滅法濁世(ﾒｯﾎﾟｳﾀﾞｸｾｲ)の今 日本国より一大救済力の既に出現せるを信ず
観世音菩薩の力徳動いて万教は帰一され大光明世界の完成さるる事を信ず
念被観音力に依って真の智慧證覚を与へらるる事を信ず
観音心即ち菩提心たる事を信じ 是に因て愛善和楽の世界の顕出を信ず
観世音の無碍の御心を体すれば 応変自在の活能力を発揮し得らるるを信ず
観世音の恩恵に浴する時 病貧争の根絶せらるる事を信ず
観音の光に依って政教慣例の天則背反は闡明(ｾﾝﾒｲ)され是正さるる事を信ず
東方の光とは即観音力の顕現なる事を信ず
東西文明を調和結合し真文明を生む地点は日本国なる事を信ず
観音即ち光明如来の同化力の絶対を信ず
観音力と其大慈悲に依って現世に於けるあらゆる事象其儘にして本然(ﾎﾝｾﾞﾝ)に立還る事を信ず
（東光一号 昭和十年一月二十三日）