料栽培をさせて戴きましたが、作物に病気がついて困りました。一生懸命御浄霊を致しましたが遂に治らず、秋となりました。如何なる理由でせうか。黴菌の為でせうか。今後御浄霊だけして居ればよいのでせうか。御伺ひ申し上げます。

“種か土に肥毒が残っている。  (S24・11・8)

赤錆病、魚肥

“赤錆病の麦や魚肥を堆肥としてよきや。

“魚肥は不可である。赤錆病は肥料の為である。

麦黄変

“大麦が近年になく黄色くなりましたが施肥が原因で御座いませうか。昨今の気候異状の為で御座いませうか。

“両方である。今迄の金肥等で弱っているから気候の影響を受けやすい。有肥の麦は折れやすい。作物に肥料をやると弱る。人間が薬を服んだから弱ると同じである。(S24・2・4)

黄変せる麦

“無肥料耕作で麦を蒔きましたが、非常に黄色くなりました。但し蒔付けの時アンモニアを少量やり、その後無肥料にて土入れ四回実施致しました。

“アンモニアをやったのがいけなかった。麦が黄色くなったのは、アンモニアの為である。麦がアンモニアを吸収したのである。

赤色となった麦

“無肥料栽培で本年初めて麦を作りましたが、大変色が赤くなり、心配して居ります。今後浄霊だけでよいのでせうか。中耕、土寄せ等不要でせうか。御教示下さい。

“今迄の肥毒が出るのである。之を過ぎるとよくなる。(S24・8・9)

害虫駆除法

“田畑の害虫駆除する方法――

“之は駆除するより発生しない様にするのが本当である。主原因は人肥、金肥、消毒剤を使用するためであって、消毒剤などは土へ入って、それを植物が吸収するためである。無肥料なら絶対虫害はない。雑草を見ればよく判る。そして肥料をやると作物は弱る。作物が花落ちしたり、実が落ちたりするのは皆肥料のためである。

駆虫剤使用

“穀物、野菜、果樹等の害虫駆除として駆虫剤及び消毒薬を使用しても差支え御座居ませんでしょうか。外に薬剤を用いなくて害虫の駆除が出来る方法は御座居ませんか。右、御尋ね致します。

“害虫は肥料から湧くのであるから、肥料をやらなければよい。駆虫剤で殺すと、土中へ入り薬毒となる。所謂酸性土壌は化学肥料の為で、一時的には良いが、非常に土を悪くする。硫安は螟虫の原因になるが、金肥の種類によって虫の種類が出来るのである。 

害虫と薬剤

“一昨年頃より柑橘園に矢の根貝殻虫が発生し、其の駆除に困って居ります現在、駆除法として青酸ガス燻蒸を行って居りますが効果なく、ルビロー虫も発生し、松脂合剤にて駆除して居りますが同様効果はありません。右の二害虫に対して駆除するには如何にすれば宜しいでしょうか。御教示下さい。尚、開園当初より化学肥料は一切使用せず、堆肥と魚肥のみ使用し、戦時中肥料不足の折も海草を施用致して居りました。尚、果樹園、畑等に生育雑草中の「スギナ」と言う草に対し、最近水田の除草に使用されて居る新薬剤二四Dを使用して効果がありましょうか。

“先ず、頭を変えるべきである。(S25・4・10)

ボルドー液で不作

“私は本年二十五町歩馬鈴薯を栽培致し、農会の指導に依り消毒薬「ボルドー液」を六回撒布致しましたが、昨年の三回撒布致したよりも其の結果が悪く、薬害の悪いことを先生から御指導戴きましたが、具体的に今後如何様に致しましたらよろしいでしょうか。御伺い申し上げます。

“肥料中毒であるから、無肥にすればよい。ボルドー液の為である。

害虫多生

“私の村では、稲の害虫(ウンカ)が非常に多く発生して居ります。予防の方法がありましたら御教へ願ひます。

“肥料の為故無肥料にすればよい。肥毒がなくなると増産になる。ウンカは人糞、ズイ虫は硫安のやうである。霊界が変ったからよけいいけない。

螟虫の因

“道端の草や土堤の草や、藁を田に入れると螟虫及び害虫発生の恐れがありますが、如何でしょう。

“絶対にそんな事はない。螟虫は硫安が多い。肥料の近くが一番発生する。無肥料なら発生せぬ。

螟虫に困る

“私は本年初めて稲の無肥料栽培を一反五畝位やりました。深さ二尺四、五寸の深田です。昨年の藁を反当り八十貫程を施し、去る七月二日に四、五寸位の苗を植付けました処、全体の一割位螟虫がわき、困って居ります。暇さへあれば一生懸命御浄霊をして居りますが、今後どうしたらよいでせうか。又、今後、追肥する必要はありませんでせうか。御伺ひ申し上げます。

“水田は堆肥の要はない。螟虫は硫安などの肥毒である。放置しておく。最初は斯ういふ風である。或時期へ行くと自然に減ってゆく。浄霊してやるとよい。(S24・7・26)

油虫の発生原

“野菜の油虫の発生の原因――

“凡て虫害は肥料から発生する。他に日当りが悪いとか、気候が悪いとかでいくらか発生するが少い。無肥料の種と無肥料の土にすれば発生はしない。(S24・12・13)

油虫とれず

“無肥料栽培の麦と野菜に発生している油虫を何回も浄霊を致しますけれど中々とれません。如何なる理由でせうか。御教へ願います。

“稲なども、三年位は肥料の毒を減らす。(S24・5・4)

害虫で実らぬ木

“私の家には相当数の柿の木があります。害虫が多くて昨年迄施肥及び消毒薬を使用致しました。樹が痩せて居て、実らないのが多いのですが、どうしたらよいでせう。 又、こんな樹や土地を浄霊したら何年位でよくなるでせうか。御教へ下さい。

“肥料と消毒薬の為であるから、それをやめればよい。(S24・2・17)

蜜柑の虫

“私は蜜柑作りの青年です。蜜柑の木にルビーと言ふ虫が一ぱい居ります。如何したらよろしいでせうか。

“肥料をやめればよい。(S23・10・26)

無肥にして虫発生

“本年三月二十一日入信しまして、四月二十一日光明如来様をお迎へ致しました者ですが、数年前帰農(元警官)し、本年の稲作四反二畝を全部無肥料耕作に転換しました処、苗代の時より稲熱病が発生し、殆ど潰滅の状況にて、他家より普通の苗を貰ひ受けたものは大した被害もないのです。之は如何なる理由で御座いませうか。又、浄霊にて復活致すものか御伺ひ致します。

“復活する。種が肥毒を食っているのであるから、何れ科学的にかいて光新聞に出す。(S24・8・25)

ザリガニの害 

“無肥料栽培に関連した事で御座いますが、私の地方には「ザリガニ」が沢山居りますので、苗代の被害も多く、又田植直後にも夥しい被害で困りますので、止むを得ず石灰窒素を使用いたしますが、是は肥料の意味で無くともいけないもので御座いましょうか。御伺い申し上げます。

“無論いけない。肥料がなくなるとザリガニもいなくなる。何故なら、施肥すると虫が湧く。それを食べに来るのである。(S25・5・18)

みみずの役目

“今迄みみずは田畑の農作物に好影響を与えることと存じて居りましたが、一部会員の話によりますと「みみずは稲の苗の根を荒らし、又肥料の多い土地には沢山居り、無肥料の場合は少く、御浄霊を致しましても少くなる」との事ですが、みみずの作用について御伺い申し上げます。

“やはり地の中で立派な役目をしている。肥料をやると微虫が湧くから、それを食ってみみずが生長する。無肥なら少くなる。(S25・5・13)

隔年結果

“蜜柑の栽培に就いて、隔年結果で困ります。如何にすれば毎年結実致しましょうか。

“果物は一年おきのものである。いくら巧くやっても一年おきに多くなったり少くなったりする。一日おきとか一月おきとかいうのはよほど意味がある。病人など一日おきに変ってゆく。いい場合も悪い場合も一日おきになる。之は四十八時間で一まわりするという意味だと思う。果物など二年で一区切りになるものといえよう。一番、日当りのいい事、水切れのない事、土が固まらぬよう柔かい事、この三つが一番肝腎である。そして肥料をやらぬようにすれば実によく出来る。蜜柑など枝が混んで日当りが悪いと具合が悪いから、枝を切る。(専門家はよくやる)

果樹の消毒

“みかん園を経営して居りますが、無肥料、無消毒で良結果が得られますか。当地方で最近消毒にゴムホースの代りに真鍮管を設置してガソリンポンプでやる事が流行して来ました。斯様な事をしなくとも済む時が来ますか。

“消毒薬をするのは馬鹿々々しい事で、微生虫は死ぬが、土に吸収されていけない。土に滲み込むと酸性になり、植物がそれを吸収して害虫が生ずる。絶対無肥料にすると花落ちしない。美味しい。多収穫である。故に、蜜柑の木の周りを油紙で遮断して消毒薬をおくならよい。先に枇杷に寒肥をやるといいというのでやったら、それから枇杷が生らなくなった。それから私は肥毒に気がついたのである。近く雑誌が出る。霊界の変化により火素が増量の為、そういう変化が激しくなる。

果実の肥毒

“温室のトマトがカビ病にてすっかり病に負けました。消毒せず霊気のみで行ったのであります。今度同じ温室にメロンをつくりましたが、赤ダニがつきました。親子三人で霊気をかけましたが、こんどこそは完成したいと思います。如何しましたらダニがなくなりましょうか。御伺いいたします。

“肥毒が含まれているから早急にはゆかぬ。二、三年はかかろう。皆肥毒の為である。(S25・5・27)

青果類の無肥料

“青果物の栽培で有肥料と無肥料の場合を比較しますと、施肥栽培は芽がぐんぐん伸びて仲々よく結実致しますが、無肥料栽培は生育状態遅く、結実も遅くなり、果実の売行も悪く(時期遅れ)此の点何かよい方法はないものでしょうか。

“果物は神様が土の成分を吸うように作られている。それが肥料分を吸うように変化している。それをやめるから一時生育が止る。二、三年はやむを得ぬ。(S24・8・16)

咲かぬ梅

“昭和二十二年冬、疎開先から現在の住居へ梅樹二本を植え、年々よく咲きましたが、今冬は二本の中一本は全く咲きません。一本は八輪咲いただけです。何かの前兆で御座いましょうか、お伺い申し上げます。

“肥料がいけない。(S25・2・17)

藺草の自然栽培

“藺草(畳表)の栽培にも無肥料が宜敷いでしょうか。

“無論何でも無肥料がいい。無肥料なら丈夫で色がいい。(S24・4・28)

草花の色良くするには

“草花の栽培には従来色々の肥料にて大きく咲かせたり、色を鮮かにしたりして居りますが、やはり科学的肥料は不可でせうか。自然にすれば野生にかへると思ひますが、如何でせうか。御伺ひ致します。

“色をよくするにも、大きく咲かすにも無肥料がよい。化学肥料だと色わるく、花が小さい。花を少くすれば大きくなる。ダリヤなど蕾を皆とり、一つだけ残すととても大きくなる。色をよくするには堆肥がよい。土を固まらせぬ。(S24・5・25)

草花の肥料

“草花の肥料として菜種粕を使用して居りましたら、菊花類等大変良く咲き、大輪も出来、虫類などもつかない様に思います。無肥料に致しますと、花も小さくなり、数も少くなります。無肥料で大輪を咲かせるには如何に致したらよろしいでしょうか。お伺い申し上げます。

“無肥なら大輪が咲く。一時は悪いが、根が固まるといけない。土を固めない工夫がいい。  (S24・9・16)

奇形の唐もろこし

“本年三十一歳の男子(入信者)の家で昨年唐もろこしを作った処、一本の幹の先端に五本もまとまって出来、その形が横に一列に並んで居ります。こんな事は今迄になかった事でありますが、何かの御知らせでせうか。御伺ひ申し上げます。

“たまに奇形はあるものである。気にする要はない。(S25・2・7)

裸麦、小麦より先に出穂

“例年、当地福岡県地方では、小麦と裸麦とでは無肥、有肥を問わず裸麦が先に出穂するので御座いますが、今年は何故か小麦が先に出穂致しました。之は何か訳があるので御座いましょうか。御教えをお願い申し上げます。

“気候か霊界の変化か、何か訳がある。今年だけか、又は来年も続くか、それによって判断する。(S25・5・21)

里芋の花咲く

“今年、相模原方面に里芋の花が咲いておりますが、里芋に花が咲く事は極くまれで、老人はこれを悪い事の前兆の様に申しますが、何かわけがございますでせうか。

“こういふ変った事のあるのは変った事の出る訳である。何かの前兆であらう。(24・11・14)

大根葉上向く

“京都市近郊の或お百姓さんが、大根や菜の葉が悉く上に向って長く伸びましたので、今年は大雪が降ると申して居りますが、この様な事で予測が出来るので御座いましょうか。又、天候と何か霊的に関係が御座いましょうか。御教えを御願い申し上げます。

“何の実がどうとか、いくらかはあるであろうが、大した事はない。未だ文化は未発達である。(S24・12・1)