文学士 須江孝雄
忽焉として、其の名を知られ、嶄然財界に頭角をあらわし、而も十数万の信徒に、聖者と仰がれ、救世主とたたえらるるその半面、怪物なり、ただの鼠にあらずと評せらるるなど、今や毀誉褒貶の真最なかに起てる観音教団の岡田自観氏は、果して如何なる信念を有する如何なる人物なるか、余は仔細に検討して、ほぼ其の実体に触るるを得たりと信ずるが故に、ここにこれを公にして、世の疑問に応えんとするのである。
岡田氏の全貌を知らんと欲すれば、その信仰を叩き、奇蹟を探り、宇宙観、人生観、及び世界観を覗き、且つその事業計画にもふれねばならぬ、極めて多岐に渉る観察を必要とする。