035 霊学篇三 諸霊解説(3)

狐霊の分布と憑依期間、霊の事を知る事

“狐霊は何億もいる。日本、支那、印度、ソ連等に多いが、ヨーロッパ、アフリカ等は極く少いようである。特に日本に多いようだ。狐霊などの行者は皆畜生道に堕ちるから不幸に終るのである。臨時に憑く狐は抜けるが、永く憑いてると人霊と一緒になって畜生になってしまう。霊の事を知ろうとする事は、之は神が必要とされねば知る事は出来ぬ。自然に知る機会を得るのである。敢て努力の要はない。又、お浄めに従事している間(ウチ)に霊的患者に遇う事があるから、その都度解し得る。(S23)

豊受明神と豊川伏見

“豊川、伏見、王子、穴守の稲荷の御本体と豊受大神とは御同一ではないのでせうか。

“稲荷の本体は、豊川は豊受明神、伏見は豊川の本元である。王子、穴守は豊受明神ではないと思ふ。豊川も豊受明神を祀っても、それを占領して中心になり威張ってるのが沢山ある。豊川は途中でダキニ天神を祀った。之は金毛九尾で、どんな利益でも呉れるが、害も多いからいけない。本当の線に入っていない。豊受明神は立派な神で、主食を守護してる神である。日本中へ稲種を蒔く時、人間の手では及ばぬので狐にそれを命じた。それで祀ったのが稲荷で、稲を荷(カツ)ぐといふ。之が正しい意味である。稲荷は本職を逸脱して他へ働いた。使命としては稲へ対する守護が本当で、最初は農民が拝んだのである。

狐霊の性格と体ある狐霊

“狐は天津祝詞を非常に嫌う。狐でもなかなか良い狐がいる。人間が畜生道へ堕ちてなったもの――人間の狐になったのは善い事をする。義理人情に於ても人間以上のものがある。曾て狐の憑いた病人を浄めて、出た事があった。「ワシは先へ出るから、お前は後から出るよう」と情理をつくして出た。その後子狐のようなのが出た。生きてる人間にも死霊にも狐は憑く。生きた狐で、霊だけ働くのがある。よく○○稲荷の穴の中にいるとかいう。肉体があるのかというと、あるというのがある。(S23・7・9)

動物の生霊憑依

“動物の生霊は人間に憑依出来ますでしょうか。

“狐の生霊など、とても人間に憑依する。狐などよく『死んでいるのか生きているのか』と言うと「どこそこに居る」という。人間より狐の方は何でもなく憑く。人間でも執着が強いと憑く。大抵若い男女とか親子である。男が惚れ女が嫌ってると、男が悲観しているその想念がそっくり女へ映り、憂鬱になる。美人などそういう生霊が多い。そして神経衰弱のようになる。又妾と本妻などそうである。 

狐の特徴(短期の精神病)

“今年二十歳の青年(教導師)ですが、一家揃ってお光を頂戴し、大光明如来様を御祭りさせて戴いて居る者でありますが、最近度々御浄化を戴き、左の如き状態であります。

一、浄化の来る前は何でもやたらに食べたがる。

二、延髄がとても痛くて苦しがり、言葉を出そうとしても言えない。

三、家人にすら会う事を嫌い、昼間でも蒲団を被り、恐ろしがります。

四、頭が混乱して、前後不覚になります。時々天井より黒いものが下り、夢うつつの如く現われる。

右の様な状態の御浄化が月に二回位あります。右の霊的原因及び浄霊法等を御教示願います。

“狐である。短期間の精神病である。食べたがるのは動物霊である。蒲団を被って人に遇うのを嫌うのは狐の特徴である。狐の霊は上から下へ来る。延髄と前頭部をする。(S24・6・7)

色情狂

“私の近所に約十年位前より色狂人になって居る四十歳位の女がありますが、最近益々其の度が強くなって来ました。其の状態は女をつかまへては救ひを求め少しでも「からかふ」と何時迄も根にもって其の人につかみかかって来ます。如何なる原因で斯様になったものでせうか。又、右の狂人は御浄霊に依って救はれるでせうか。御伺ひ致します。

“色気狂ではない、狐である。色情的とか、盗みとか、騙して喜ぶ等狐にはいろいろな性格がある。ひどいのは前を捲ってイジるのがある。女学校の女教員で、鎮魂をすると尻を捲って四つん這ひで這ふのがあった。右延髄部に塊がある。それを溶き、天津祝詞を奏げてやるといい。接近させないのは祝詞がいい。(S24・12・5)

男狐女に憑く時

“男狐が女に憑いたら死ぬと申しますが、何か根拠があるもので御座いませうか。御伺ひ申し上げます。

“そんな事はない。狐にも二号三号もあるが、人間ほどひどくない。(S24・5・12)

陶器狐と精神病

“本年二十三歳の青年、四年前に突然発狂致しまして、途中一時鎮静(シズ)まった事も御座いますが、年中休みなく喋り続けて居ります。母は先妻の子供との遺産争いからイヅナをつけられたと申し、本人は身体の中に稲荷が居て、いたづらをして苦しめると申して居ります。亡父が十数年前の夜戸外で小便をした折、いつもの場所なのにその夜に限り陶器の小さな狐の手の欠けたのが眼につき、興行師で、縁起をかついで室内に神棚を作って祭って御座います。その後良い事は一つもなく、祀った本人は七年前に亡くなりました。この障りも御座いましょうか。

“陶器の狐など問題でない。狐は限りなく喋る。狐は頭が浄まるにつれ、段々と下降する。(S24・12・18)

金神の障り

“世間ではよく病気、災害等の場合「金神の障りだ」と申しますが、金神とはどんな神様でしょうか。右、御教示御願い申し上げます。 

“動物霊が金神の名を騙(カタ)っている。大抵狐である。艮の金神の系統は金神というが、そういう名をよく騙っている。

浄霊を嫌う

“三月末入信の五十五歳の女、近所の人を浄霊して居りましたが、半月程前より夜眠らなくなり、室の隅でキョロキョロしながら座り、言葉も少なくなり、食欲もありません。思い出したように入信して、こんなになって人に笑われると言いながら、自分の浄霊を受けることを嫌がります。其の土地には白狐が沢山居り、最近海に白狐の死骸もあったそうです。土地と病人に因縁がございますでしょうか。御浄霊方法の御教示御願い申し上げます。

“之は狐の憑依したもので、此人に因縁があり、此人に憑って狐が浄霊してもらいたい。嫌がるのは最初だけで、狐の霊に狐が憑いてる場合がある。例えば、狐の憑った人が堕落して狐になったように。狐になった人間は浄霊をやらせる。本を読ませる。  (S25・5・16)

狐霊が恐がる

“石井ユキノ(四十二歳)、本年四月二十九日精神病に罹り、五月十三日より浄霊致して居ります。その初日狐霊の憑依して居る事が解りました。本人は五月二十八日入信し、家に帰りましたが、胸にお守りを掛けている為狐が苦しみましたが、四国金比羅本部に今迄持っていたお守りを送り返しましたら本人も其の後普通人に返りました。狐霊は果して満足したのでしょうか。お尋ね致します。

“狐霊が苦しくて居られぬのである。これが本教の有難い所である。中にお経より祝詞を奏げてくれというのもある。(S24・6・8)

全身回る塊

“五十歳になる婦人、何等異状がなかったのでありますが、御浄霊を受けると同時に全身が震い、観音様の偉力に驚き御光を拝受致しました。それ以後、頭がボーッとしている時等度々霊的動作が始まります。そして此の頃、気付く事によると手毬大位の玉が肩、足等から憑依したかと思うと全身的に回り、回る所が暑く感じ、全身的にガタガタと震えるのであります。以前に少々稲荷を信仰した事があると申しますが、御教示御願い申し上げます。

“稲荷である。憑いていたのが光で苦しくなった。ガタガタ霊が震えるのである。だんだん稲荷は萎縮する。(S24・5・23)

浄霊すると喋り唄ふ

“本年二十六歳の女ですが、空襲時から不眠症になり、種々医療の手当も甲斐なく益々悪しく、一ケ月前より浄霊させて頂いて居りました処、浄霊を行ふと喋り出し、其の上唄ふのです。如何なる霊的関係があるのでせうか。御教示下さい。

“狐霊である。頸の周りの塊を溶かす。血が頭へ充実すればよい。祝詞奏げてやるとよい。(S  ・12・15)

一家救いの時期来ぬ為離脱せぬ狐霊(罪と邪魔)

“狐霊憑依の女子、肉体から出たいが、最近霊界が明るくなった為出る所がないと言っています。如何に祀ったらよろしいでしょうか。 

“稲荷を潰した為に憑いたのなら祀ればよいが、そうでないとちょっと難しい。もっと放っておいた方がよい。未だ一家が救われるのは早すぎるからで、大きな罪が残っている。反対に邪魔されている時、神は防ぐのと、又反対にわざと邪魔させてその邪霊の執着をとり、悟るまで反対させる場合もある。とに角その家は救われるのに未だ早いので、焦るが、無理である。よく迷って信仰を断念する人があるが、斯ういう人はきっと又戻ってくる。私の弟子で十年遠ざかっていて最近戻って来たのがある。本当に正しいものなら神様の方が頭を下げる要はない。安っぽくなる。(S23・11・16)

狐霊出したし(狐霊の種類)

“私は昨年六月一寸した風邪がもとで、医者は脚気及び小児麻痺等と言う診断のもとに、世話になりましたが、効果無く、九ケ月程足腰が立たず寝て居りましたが、二月の初め頃より観音様の御救いに依り約一ケ月程山内先生の浄霊を頂き、結果は大変良くなりました。所が足は立てず不自由して居りましたが、例祭の時、教導所にて平良先生の浄霊を頂きました所、光明如来も翌日に頂く事に御願いしましたなら、その場で足が立つ様になりましたので、今日御参詣、御礼旁(カタガタ)御利益の程申し上げます。御光様も昨年九月頂いて居りますが、先生の浄霊中に狐が私の口を通して色々しゃべったとの事で御座居ます。浄霊を続けて居りますれば狐は憑依しなくなるでしょうか。御教え下さい。

“狐は元からいるのと、後から憑るのとある。人間から狐になったのと、本来の狐と両方ある。たとえ居ても、浄霊により段段萎縮し、人間に害を与えなくなる。憎まずに可愛がってやれ。

狐霊在身を意識

“狐霊が自分の体に居るのが良く解り、その狐が非常に苦しめたのが、お光を戴いてからは苦痛は薄らいだのですが、此の狐霊を追払う事はどうしたら良いでしょうか。浄霊は続けて居ます。

“狐霊が憑いてるのは女である。女の七、八割は憑いている。人間の体欲、物質欲を受持っている。悪い狐ではなさそうだから、可愛がってやるといい。人間は絶えず本副両守護神が戦っている。想念は無限の自由が与えてある。行動に表わして初めて罪が発生する。正副霊が思って、それで調和がとれてゆく。(S24)

殺意の狐霊・絶命を願う

“本年三十八歳の娘、二十一歳頃より精神病になり、色々と手当を致しましたが良くなりませんので、行者に度々伺いました処、狐霊の祟りとの事にて、祭りも致しましたが快復せず、本人は家族と一緒に食事をせず、夜中に青草を食べますので、止めますと怒ります。斯様の状態が続き困り居ります時、去年五月本教を知り御浄霊を頂き、私も早速入信致し引続き浄霊を致しました。御蔭様にて大変良くなり、時々裁縫も致す様になり、有難く感謝致して居りました。本年二月光明如来様奉斎致してより間もなく絶食の状態を続け、水だけ呑みますので医師の診察を受けました処、二日位の命と申されます。早速教会に御参拝、御願い致し、家に帰りましたら食事を軽くとりました。今は本人は絶命を願って居ります。如何なる因縁ですか、御伺い致します。因みに本人は内気でありました。

“狐霊ともう一つ他の霊である。狐霊が自分の目的通りにしようとしたが、神様の為にそれが出来ない、といって長く憑っているから離れられぬので、遂に生命を奪ろうとしている。もう一息である。二、三年は経つであろう。其後三、四年は気長にする。御神書を読み、祝詞を奏げてやると早い。

人霊に憑いてる狐霊

“熱心な信者の宅で御座いますが、御主人が昨年五月教修を頂く当日脳溢血の状態で倒れ、其の後精神病状態で居りましたが、御守護を頂きまして大分楽にして頂き、此の頃では時々変な事を言ふ状態で御座いますが、本人が眠って居りますと歯ぎしりは致しませんのに、目を開いて居る間は絶えずひどい歯ぎしりを致しますが、何か精神病と関係が御座いませうか。お伺ひ申し上げます。

“動物霊――人霊に憑いてる狐霊である。狐霊と人間が関係している。段々に治ってくる。(S25・3・2)

生命とるという狐霊(脅かし)

“昨年御守護を戴きました下川智子、最近又々狐霊が憑依し、二時間ずつ二日御浄霊を致しましたが、霊が離れては直ぐ憑き、次は全然離れません。狐霊の言うには、此の肉体は本年中にとり殺すと申して頑として離れません。又、随分言向け和してあげますが、相手が野狐らしきものと見えて仲々聞きいれてくれません。特別の御守護を御願い申し上げます。

“祝詞を奏げてやるとよい。おどかしてはいけない。生命をとるなどおどかしで、全然嘘である。光明如来様のお部屋へ寝かすとよい。(S24・3・2)

生命を狙う狐霊

“此の度、山形県東置賜郡に光明如来様御二体御祭りさせて頂き誠に有難く厚く御礼申し上げます。佐藤喜代子、当年三十八歳の信者で、十八年間気違いで、町内知らぬ人がない位評判で御座いましたが、御浄霊を頂き二ケ月位で大変よくなりましたが、時々面白い事を言いますが、本人も狐霊がついている事が分って居ります。本人が、此の体から離れて呉れればどんな事でもして上げると狐霊に言いますと、何にもほしくない、喜代ちゃんが大好きで、命がほしいのだと言います。本人が嫌いだと言いますと「コンコン」と泣きます。現在眠れず困って居ります。此度光明様を御祭りさせて頂きました。狐が絶対に眠らせないと言うそうです。何卒御守護を御願い申し上げます。

“気長に浄霊しておればよい。よほど霊力を要する。

子供続死と狐霊憑依(祝詞)

“私の知人の家では、昨年十一月より奥様を初め子供四人も結核で、十日位床についただけで次々に死んで了いましたので、日蓮宗を信仰して居る中、本年三月末より御主人が神(霊)憑りになり、お参りしようと思えば坐ったまま座ぶとんが足について神様(仏壇)の方に飛ばされ、自分では止めようとしても止める事が出来ません。又、聞きたいと思うと何でも神様が答えてくれるので自問自答して居ります。それはすべて意識がはっきりしているのであります。残った娘の中の一人が同じ病気(結核)になり、五月末教導所に来ましたので浄霊してやりました処、その主人も大層感激して私も是非入信させてくれと言って家へ帰りましたが、「観音様がついたから」と申し入信を断って来ました。其の後その娘は一週間ばかりで死にました。如何なる原因で御座いましょうか。霊的関係を御知らせ下さい。 

“神というのが狐である。狐が騙したのである。日蓮宗をやった為、それが邪魔する。一家の一人が熱心に救いを求めるといい。出版物を読ますのがよく、祝詞を奏げ、狐を弱らす。(S  (*)・7・8)

観音と名乗る憑霊

“ある会の講習生が、憑依霊の為に神様のようになって、自分で○○観音と名前をつけやって居ります。観音教を大分横道にそれて……よいことより害の方が多いように見られます。この様な信仰はよくあると思いますが、この様な信仰の浄化作用は日増にはげしくなりますでしょうか。

“(五、六日前にお詫びに来たが)遇わずに帰した。(S24・6・23)

狐霊憑依に対処

“度々御守護頂きました菊地初太郎の事で御座居ますが、辻褄の合わぬ事を言って居るのをよく聞きますと、此の間祭ってやった菊地稲荷大明神が私にいろいろの事を教えて居りました。この事を信じてよろしいでしょうか。今迄は常識的に思われますが、御指導御願い申し上げます。本人は大変衰弱して居りますが、流動食は一週間位でよろしいでしょうか。先祖霊一切大変感謝して出ました。普通から見れば殆どだめの様ですが御守護頂ける様な気が致します。御守護の程御願い申し上げます。

“常識的に考えればよい。善悪で決める。狐であるから、祖先に頼まれ、代りをやるが狐自体のものを出す。血の出る間流動食にする。胃壁の爛れている場合――衰弱増さねば大丈夫である。(S24・2・8)

入信後一家不眠

“本年六十一歳の女で御座いますが、昨年二月より足が痛み出し、医師は神経痛と診断致しまして注射を打ちました処、下半身がしびれまして、六月頃から足が立たなくなりました。先日、一家入信致しました処、夜眠りますと足や胸が疼き出し、ウンウンと苦しみ少しも眠れません。御浄霊を致しますと霊が浮きまして「キャンキャン」「コンコン」と言い乍ら非常に苦しみますが、何を聞いても答えません。御浄霊をやめますと直ぐ平静になりまして、常人と変らなくなります。如何致しましたら宜敷う御座いましょうか。御伺い申し上げます。

“足のしびれも注射の為である。足が立たず運動が不足すると衰弱する――そこへ狐が憑った。その人が返事の出来ぬのは口が切れぬのである。入信すれば治る。(S24・12・11)

日蓮宗と精神病

“法華経を弘通した日蓮宗を信仰する人に神憑り的な人の多いのは如何なる理由によるもので御座いましょうか。御教え願います。

“観音経を奏げると、狐は来ない。法華経を聞くと神通力が出るという。祝詞を奏げると狐は逃げる。精神病など祝詞がよい。行者は狐を憑ける。(S  (*)・7・8)

法華経と狐

“法華経の行者が狐霊を使うのは如何なる訳でございましょうか。

“法華経を聞くと神通力を増すと以前行者に聞いた。然し観音経だけは嫌う。それで信者は観音経を唱えぬ。又祝詞を非常に嫌う。であるから殆ど狐である。行者は又よく口を切らす。まるで精神病を作ってるようなものである。信者は又口を切るのを喜んでる。私も口を切らして精神病にした事がある。口を切ると精神病になる。(S24・7・29)

日蓮宗と狐

“日蓮信者によく狐霊のかかりますのはどういう理由でございましょうか。

“狐は観音経を非常に嫌い、法華経を喜ぶ。(S24・2・8)

自問自答の霊

“私は今から八年前より口の中にて自問自答する者が御座います。最近その者の言ふには、時期が来たから自分の身を明らかにしたいと思ふ、又萩原正二にも話したい事が沢山御座います――それに付きまして大先生様の検討と指示を御願ひ致したいと思ひます。

“大抵狐か、狐が代理で喋っている事が多い。狐は喋るのが巧いから頼まれる。(S24・9・9)

憑依狐離すには(罪ある金)

“本年五十五歳の婦人(五月三日、入信)、約十年前に未亡人となりし為、預金局に勤務中通称「こっくりさん」と称するものをやった所、その直後何の予告もなく豊受稲荷の本部より祝詞が送って参りました。面白半分に読んでいる内に何か霊憑りとなり、面白く、人の気持を知ったり先の事が分ったりしている内に狐がついている事が分って参りました。この為色々の神様を信仰しても除れない為、青森県の法華寺に三年苦行をした所、飯綱(管狐)と白狐、龍神と三匹ついていると分りましたが、どうしても離れません。又、狐霊の要求により米一俵をどこどこに持って行けとか、あそこに人が困っているから一万円の金をやれとか、その他色々の事を言ひ、その通りにつくして約三、四十万円使ひ、現在は苦しい生活をして居ますが、それでも離れません。入信後は大分落着いて参りましたが、浄霊いたしますと頭から馬鹿にしてかかり、白狐等は飯綱が怒るので離れられないと言ひます。こんなのは如何したら除れますでせうか。御浄霊法を御教示お願ひします。

“狐の言ふ事を聞くほど除れない。信ずると離れないから、決して信じてはいけない。三、四十万の金といふのは、罪のある金であるから、祖霊が狐を使って無くさすものであるが、それらしい。管狐は力がある。狐も人間が騙されるから面白いのである。光明如来様をお祭りし、その部屋へ寝る。(S25・5・7)

精神病多い土地

“その土地に限って精神病が多いのは如何なる因縁によるものでしょうか。

“精神病は殆ど狐で、狐にも団体がある。大きいのは何千万も何億もある。親玉は金毛九尾で、日本の狐は皆その眷族である。眷族の多い集団の土地には精神病が多い。伏見など割にいい。稲荷では、総取締りである。 (S23・11・22)

尿止める狐霊

“去る二日の晩八時頃、同居して居る妹(くにえ)が子供を浄霊して居る時、大きな音がして程なく狐にでも取られたのか兎が一匹いなくなりました。又、昭和二十二年三月に妹(巴、当時二十四歳)が狐霊がついた様になり、光明の御書の前で浄霊して居りますと、室内でパチパチとはぜる様な音がした時、外に野狐が来ていた事があり、その後(一ケ月)間もなく妹が死亡し、続いて父、子(私の子、生後一ケ月)義弟(妹くにえの主人)と相次いで、何れも十日間程大小便の排泄が全然なくて死亡しました。尚最近六歳(私の子)と三歳(妹の子)の男の子がとても乱暴して困ります。狐霊にでも災ひされているので御座いませうか。又、今後如何致したらよろしいでせうか。

“よほど力のある狐霊で、大小便を止めるのは狐霊はうまい。早く気づかぬと全滅する。天津祝詞を奏げる。昔稲荷があったらう。伏見には可成悪いのがいる。豊川は大して悪くない。(S24・1・6)

狐霊と眼病

“三十年前八歳の時病気になり、稲荷をまつり、其の時は治りました。一年前より両眼共失明し、或人が浄霊に行き頭部浄霊中、白い物が額から飛び掛って来て、その人は振って逃げ帰りました。それから半年以上医薬をつくすも効果ありません。此の様な患者を浄霊するには如何したらよろしいでしょうか。稲荷神社は表に祭ってあり、現在そこの親戚は不幸が続いています。

“稲荷はそのままにした方がよい。失明したのは稲荷か何か判らぬ。狐は失明さす事は滅多にない。蛇の霊はよく失明さす。薬一滴つけぬものは訳なく治る。目薬は固める。一滴か二滴でも非常に悪い。こういうのは目薬で固めたものである。気長に浄霊する。親戚の不幸は外の原因である。目は頭の毒が後ろへ寄る。目の悪い人は頭の奥、前頭部、横、延髄(目の元)を浄霊する。薬が除れるに従い治る。目薬は除れ難い。

全家族眼病、稲荷の祀り日

“女性(二十八歳)精神病、六年前から全然月経のなかったのが、御浄霊二十日位で月経があり始めたのですが、如何なもので御座いましょうか。又、家族全部眼病ですが、霊的な意味を御伺い申し上げます。

“家族全部稲荷のようなものが祟っているようだ。祀ってやればよい。月に一回午の日に油揚など上げて拝んでやる。祖先の代からの特殊の罪で、入信して人助けすれば治る。

稲荷処分より子宮脱出症

“先年「明日の医術」を拝読し、家の中へ稲荷の霊を祭る事の不可を知り、処分致しました所、同家の主婦、しばらくして子宮脱出症になり、浄霊するもその時のみで効果ありませんが、是は右の稲荷の霊と関係がありましょうか。

“関係があるであろう。祖先からの稲荷と中途で祀ったのと両方ある。前者は畜生道に堕ちて改心して守護するので、そういうのは処分してはいけない。(S24・1・6)

稲荷姿見せる

“母親を浄霊している娘に、母親の背後に薄茶色のシェパード大の狐の様なものがうづくまっているのが見えると同時に、娘は急に郷里に帰ってみたくなりました。母親の郷里の留守宅は教会になって居り、屋敷の西北方に古くから稲荷の祠があります。娘の姉が小児を連れて其の家に宿って居た際、小児が夜泣きをするので、荒廃して居た稲荷の祠を掃除しますと、その夜から夜泣きが止んだと申します。

“稲荷を構わないので頼って来ている。稲荷が自分の姿を見せて、そういう気にさせ、頭に思わせたのである。稲荷を出来るだけ立派にしてやるとよい。

弟の死と稲荷

“三月六日末弟(勇、十二歳)死亡し九ケ月目に上の弟(誠蔵、十七歳)死亡致しました。上の弟の死ぬ際家より約八十間位の所に祀ってある御稲荷様の御祀りがありましたが、此れは稲荷と霊的な関係がありませうか。又、末弟は肋膜で死亡致しましたが、之も何か関係がありませうか。狐霊の力で死んだ場合、その霊は霊界でどんな状態で御座いませうか。右、御教示御願ひ申し上げます。

“狐が信仰してもらひたいものと思はれる。

祀った稲荷焼け、馬蹴にあい狂暴となる

“二十四年七月入信致しました静岡県志太郡西益津村の堀江敏夫(三十四歳)と申します信者で御座いますが、十八歳の時横浜のベルト工場に勤務中稲荷様を信仰致し、工場内の稲荷様の世話をよくしたそうで御座います。召集後狂った馬に蹴られ人事不省となり、手当を尽しましたが医者は脳カン又は脳神経と申して居ります。現在家事(農業)の手伝いを致して居りますが、発作中は痙攣致しまして、一時は非常に狂暴となり、他人に危害を加えたり致しました。入信後静かになりましたが、最近又暴れ出しまして、刃物などで人を傷つけます。本人は先祖だと言い、又稲荷だとも申しまして、現在家に祀ってある稲荷とは違うと申します。食事は手掴みで幾らでも食べ、水もよく飲みます。今迄に嫁も迎えましたが長続き致しません。父と弟が入信致しまして熱心に御浄霊を続けて居ります。尚、横浜のベルト工場の稲荷は其の後戦災で焼けて居ります。最近は益々発作が劇しく、噛みついたり刃物を持ちますので目が離せない状態で御座います。家には先祖からの稲荷と龍神が祀って御座いますが、横浜の稲荷様と関係が御座いましょうか。若し御座いましたら別に新しくお祀り致しました方が宜しゅう御座いましょうか。お伺い申し上げます。

“横浜の稲荷である。戦災で焼けて居所なく祀ってもらいたいのである。馬に蹴られた時、脳中に多少内出血しているであろう。頸部、前頭部の浄霊をすると共に、稲荷を祀ってやるとよい。(S25・5・2)

狐霊の仕業

“本年五十三歳の女子、お光は昨年十月十二日に戴きました。当人の申す処に依ると、次の様な事で有ります。現在四歳と五ケ月になる男子(孫)が、出産後夜も昼も泣き続け、名付け頃には乳も出ず、方々拝んでもらふ内に少しは良くなりましたが、脳を病み、目は大きく開きますが見えません。曇りはありません。又、口はきけませんが、時折り左手を口の所へ持って行きぷうぷうとつばをかけ、あごをたたき胸をたたきます。其の仕業は曽祖母に良く似て居ります。以前に現主人の親戚の家の母が神を祭り、人々の病気治し、又憑き物等を治した様ですが、其の人が病死した時の様子と良く似て居ります。又当人は孫を治したい一心より方々迷ひ歩き、拝んでもらって居る内に何物か悪き物に憑かれ、夜中に左の胸の中で何者かが「私を祭らんと何神を拝んでもわしが受取ってやる。わしが守り本尊じゃ。御守を掛けて居ても駄目だ」と申すとの事、又夢で「色々の化物を見せたり、葬式を見せたり、大きな音をさせ、火の燃えるのを見せたりする」と申します。当人は以前より手足は少し悪かったのですが、最近は胸か腹にいるものが常に当人を苦しめます。又最近では左手に力なく、肘が痛みますし、勝手に曲って持ち上げられません。足も多少不自由です。此の両人の病気は如何なる因縁で御座居ませうか。孫はどうすれば良くなりませうか。又其の人の病気は治りますでせうか。何卒御教示御願ひ申し上げます。

“狐が祀ってもらひたいのかも知れぬが、出来るだけ天津祝詞や御本を読むとよい。(S25・1・15)

狐霊の大悪戯

“東京都の板橋附近に住む或信者の親戚の未入信の家で御座いますが、四年前その家を借家して入りましてより、家の中で異様な音がするのに気付きました。それは家周りや家の中を「パチン、コツン」と言ふ大小の音が致しまして、例へば二階より階段の一ケ所で「パチン」と鳴り、廊下を「ミシリ、ミシリ」とさせ、部屋の戸を「ミシッ」と音をさせて中に這入り、部屋中到る所で「パチン、パチン」と音がして回り、或時は主人が食事して居る机を「ズルッ」とずらせたり致します。これは昼夜別なく起り、大体その鳴る個所は一定して居ります。又、家族の者が就寝して居りますと布団をソッと上げ、布団の中にするすると長いもつれた何物かが入って来まして胸を締め付けます。或時それを握りました所、それはフワフワとした中に芯の有る猫の尾の様な感じが致しました。又就寝中髪の毛を引張ったり、額をなでたり致します。又「今日は鳴らないね」とか「正体を見せろ」等と噂を致しますと、その存在を示すかの如く「パチン」と鳴ります。昨年丸山教の支部長をしていた父が死亡致します少し前に、六十歳位の黒衣を着た幻の女が枕もとに立って薬を呑ませ、又その家に入って来る時サラサラと音をさせて入ったのを聞いたり致しました。かかる事が以前の借家人の時にもありました様で御座いまして、或易者に見て貰ひました所「その家は恨まれているから出た方がよい」と申しました。かかる事は如何なる霊の作用で御座いませうか。御伺ひ申し上げます。

“斯ういふ事はあるが、少し激しい。斯ういふのは霊力のある狐である。怨みなどではない。面白がってやる。面白半分いたずらしている。入信して光明如来様をお祭りすれば治る。(S25・2・22)

御奉斎して位牌倒る、拇指と狐

“屏風観音様をお祭りしてから仏壇の位牌が一夜の中に毎日倒れています。如何なる訳でしょうか。

“狐のいたずらと思う。非常に霊が強い狐と思う。今になくなる。よく仏壇の花を倒すのがある。いつか床の間の隅に狐が見えたという。そして床の真中にいるのが、光明如来様をお祭りして、段々隅の方へ行った。狐の出入するのは拇指であるから、鎮魂の時之を隠す。拇指を握ったのは行である。中指  魂  共産主義は戦争しそうに見せかけてしないものである。(S23・7・25)

立つ宝珠玉

“七十八歳の男子、十五、六年前より右手の付根から先が震えたり止ったりし、激昂すると特に甚しく震えます。此の現象と前後して右の眼は段々見えなくなり、遂に視力を失いました。然し外見上は視力ある左の目と全く変りがありません。身体の他の部分は健康で、右手に御浄霊すると震えは止るが、御浄霊を止めると震えます。如何なる訳でしょうか。尚、同家には先代より白色の宝珠の玉が二個あり、昭和二十年戦災に遭う迄は之に伏見稲荷と豊川稲荷を勧請して、稲荷神社としてお祭りしてありましたが、戦災のため宝珠の玉だけを持って難を逃れ、他は焼失のまま現在に至って居ます。毎日午の日、宝珠の玉を箱より取り出しお祭りを行うと、七十年伝来の玉の毛は上に向いて立つそうです。之は右手右眼の浄化と関係ありましょうか。

“底翳である。霊的関係はある。玉は管狐で生きている。祭られる事を喜ぶのと、生きてる事を知らす為毛が立つので、祀ってもらいたいのだ。なかなか霊力のあるもの故、良い方へ働けばなかなか大したものである。

管狐

“「霊界叢談」の生霊のところに管狐の事が出て居ります。以前私はこの玉を見せられ、不思議な話も聞き、一度大先生様にお伺ひ致したいと思って居りました。此度これを拝読させて戴き、お伺ひ致します。私の見たのは三寸丸位で、白い毛の密生したフワフワした、見るからに気持の悪いものでした。持主の話に父の代よりあり、このためか不思議に不幸ばかり続き、気味が悪いと言って居りました。それに初めて見たときより大きくなって居るとも言って居りました。裏庭にお稲荷様のお宮を造り入れてありました。この玉が管狐の体でせうか。体はお宮の中に居て霊が働いて不幸を招くのでせうか。申し後れました。玉は二つあって雄、雌だと言って居りました。右、御教導下さい。

“神通力を持っている。管狐が気に入らぬ事がある。心から祀ってもらひたいのであらう。月に一ぺんお祀りしてやる。又良い事もする。信者を作ったりなど御手伝ひする。先祖からあるのであるから、相当な待遇をしてやってもいい。管狐は大変なもので、簡単にどける事は出来ない。放置しておいて、光明如来様をお祭りし、祝詞を奏げる。管狐の家と縁組するなといふ事を言ふ。漸次的解決がいい。(S24・10・9)

禽獣虫魚の霊位と転生

“一、禽獣虫魚にも霊位の上下はありますものでしょうか。

二、禽獣虫魚から人間に再生したものの見分けは普通の人にも解るものでしょうか。

三、人間が禽獣虫魚に再生する場合、その禽獣虫魚の種類は大体限られているものでしょうか。

右、御教示御願い申し上げます。

“一、非常にある。木でもそうで、庭へ咲くのや、活花として挿されるのも、人に見られぬのもある。良い家へ飼われるのは霊的に上であり、野良犬などは低い。鳥、獣、虫、魚の順である。

二、分るのも分らぬのもある。龍神などよく判る。

三、鳥、獣、虫、魚、生れ更りはある。  (S24・7・3)

人間と動物の精神作用

“人間及び動物につき、その霊と精神作用を御教示願います。某僧侶が動物には全然精神作用は働かぬと言うので御座居ますが。

“精神作用とは、人間の感情の智情意の働きである。精神作用が全然働かぬとは当らぬ動物でも感情はある。人間から畜生になったのは特に殆ど人間と変らぬ。畜生はよく笑う。狐、狸などそうである。怒るとか悲しむ――表情はするものである。ただ、精神作用が下等である。人間のは上等である。人間でも、下等なのもある。(S24・5・25)

人間に転生する動物霊

“人間が転生の場合、動物中或る種のものに限られて生れ変るものでせうか。それともあらゆるものに関係あるものでせうか。

“人間に転生するのとしないのとある。蛇や狐など一番多い。爬虫類の霊は人間に憑依する。それに生れる事はない。馬、牛、犬、猫、狐、狸、蛇等は人間に生れる。虎や狼などもあるが、極く稀である。

人間に憑く物霊

“畜生道と普通の獣類の霊界とは違ふのでせうか。又、人間に憑依する動物霊は畜生道に堕ちた人霊が獣類に転生したものの場合と純然たる獣類の霊の場合と二通りあるのでせうか。

“二通りある。全然違ふ。動物霊でもよく憑くのと憑かぬのとある。狐、蛇、狸、馬、犬、猫、偶(タマ)に兎、羊、鼠等がある。(S24・9・13)

蛇と猫霊の関係と体に表はれる特異症状

“長虫の霊と猫の霊との相互関係、及び肉体に現はれる症状について――

“長虫や猫の憑いているのは沢山あるが、普通では一寸判らぬ。病気の時など異常を表はすので判る。蛇の霊と言っても、祟ってる場合や、蛇が生れ変った場合も、蛇霊が憑いてる時もある。龍神の憑いてる時の特徴は喉が乾くことで、龍女の場合結婚を嫌ふ。其他顔でもよく判る。猫の霊は極く少い。大抵は女で、男には大してなく、あっても酷い目に合はした猫霊の祟りなどである。病気で表はれる場合は子供のジフテリアに多く、鼻をクシャクシャしたり、喉がゼイゼイいふのは猫霊の憑依によるのである。病気でない場合、猫が憑っていると三味線ひくとか、躍る等を好む。喘息は猫と全然関係はなくはないが、単なる浄化作用で、霊的関係は余りない。之は心臓喘息と気管支性喘息と二種ある。咳が出て息がつまる様なのが気管支性である。 

憑霊と刃物

“信者では御座いませんが、十八、九歳の男で、五、六年前より頭痛のする夜には必ず夜中に家の中を飛回り、暴れるそうです。(本人は其の時無意識)家の主人が、あれは狐だから指金(大工さんの)とか刃物をフトンの下に入れるとよいと言います。その通りにしますと何事も無いそうです。如何なる霊で御座いましょうか。御伺い申し上げます。

“動物霊は刃物を嫌う。正守護神が、刃物を持ってると狐などを切ろうとする。それが恐いのである。強い霊なら、そんなものは何とも思わぬ。

動物霊を除く事

“大阪府佐野市に大目さんと言ふ方がいます。此の方は霊媒として霊の研究をし、動物霊なども直ぐに取去るさうです。本年五月入信した私の処の信者に此の大目さんに霊の研究指導を受けている人がいますが、今後続けてよろしいでせうか。又、大目さんはどんな力を持った方でせうか。お伺ひ申し上げます。

“動物霊を取去るのは動物霊によってであらう。自分の値打をつける為に嘘をついているに違ひない。日蓮宗など狐を使って騙し取る。憑依してるのを出すのは本当でない。霊界には沢山悪い霊がいるから、出すと後すぐ憑くかもしれぬ懼れが多分にある。何にもならぬ。斯ういふ事は危険であるから、止めた方がよい。いるのを浄めれば二度と憑らぬ。行者等神様が憑るといふが、人間に神様は決して憑らぬ。上等なのは天狗位で、殆ど動物霊である。  (S24・9・18)

嫉妬の原因

“嫉妬の霊的原因“狐がやるのである。

変態性の副霊

“変態性欲者は霊的に如何なるものでありましょうか。

“動物霊である。  (S24・6・3)

不倫醜行する霊

“親子兄妹等肉親の間で不倫の醜行為を敢えてするは如何なる霊でしょうか。

“動物霊である。動物霊には親子兄弟等の区別がないからである。

空腹時の腹音(狸)

“私事、昨年頃よりお臍の左一寸位の横の所が御腹が空きかけて、息をする度「ゴリゴリ」と言ふ様な音がするのですが、如何なる訳でありませうか。此の状態が毎日ではありませんが、よくあるのです。如何なる原因でありませうか。御教へ願ひます。

“狸霊である。狸が、お腹が空くと食べたい訳である。浄霊によって治る。(S24・7・7)

手癖の悪い子

“健康にも物質にも恵まれて居乍ら手癖の悪いのは如何なもので御座居ませうか。男の子で八歳になります。御伺ひ致します。

“霊がくっ憑いている。大抵狐である。然し憑くだけの意味がある。早いほどよい。

狸霊の邪魔

“私の姉山田さだ(三十六歳)は、七年前兄の戦死を苦にし、それがもとで気が違い、一時は外に出歩きましたが、今では普通の受け答えは出来、仕事も遅い乍ら普通の人と変りなく、只一人で笑ったり、一人言を言っております。昨今は胃腸が悪く、体も衰弱し、仕事もせずぼんやりして居り、おいしい御馳走を沢山食べたがります。その姉の浄霊をする事を何故か厭な感じがして、なかなか出来ません。何か霊的に関係が御座いますでしょうか。又、いかにしたら宜敷いでしょうか御教示願います。

“霊的に無論関係がある。狸である。嫌がって邪魔するようにする。気長にやれば必ず治る。延髄と前頭部の奥をする。(S24・6・7)

御用を望む狸霊の祀り

“母は以前日蓮宗を熱心に信仰して居り、本山にて修行中古狸に憑かれ、その後守護神としてお祭りしていましたが、昨年六月光明如来様をお祭りさせて戴きましたのでもとの所属へ帰って貰いましたが、最近に至り母の身体を通じて「大光明如来様をお祭りされ、私も浄まったからその側で御用をしたいから帰して呉れ」と頼んだそうですが、お祭りした方がよろしいでしょうか。お祭りするとすれば如何にしたらよろしいでしょうか。

“狸や狐でも斯ういうのもある。大光明如来様のお軸の下へ小さい宮を作って祀ってやるとよい。(S24・5・26)

飯綱と天狗

“武州高尾山に祭られてあります飯綱大権現と天狗とはどの様な関係にあるのでしょうか。

“飯綱は狐である。力があるから、天狗を家来にしている。

鼠害の処置

“光明如来様をお祀りして五ケ月程してから、夜御神前に置いたお守りの紐を噛み切られる事三回、その他、生花の花や蕾まで食べ、その他家具等噛み荒らされます。何か意味があるのでしょうか。

“紐など鼠が切る。活花の蕾など、意味がありそうである。何か気に入らぬ霊がある。大体狐は鼠を使ってアダする事がある。行り方は狐のやり方である。紙へ字を書いて鼠に対し禁ずる。「いたずらをして人間に迷惑するような事をしてはいけない」と、字を書いて貼っておく。

猛犬に噛まる

“四歳の男子(長男)、戦時中猛犬に顔面を噛み取られ、半月位医療を加え死亡(当時未入信)、二十三年夫婦共入信、本月十六日次男(四歳)が又々犬に手首を噛まれ、一心に御浄霊を致して居りますが、後日になってその犬が狂犬と判りました。現在御浄霊を続けて居りますが、御守護戴けましょうか。

“浄霊すれば何でもない。犬が祟っている。早く光明如来様をお祭りする。(S25・5・23)

脚屈伸不能となる(犬)

“昭和二十三年一月十五日入信の五十九歳の者で御座いますが、五十三年前(当時六歳)一夜の中に左脚関節部(ヒザコブシ)が引付けられ、丁度「へ」の字形となり、屈伸が全然出来ず、悪い方の足先を少しつけて歩く程度の状態となり、五十余年間不具の身となりました。一家は八人共入信致し、御神体もお祀りさせて頂きまして、其の後数数の御神徳を頂いて居りますが、入信後本人の足は一向変化なく今日に至りました。本年四月二十三日夜半、非常に患部に激痛を感じ、歩行も出来ない状態になりました。其の痛みは今迄にない激痛で御座いました。御浄霊をして頂きまして、大分楽になりましたが、足の屈伸については何の変化も御座いません。言伝えで御座いますが、三代目の先祖が鶏を取りに来た犬に石を投げつけました処、それがあたって一本足をぶらさげ、泣き乍ら菩提寺の軒下に行き死んで居りましたそうで御座います。十年前日蓮宗の人に見て貰いました処、犬の祟りがあると申して居りましたが、果して此の犬と関係が御座いましょうか。若し御座いますならば如何致しましたら宜しゅう御座いましょうか。御教えをお願い申し上げます。

“やはり此犬の霊が憑いたのである。急にそうなるのはすべて霊的である。治るには治るが、固まって癖がついているから長くかかる。自分で常に屈伸してみるとよい。(S25・5・12)

指くっつく事三代にわたる

“指の中指、薬指の二本が離れない病気が三代にわたり続いた家庭がありますが、如何なる原因でしょうか。御説明下さい。

“四つ足の霊が祟る場合と、生れ代る場合とある。三代にわたるとなると祟る場合であろう。  (S23・10・2)

水かきある手三代続く(亀祟り)

“隣町芦原町某旅館の長男には、三代程続いて手に「水かき」があります。先祖の人が大亀を殺して煮て近所に馳走したと言ひます。其の祟りでせうか。又、除れますでせうか。

“亀の祟りである。亀は特に祟る。除れる。(S24・10・6)

猫の祟り

“或信者の父が昭和二十二年、野良猫を床に投げつけて頭を割り、惨酷な殺し方を致しました。その後父の後妻が頭痛がする様になり、余り甚しいので昨年暮手術致しましたが、依然として続いて居ります。現在親夫婦とは遠く別れて暮して居りますが、猫を殺した事が家の曇りになるのではないかと存じ心配致して居ります。如何致しましたら宜しう御座いませうか。お伺ひ申し上げます。

“猫の霊が祟っている。怨みと居所がないので、後妻に憑いたのである。猫に詫びればよい。入信して光明如来様をお祭りすれば治る。(S25・2・22)

顔面葡萄状のものあり

“五十歳前後になる男で、最初は痣の様になっておりました処、段々ふくれ上り、葡萄の様になり、而も葡萄色をしております。日が経つに従い顔の所から口の附近まで下っているそうです。丁度葡萄を額から下げた様で、手術を受けても又出るそうです。如何なる原因でしょうか。

“霊的である。蛙の霊の怨みであろう。 

蜘蛛の祟り

“非常に蜘蛛の嫌いな信者で御座いますが、その父親が今より五年前亡くなられる直前に、枕許のガラスに止っていた大きな蜘蛛を一匹殺しました。すると翌日、同様な蜘蛛が二匹出て来てそれを殺すと、翌日、更に沢山の蜘蛛が出て来る様になり、終いには四、五十匹も出て、施す術もないので放っておきますと、何時の間にか出なくなりました。それから二年後、丁度この信者の弟が戦死した日の前後と思われる頃に沢山出て来た事も御座います。この信者は時々蜘蛛に恨まれている夢を見るそうで御座いますが、若し事実恨まれているならば、如何にすれば宜敷う御座いましょうか。亦、昔から蜘蛛は極楽の使いをすると申しまして、仏教のお伽噺等によく出てまいりますが、何か意味が御座いましょうか。御伺い申し上げます。

“蜘蛛の霊で、蜘蛛は霊的虫で、仲間が仇討ちに来る。非常に長生きのもので、特殊のもので大きいのは化ける。土蜘蛛など本当である。地獄の使いである。(S25・1・21)

焼死の馬は祟るか

“私の親戚にて馬小屋が火災にあひ、その折馬を焼死させました。馬が焼け死ぬと七代まで祟ると聞きますが、本当でせうか。又、其の供養の方法は如何にしたらよろしいでせうか。

“そんな事はない。馬など人間が殺すといくらか祟るが、火事は止むを得ぬ事であるから祟れない。何でも理由があれば祟るも止むを得ぬ。正当防衛なら致し方ない。(S24・9・17)

夢中の鼠現実に現はる

“去る十八日の晩十二時頃、私は夢を見ました。其の夢は、猫位の大きさの黒と白の混りの鼠が私の蒲団の中に這入り、私の股を咬み、血を吸はれて死んだ悪い夢でございました。すると翌日午前二時頃、本当の鼠が蒲団の中に這入り、寝て居る私の右の足の拇指を咬み、蒲団から出て右の耳を咬んで逃げて行きました。この様な事は矢張り霊界で祖先が行くべき処へ行けずして私を苦しめに来たのでせうか。御伺ひ申し上げます。 

“人間で畜生道へ落ちたもので、怨みを持ったものである。光明如来様をお祭りしてもらひ救はれたいのである。気付かぬと、外のお気付けをする。  (S25・2・26)

犬神の祟り

“二十三歳の娘、御浄霊を致しました処、犬神様の霊が憑って居りまして、昨年その娘の父が実行組合長をして居り、米の供出量を決定致しました処、谷という人がそれは不公平だといって非常に怨み、犬神様へ詣り、その娘を殺して呉れと頼まれたので殺そうとして憑って居ると申します。御浄霊を致しますと非常に苦しみますが、如何に話しましても聞き入れず、この娘の命を取るまでは離れないと言います。続いて御浄霊を致して居りましたが、苦しいのであるから心経を三回上げてくれ、そうしたら出るからと申しますので、家族の人があげました処、普通の状態になりました。はたして霊が出たので御座いましょうか。若し又憑依致しました場合、如何致しましたら宜敷う御座いましょうか。尚、犬神様とは何で御座いましょうか。御教えを御願い申し上げます。

“人間が畜生道へ堕ちて犬になったもので、一遍祀られた事があり、それで犬神という。入信して光明如来様をお祭りする。犬の一種で管狐のようなものを犬神ともいう。(S24・5・1)

鳩尾部棒状の固結

“本年一月入信致しました五十三歳の男子で御座いますが、普段軽い中風状態で御座います。御屏風観音様をお迎え致しましてより、お臍のあたりより鳩尾(ミゾオチ)に向って棒状の固結が現われてまいり、最近では鳩尾を圧迫されて息苦しい由で、尚直径六分位の固結が臍の辺より鼠蹊部の辺を行き来して居り、固結は大変動悸を打って居ります。尚本人は此処三年程前より、二月頃から五月頃迄の三ケ月位の間神経衰弱の状態になり、喜怒哀楽が甚しく、本年二月、大光明如来様をお迎えさせて頂きまして大変御守護頂きまして、本年は四月に入りましてから神経衰弱の状態になりました。この家では只今迄で三代同じ状態の人が続いて居るそうで御座います。四代前の人が犬をなぶり殺しにした事があり、その犬は何か位のある犬と言う事が言い伝えられて居ります。四代前に犬を殺した事と只今の病状と関係が御座いましょうか。御教えをお願い申し上げます。

“その犬の霊らしい。霊は何代も祟るものである。光明如来様によって犬が救われるから、気長にしておればよくなる。こういう犬は人間の生れ代りである。早く人間に生れ代らしめ給えと祈願する。(S25・4・22)

犬飼ふと耳患ふ

“或家で犬を飼ひますと、必ず家の誰かが耳を悪く致します。その犬を他家に譲ると直ります。又飼ひますと誰か耳を悪く致します。何か霊的意味が御座居ませうか。御教へを賜はり度う存じます。

“犬に関係がある。犬といふのは、前の世で人間で、畜生道へ堕ちたもので、死ぬ時に耳をどうかされて死んだものである。(S24・5・22)

猫生霊か(異様の精神病)

“本年四十二歳の女、精神病で、四日間御浄霊致しましたが変化ありません。日頃の状態は大体次の通りであります。身体は割合いに冷たく、首すじは固くて微熱あり、殆ど家の中にいますが、水を汲む事と御米をとぐ事は一日として忘れた事がなく、又物の数を数える事はよく気が付きます。例えば新聞の写真を見て、此の新聞に何人居るとか、大きな字は間違いなく読みます。此の病気は知らず知らずの中に何時とはなしに精神病になったのだそうで、平素頭が痛いと言って柱に頭をゴツンゴツン打ちつけている様な事もよくあったそうであります。又道を歩く事をいやがり、好んで畠の中などを歩きたがります。因みに「猫の生霊ではないか」と言う人もありますが、如何でしょうか。尚、此の家には十七、八年になる猫が居ります。此の病気の原因と浄霊法を御教え下さい。

“右延髄に原因がある。それを溶かすと頭へ血が行き、霊が充実する。猫は生霊も働く。(S  (*)・7・8)

病人と猫(化猫)

“私が十二月二十日に板橋十丁目教導所梅津先生の御浄霊を戴きますと、私の身体に現在生きて居る猫の霊が憑り、其の猫霊の言ふに、私は生きて見苦しい姿を世間の人に見られるより一思ひに殺して戴きたい、そして姿無き霊となって守りたいと申します。殺して下さるなら及川先生に殺して祭って下さいと申しましたが、その霊の言ふ様に殺して良いのでせうか。此の猫は野良猫で何時でも私の家へ来て居るので面倒を見て居りますが、近所に病人があるときっと其の家へ行って居ります。病人はだんだん悪くなりますので、猫をつかまへて叱り付けて言ひ聞かせますと、病人が立直ります。それから猫に浄霊致しますと喜んで出て行きます。最近は寄り付きません。殺さずに自然死を待って祭ってやった方がよろしいでせうか。他に方法が御座いますか。御伺ひ申し上げます。

“化猫の一種である。人間が猫になったものに違ひなく、人間の性格が猫に表はれている。殺さず放っておけばよい。来ないなら余計よい。話の様子なら殺してもよいが、気持がわるいから、祝詞を上げ、浄霊してやるとよい。  (S23・12・22)

寝衣に乗る猫霊

“三十年程前に子供心に猫を殺しました事のあります信徒が、二、三年前から夜寝て居りますとふとんの上に上ったり、ふところの中に猫の様なものが入って来る感じが致しますが、これは殺した猫の霊の故で御座いましょうか。又は他の霊が猫を利用してその様な事を致しますので御座いましょうか。猫の霊で御座いましたら如何致しましたら宜しゅう御座いましょうか。

“猫の霊である。口惜しいという執念である。お守を掛けているのであるから――。猫が懐へ入ったら、祝詞を奏げてやる。そして幽世大神様に早く人間に生れるようお願いしてやるとよい。

猫霊に襲わる

“私の現在住居して居る家は相当古いものであります。昭和九年七月に買求め、殆ど改築を致しました。前の住居人の職業は約三百年鉄砲鍛冶でした。私の職業は父の代より堺刃物製造卸でした。(昭和十九年末廃業)而して、此の家の表通りで、明治初年に巡査と旧武士とが真剣勝負をして、巡査が旧武士の為虫の呼吸になるまで切られ、此の家の表口へ這って来て「水をくれ、水をくれ」と言って死にました。此の家の人は恐しいので水をやらなかったのです。 右の様な因縁の家ですが、最近三人のお客様があり、夜分猫の霊に襲われました。又愚妻も襲われました。如何すればよいので御座いましょうか。御伺い致します。

“巡査が猫になる訳はなく、又怨む訳もない。猫を飼った事があろう。それを祀ってやる。救ってもらいたいのであろう。段段光明如来様に救われる。「猫か迷ってる霊があるようだから御救い御願いします」という。  (S25・5・15)

猫憑依(食物に関する変質)

“御浄霊に参って居ります或家のお嫁さんは、人が食べられるものは何でも自分のポケット等にかくして置き、人のいない所で食べるのだそうです。こういう人は霊的に如何なる理由によるので御座いましょうか。御伺い申し上げます。

“猫のようである。(S24・7・17)

猫霊の処理(喉痒し)

“二十四歳の女、十月下旬夢で、咽喉から黒いものが出そうで出ないので鋏で来ると、切り取った黒いものは消えて終いましたが、それから咽喉が時々むず痒くなり、その時猫の鳴く真似がしたくなり、咽喉をこすれば気持がよいとの事です。十二、三歳の時、猫をいたずらし、首を細紐で締め殺した事があり、最近夜になると声がかれて参りますが、如何にすればよいでしょうか。

“猫の霊だが祀るのは面倒である。祝詞を奏げてやるとよい。又、光明如来様をお祭りし、その部屋へ寝かす。宅にお祭りしてない場合は教会の光明如来様へお詣りし、一日二、三回小さい声で天津祝詞を奏げる。猫が光明如来様に救われたいのである。人間の転生ならば、早く生まれ替らして戴けるようお願いする。

猫指に憑く(足指附着) 

“本年十五歳の男子、生れた時足の指が三本くっついて居りましたので手術を致しました所、化膿致し、三本とも下に曲ってしまいました。本人が未だ腹の中に居りました時、父親が非常に乱暴を働く猫をつかまえて、猫を殺す人に売ったとの事で御座います。母親は時々猫の夢をみるそうで御座いますが、何か猫と関係が御座いましょうか。御伺い申し上げます。尚、当人の智能程度は十歳位で御座います。

“猫が指にくっ憑いている。切らないうちなら浄霊で人間になる。やらないうちは見当がつかぬ。(S25・4・21)

浄霊と動物霊(一夜に狂気した患者)

“一晩で気の狂った患者、「俺は焼け死んだ牛だ」とか「焼け死んだ犬だ」と申します。近くで三ケ月前焼け死んだ牛と犬がいるそうです。

イ、この二匹の霊がかかったものでございますか。潜在意識でございましょうか。

ロ、浄霊だけで病の治まらぬ時はどうすればよろしゅうございましょうか。

右、御教示御願い申し上げます。

“犬と牛と両方くっついている。浄霊すれば楽になるから、人間に生れ更る。苦痛がなくなれば離れる。人間が牛や犬になったりしているのだから急には治らぬ。浄霊すれば、うまくゆけば人間に生れるが、普通は牛、犬に生れる。(S23・10・18)

狐蛇憑依の病苦

“菊地一家では家内一同御教修を戴き、光明如来様もお祭りしてありますが、肝腎の主人が日蓮宗の熱心な信者で、時々御浄霊を戴きましたが、日蓮宗の方からやかましく言はれて折角のお光も掛けないで居りました。十二月末より御浄化を戴き、御浄霊を致して居ります。病状は初めは風邪の状態で、左上腹部に固いしこりがあり、左腎臓部が痛み、腹部がはって居りました。逐次熱が上り、三十日頃から四十度近くになり、食事はおかゆ一回に半膳、其の他副食物程度、胸部に激痛ありて呼吸苦しく、血痰が六ツばかり出ました。四日より咳も止まり、御浄霊すると痛みが上下へ走り苦しんでおります。二、三日前に神の順序の話を致し、絶対なる観音様を日蓮宗より下にみるなら其の方にまかせる様にと強く申しました。観音様にすがるならお光を掛けて光明様の部屋に休み、心よりお縋りする様に言ひました。それ以来幾度も霊が左の腰から胸、脛部を荒びて胸が苦しく、呼吸困難になり、御浄霊をするとおさまります。其の日の夕方より本人が大変悔いて、お光を捨てた事を白状し、大先生にお詫び申し上げ、再教修を戴きました。今朝より辻褄の合はぬ事を言ふ様になり、御浄霊を致しましたら物凄い勢ひで苦しみながら合掌して涙を流して口を切り「頼る所が無くて憑いて居りました。申し訳御座居ません。祭って下さい」と言ってあやまり、祝詞を上げてしずまりました。其の後は余り痛みは無い様です。呼吸も少し楽になりました。頭はまだはっきりしません。熱は三十九度程度、脈は九十二、三であります。本日御守護御願ひに参りました。霊の祭り方、日蓮様の処置其の他御指導、御願ひ申し上げます。

“未だすぐに処置しない方がよい。成可く一、二年はそのままにしておく。狐と蛇と二つ憑いてる。そのまま光明如来様をお祭りして御願ひし、絶えず浄霊すると穏やかに解決がつく。(S24・1・6)

家畜に憑く霊 

“家畜、家禽に狐、狸その他動物霊の憑依することがありましょうか。

“憑依する事がある。又、人間の霊が憑く事もある。又鳥に狐が憑いたり、犬に人霊が憑いたりする。無縁の霊などよく動物に憑いて食欲を満たし、そのうち動物に溶け込んで一つのものになるものである。

右回りする牛(盲目)

“牝牛の当歳子で生れつき盲目牛が居ります。其の牛は、綱がついていない時は休む暇なく右回りに回ります。之は何か霊的に意味が御座いましょうか。御伺い申し上げます。

“牛に霊が憑っている。蛇の霊か何かである。牛か牛の親が蛇か何か食った怨みであろう。蛇の霊は回るものである。(S24・9・11)

指硬直・早走・震え・全身痛

“私の母で御座いますが、本年五十六歳になり、農業で御座いまして、五月二十五日受教致しました。(御屏風観音様はお祭りさせて頂いておりますが、光明如来様はまだで御座います)十三年前より発病致し、症状は全身痛みを覚え、体が震え、手足の指が延びずに硬直した様になります。歩行は普通人よりも早く殆ど走る様に歩きます。暑がりで、冬でも単衣を着て居ります。五ケ月前より浄霊致して居りますが、痛みは少なくなりましたが震えは変化御座いません。昼間浄霊の際、祝詞をあげますと震えがひどくなります。夜間横になりますと震えが止まります。本人は霊媒によって一度霊査して頂きましたが、生霊、死霊、龍神等が出て何れとも、又詳細の事も判明致しませんでした。如何なる霊で御座いましょうか。又如何にすれば治癒致すで御座いましょうか。御教えを御願い申し上げます。

“変った霊である。手足硬直したり、早いなどとすれば、鳥の霊であろう。(S24・7・12)

烏霊憑依祀るべきや

“烏の霊が憑依している人が御座いますが、烏の霊をお祀り致した方がよろしゅう御座いましょうか。又、その場合、如何様にお祀り致しましたらよろしゅう御座いましょうか。御教えを御願い申し上げます。

“(私は烏の霊が憑いている)光明如来様をお祭りすれば烏は成仏する。お祭りしてあればそのままにしておいてよい。信仰雑話、御讃歌をよく読ませる。 (S24・2・21)

蟇の憑依

“井上陽子(五歳)、生後六ケ月より発病の様に思われますが、一向に発達致しません。言語不能、時々蟇(ガマ)の様な声を出します。咀嚼不能、食物は全部噛んで口移しです。夜は不眠で、昼間抱いて寝かせ、歩行は座敷内でのみよく歩きます。靴をはかせたら絶対に歩きません。目を開けて居る時は上等な物(寿司、饅頭等)のみ食べたがり、水は匙で口移しです。又絶えず右手で左掌をかいています。歯ぎしりも致します。一家の状態は父親、母親の両祖父は脳溢血で死亡して居ります。其の家には長さ一間半位の青大将が居り、又巨大な蟇が二匹居ます。主人は只今妾と同居してその家には居りません。

“呑む動物――蟇の如きものの霊であるから、言語不能である。生後六ケ月位の時憑ったもので、普通の蛙とちがい、蟇は祀らぬと人間に憑る。之はなかなか簡単には追い出せぬ。入信して浄霊してやる事と、いつでも入れるようにして祀ってやる事だ。二匹の蟇はその子であろう。 

蟇の霊

“私の宅では両親が最近約一年を経過して引続き死亡致しました。ところが私の家庭の事は全然知らない奈良の人が、教導所で先生から御浄霊を戴いて居りますと突然霊憑りとなり、蟇の格好を致し、私の名を呼んで「自分はお前の家の庭にある瀬戸物の蟇の霊である。三十年来お前の家の者に悪業をさせて来た。両親が引続き死んだのも自分が引き込んだのである。自分を泉水の中に投入れて呉れれば祟りをやめる」と申します。成程、大阪新町の店(戦災で焼失)の庭に古くから十数年前までは大きな蟇があったそうで、それを天王寺の本宅の方へ移しましたか、或いは焼失しましたか、現在は御座いません。霊は探せばあると申しましたが、いくら探しても見当りません。その奈良の人も教導所に参りません。気にかかって居りますが、これは如何致しましたら宜敷う御座いましょうか。御伺い申し上げます。

“普通の蟇の死んだ霊で、瀬戸物の蟇に憑依したものである。瀬戸物の蟇を泉水に入れるというのは、贖罪的意味である。どこかあるにはあろう。無理に探さなくとも、判る時(が来れば)判るから、心配しなくともよい。(S24・10・11)

蛙霊憑依

“四十四歳の女信徒、昨年十一月胃痛にて御浄霊を頂き、十二月光明如来様御奉斎、同時に屏風観音様をお祀りさせて頂きました。二月一日より御浄化を戴き、苦痛はありませんが胸部及び腹部一面に空気が充満した様に膨満し常に「ガラガラ」と鳴って居り、食欲が減退して来ますが、  三日乃至四日目毎に水便がありますと膨満がとれて来ます。右の状態が一ケ月以上続いて居ります。右信徒の職業は葬儀屋であり、初婚の主人は発狂した為離別(現在存命)、二回目の主人は脳溢血に依り死亡、三度目の主人は戦死致して居ります。病気と霊的の関係が特に御座居ますでしょうか。右、御伺い申し上げます。

“蛙の霊である。(狐)

鼠蹊部に動くもの

“四十三歳の大工職です。二年程前より胃が悪く、時々水の様なものを吐きますので、あちこちの病院を転々と歩き廻りましたが、効果なく困っていました。十月始め観音様の御救いの有難きことをお話しましたが、初めは随分頑固で、御浄霊を嫌いましたが、その中御浄霊を受ける気になり、私方に参りました。首や肩は軟かく、又胃が悪い様にも感じられませんが、右鼠蹊部に何か感じ、一心に御浄霊致して居りますと、左へ右へとそれが動く様に感じられます。本人は未だ入信して居りませんが、初め嫌った御浄霊も非常に喜び、又とても楽になったと申して居ります。何か霊的原因がありましょうか。又その御浄霊法を御教え下さい。

“鼠蹊部などで動く霊は虫などのような小さい霊である。少しも気にする必要はない。背の裏の方を気長に浄霊する。(S24・11・6)

小児泣き母の耳痛む

“六歳の女児、夜半突然猛烈に泣き出し、どこが痛いのか教へませんので、観音様に善言讃詞を二回お上げ致しました処、母親の右耳に猛烈に痛みを感じましたのでお教へを戴いたものと思ひ右耳に向かって浄霊を致しました処、すぐに痛みが止まりました。間もなく眠りに入り、急に起上り「母さん耳から何かが落ちた」と言って枕を退けて不思議さうに探すこと二回、何もありませんでした。何か落ちたのでせうか。お教へ下さい。翌朝は右鼻より黄色い膿が流れる様に出てすっかり楽になり、ほんとうに有難く、喜んで居ります。

“小さな霊が憑いていて抜けた。耳から出たのである。虫の霊が入って、突っついていたものである。(S24・2・17)

毛生の感じ(獣霊)

“十五、六年前から右脚、腰骨と脛、右下腹の内側がもじゃもじゃして来るので、いらいらして叩くか打ちつけても中々治りません。一時治っても又繰り返します。入信後は段々と遠退いて来ましたが、例祭の前日や先生のお出で下さる前日は必ず非常にもじゃもじゃするので、そのことがよく分ります。その訳を御教示下さい。

“獣の霊が憑くので、獣の霊の毛がさわるのである。ひどいのは獣の毛を置く事があって、本当の毛が二、三本残っている。早く畜生から救われたい為に憑くのである。

就寝時細目してビクビクする子

“私の長男一好(カズヨシ)(三歳)、夜寝る時、細目をして時々ビクビクします。昔より俗に虫が出たと言いますが、霊の働きでしょうか。病気でしょうか。お伺い申し上げます。(光明如来奉斎)

“霊が憑っている。浄霊しているうちに治る。動物霊が憑いている。うつ向いて寝る子供など、動物の習性が残っている。這うような動物である。

狩猟の動物の憑依(三沢の例)

“狩猟によって、例えば兎その他の動物を殺生した場合、その動物に似て来ると言うのは如何なる訳でしょうか。

“その霊が憑るのである。よく人間に憑ったり怨むものである。先に狐を銃台尻で殺した男があって、狐が憑ると痛い痛いという。又北海道の熊を殺したそうであるが、その熊が憑るとウンと食う。先に鰊(ニシン)を十一尾食った事がある。又木が倒れて死んだ友人の霊が憑ると「木を除けてくれ除けてくれ」と言う。そういう風に憑った霊に似てくるものである。

腹中に三塊あり苦しむ(腹痛)

“妻「房江」事三年程前軽い腹膜の御浄化を頂き、御浄霊に依り回復し、其の後元気で働かせて頂いて居りましたが、本年三月末より以前と同じ苦しみで、下痢も三ケ月程続きました。順調な御浄化で大変に喜んで居りました所、一ケ月程前より、本人は、お腹の中に茶飲み茶わん程の塊が三つ位有り、時々むくむくと張って来て、其の時に非常に苦しがり、腹わたをかき回される様に苦痛を感じると言います。浄霊させて頂きますとゴロゴロ音を立てて熱も下り、楽になります。頭も浄化して、毒素がどんどん喉に下り、大分下ると咳が出て、ヌラ状の痰を相当続けて出しますが、咳の出る最中にお腹の塊が張って来ますので、特に苦しがります。其の度に御浄霊で大変楽になりますが、長い御浄化の為最近は本人も大分痩せてまいり、身体の具合好い時は御飯も二杯位頂きます。此の原因は霊的でしょうか。又、今後如何様に努めさせて頂いたらよいでしょうか。御教示御願い申し上げます。

“塊は三つ位であるから動物である。気長にすれば治る。衰弱を増さぬようする事である。衰弱しなければ治る。その度に祝詞を上げてやる。又、本人は信仰雑話を読む事である。(S24・9・5)

足先で手を打つ病

“東京都在住の未入信の娘(二十歳)で御座いますが、自分で恥かしいと思ひつつも昼夜を問はず右足の先を右手で四、五回軽く打ち、この動作を一日二、三回発作的に行なひ、直立の姿勢の場合はぐっと腰を曲げ、夜分は便所内等でその動作を行なはないと気がすまぬとの本人の御話で御座います。又当人は非常に他人との面会を避けるさうで御座居ます。霊的に如何なる訳で御座いませうか。御教へを御願ひ申し上げます。

“動物霊、馬の霊であらう。(S24・10・22)

蛇猫等食い全身苦痛

“四十二歳の男子、壮健の時に蛇、犬、猫を好んで喰ひ、以前より病気中の処、二ケ月前より浄霊の度全身に苦痛を感じ、一時間程にて苦痛は去り快くなりましたが、最近は苦痛甚だしく、先日、磯部教導師に来て戴き御光を受けましたが、苦痛が止まず苦悶して居ります。如何なる理由で御座いませう。

“食ったものの霊が憑いている。辛抱して浄霊すれば治る。以前朝鮮人で、猫の子を何十匹か食って、それがお腹中にいたのがあったが治った。祝詞を奏げてやるとよい。(S  (*)・12・15)

季節的痙攣・シャックリ・窒息す

“三十一歳の男、本年のお盆の時と秋の彼岸の時何れも前後十二、三日シャックリに烈しい痙攣を伴ひ、時には窒息状態に陥る事もあり、御浄霊であまり楽にならぬ様子、此の弟の姉が○年前餓死して居りますが、関係がありませうか。

“モグラとあべこべで、日向を喜ぶ動物霊であらう。

爛れた魚鱗膚

“現在十六歳の未入信の男子で御座いますが、生後六ケ月位より全身の皮膚が赤く爛れ、魚の鱗の様になり剥げます。後頭部が特にひどく頭髪は真白で御座います。尚痛みは無い様で御座います。御浄霊を続けて居りますが、現在の処変化が御座いません。一昨年死亡致しました父親が生前に犬や猫を相当殺して食べた事があると申して居ります。之は毒素の為で御座いましょうか。霊的で御座いましょうか。又霊的で御座いましたら如何致しましたら宜しゅう御座いましょうか。御教えをお願い申し上げます。

“霊的らしい。魚でも人間に憑くのがある。犬や猫もある。猫は非常に魚を食うから、魚の祟りで赤ムケになる事がある。猫は殺すとよく皮を剥ぐ。そのようになったのであろう。入信によって相当治るが、普通になるのは難しい。(S25・5・22)

蛇に食欲を感じ蟷螂を恐る

“蛇を見ると食べたくなって捕らずに居られなくなり、蟷螂(カマキリ)だけはとても恐がる人が居りますが、どういう訳でしょうか。

“蛇の好きな雉の如きもので、蟷螂に食われて死んだような霊である。

噛みつく子

“七歳の男児、目がつり上り、人に噛みつく癖があります。睡眠時間は子供にしては少なく、両親、特に父親は噛まれて生傷が絶えません。最近浄霊したら鼻血が一合程出て、それ以来大分よくなりましたが、如何なる原因でせうか。御浄霊は何処を主にしてしたら良いのでせうか。御教へ願ひます。

“動物霊である。頭と身体全体をする。  (S24・10・9)

硫黄を食う児

“三歳の女児、マッチの先の硫黄を食べたがり、一日に大箱一個位も食べて了い、少し位のマッチでは泣き出して食べません。如何なる原因でしょうか。御浄霊により治りましょうか。右、御教示御願い申し上げます。

“よく線香などの好きな子や、壁土の好きな子がある。マッチの薬を食うのは鼠か何か憑いていると思う。

炭食を好む

“老婆で、炭を食べたがっていますが、一度御浄霊を受けると、有難い、気持がよいと非常に喜びます。之は何かの霊的なもので御座いましょうか。

“前生の癖が残っているのが多い。炭の好きな霊が憑っている。動物霊である。線香や壁土など食うのもある。浄霊をすると人間が進化する。上等になる。(S23・12・29)

魚類食せぬ娘

“十八歳になる娘で御座いますが、小さい時から偏食で、今日に至るも煮干が一匹でも入っている味噌汁は頂けず、魚類一切頂けずイカやタコなら頂けるそうで御座います。魚類の入ったものを頂きますと吐きますが、何か霊的に意味があるのでございましょうか。お伺い申し上げます。

“霊的意味はない。特種の霊で、鳥の霊の如きものである。鳥によっては全然植物しか摂れぬのがいる。こういう霊が憑くと斯うなる。(S25・3・2)

手足不自由・引付け・笑ふ小児

“生後七ケ月の小児、左手足が不自由で、時々引付けます。其時左の方にて笑ひます。何か霊的関係が御座居ませうか。

“無論霊的で、狸霊が左の方で笑ふ。左横腹にいる。この場合、人間の中風の霊と狸霊と両方である。引付ける時は霊が頭を占領した時である。  気長にやれば治る。子供で固まらぬうちであるから完全に治らう。前に、左のお腹で、おかしくもないのに笑ふといふのがあった。

狸の憑依個所

“二十一歳の女子、十三歳の時足首をくじき、大した治療もしませんでしたが、歩くと筋が引攣り、歩行出来ず、足首をかたくしばると歩けます。教修を戴き浄霊を致しますと笑ひ続けてやみません。言霊で「ヨシ」と申しますと直ちに止まります。右に就き御教示御願ひ申し上げます。

“狸であらう。狸は大抵腎盂に憑いている。

狸霊と横腹

“私は昨年六月中旬より胃潰瘍になりました。八月二十五日入信、其の後浄霊をして戴いて居りますが、左横腹の下の方より湯の様な物が湧き上り頭へ上りまして、何時も波の上にいるようですが、浄霊法をお教え下さい。(光明如来拝受)

“狸霊は左横腹へ憑く。漸次治る。湧くのは霊が移動する時、そんな感じがする訳である。副霊であるから追い出すのは難しい。畏縮さすのみである。

笑ひ暴れ人と遇はぬ肺患者

“私の関係して居ります二十五歳の男、二十歳の時肺浸潤で長らく病院生活をして、退院後は自宅で静養して居ましたが、部屋で読書する位で外出もせず、他人との会見も好まず、昨年頃から一人で居てもニヤニヤと笑ふ様子、その中にクツクツと小声を立てて笑ふ様になり、ついに三月初め頃より大声に馬鹿野郎と叫びながら手近の品物を所かまわず投げ捨てましたので、専門医に見せ、電気治療を五、六回行ひました。本教のお話を聞き、五月六日から浄霊を受けましたが、六月十六日から本人が浄霊を厭がり一時中止して居ましたが、七月十日から心よく浄霊を受ける様になりましたので、毎日熱心に続けて居ります。今のところ怒る様子はなくなりましたが、笑ふ時は声を立てて居るときも有ります。まだ怒る様な時が有るのでせうか。又根治致しますでせうか。因みに本人は八月、父母は六月入信致して居ります。

“狸である。治るが、治るまでに動揺がある。(S24・9・6)