呪いって言ってますが、適当な言葉が見つからないので『呪い』って単語を使ってます。人間生きてると、これは体質にもよるんですが、いろんな目に見えざるモノからの影響を受けるんですよ。それは他者からの想念だったり、浮遊霊や地縛霊に絡まれることだったり、凶党界からの悪霊線の影響を受けたりと色々あるんですけどね。こういうのに害されると意味もなく悪感情が湧いてくるのです。それは怒り、哀しみ、憎しみ、妬み、嫉み、憂鬱だったり色々なんですけども、そういうのがとめどもなく湧いてくる。それで厄介なのが、自分の頭の中の色んな情報と結び付けて、あたかもそれが原因で私はいまこういう最悪の気分で落ち込んでいると思わされるのです。自分の過去のこういったことが原因で未だにトラウマとなって悩ませていると思わされるのです。自分のせいだとね。実は、本当は全然そんなことないのです。本来のアナタだったら何にも思わないようなことだったりするのです。実は外部からの悪想念に精神をハッキングされていることに気付いていないだけなのです。
それで今回はそういう外部からのハッキング、いわゆる『呪い』の解除方法をお伝えしようかと思います。大体はこの三つの対処法に分類できます。本当はもっといっぱいあるんでしょうけど、私はシンプルなのが好きなのと、自分の体感があるのがこの三つなんですよ。
①神様の御守護があるので、そもそも気にしない
②肩から延髄、後頭部を御浄霊して脳貧血にしない
③ハッキングを見破って解除する
①神様の御守護があるので、そもそも気にしない
まず、これから解説していきますが、実は①が明主様が推奨している方法で、一番わかりやすいです。最も気楽で確かなことが、神様に守護してもらうことです。そして、自分にはそういった類は通用しないと強気でいることです。不安にならないというのが一番のキモなんですよ。現実世界でも強気の人間にはヤクザやヤンキーもあんまり絡んでいかないんですよ。霊的な存在も一緒で、気弱が最もカモにされやすいんです。明主様も善徳を積んで御霊を太らせろとよく仰られています。そうすると多少のことにビクビクしなくなるんですよ。
(お 伺)
藁人形に釘を刺して人を呪ふのは、どの程度迄相手に影響を与へるもので御座いませうか。なかなか治らぬ時は、如何致したら宜しう御座いませうか。右御教示願ひ上げます。
〔御 垂 示〕
呪など観音教に入れば何等効はない。私は曽って、人間の形をかいて、名をかき入れ、浄霊した事がある。或程度効果があった。これは救ふ方である。藁人形は悪い。 (S23)
(お 伺)
昨年子宮癌手術致しました。現在は左足が神経痛の状態でございます。他の婦人がうらんで人形で釘を打ち祈って居ります。その場合如何致したらよろしいでございませうか。御伺ひ申し上げます。
〔御 垂 示〕
観音様の御守護があれば何でもない。
(お 伺)
柏木薫(二十七歳)昭和二十四年十月肺の御浄化を戴き、お道によつて治して戴き、夫婦にて入信させて戴きました。今年四月頃より再度御浄化を戴き、咳がひどく八月十九日より私方(支部)に泊り、御浄霊をさせて戴いて居ります。来た当時は、非常に痩せ、又よく眠たがり、暇があれば眠つて居ります。現在は少し肥つた様で、咳は多少少なくなり痰がよく出る様になりました。左を下にして寝ると咳が激しく眠れません。何かすると、呼吸が激しくなります。私方へ来る前、皆に奨められレントゲンを撮りましたが、左肺は全部、右肺は半分悪くなつていると言われたそうです。又、耳も聞え兼ねる様になり、呼吸激しく入浴や散歩も好みません。
光明如来様、御屏風観音様はお祀りさせて戴いて居ります。六年程前、初めの妻と折り合い悪く別れ、間もなく再婚致し二人の子供がありましたが、当人が支部に来た頃亡くなり、子供の死因が不明にて行者(島根県)にみて貰つた処、先妻の呪にて病人に対し、地方でよくある「午の刻参り」がしてあり、稲荷の裏の木に人の形を彫り、六寸釘が七本打込んであつたそうです。病人は島根県にて、現在滋賀県の支部へ来て居り、本人は子供の死を知りません。何の様に御浄霊致しましたら宜敷いでしようか。又この悪縁を何うすれば宜敷いでしようか。
〔御 垂 示〕
之は、霊的は少しありますが、あんまりありません。肋間神経痛ですね。肋間に毒がありますから、少し良く浄霊してやれば大した事はない。左を下にして寝ると――と言うのは、右のこゝ(横腹)に毒があるんです。息が激しく――と言うのも之です。右の横腹を押して御覧なさい。痛い所があります。その浄化です。こう(左を下に寝る)すると、垂れて来て肺を圧迫するんで、それで咳が出て息苦しかつたりするんですね。耳が聞え兼ねる――之も、耳の方に来ているんだから、こう言うのは治ります。入浴、散歩を好まない――息苦しくなるから好まない。
それから、こんな呪をされる事がありますが、神様の御守護があれば何でもないですよ。呪と言う事が間違つているんですからね。然し、呪と言うのは、効かない事はないですよ。中々効きますよ。あれは、怨の霊ですからね。効くけれども、こつちに神様の御守護がある以上、障りはありませんよ。然し、こつちが信仰する神様の力がないと、或る程度やられますが、メシヤ教の神様は何でもありませんからね。そんなものは寄り附けもしません。ですから、今言つた――胸から横腹にあるから、それを浄霊してやれば良い。力を入れないで、痛い処か熱い処がありますから、それをやると、段々治つていきます。(昭和二十六年十一月十八日)
(お 伺)
或る婦人の信者、その人の住んでゐる村の鎮守の森にむじなが居り、以前その婦人が隣人に対してある事から怨みを懐き、その人をそのむじなにかけて呪った所その人は狂ひ死にしたそうです。この様な場合呪った人と呪はれて狂ひ死にした人との現界霊界の苦しみの因縁はどうなりませうか。
〔御 垂 示〕
これはどっちも悪いですね。然し、どっちかって言へば呪はれて死んだ人の方がむしろいゝですね。呪った方がずっと悪いですよ。これは因果応報でそうなるから仕方がないんです。だから人を呪ふって言ふのは自分を呪ってるのと同じなんですよ。人を呪ふ事によって大きな苦しみを作るんですからね。然し、呪はれて死ぬ方にもそれだけの罪があるんですよ。だから「呪った方だけいけなくて、死んだ方には罪がない」なんて事は決してないんです。つまり、呪はれて死ぬだけの資格があるんですね。この信仰に入り神様からの御守護を頂いてれば、いくら呪はれたって何ともありませんよ。そりゃあ、いくらかはありますよ、いくらかはね。この信仰に入ったって矢張り曇りはありますからね。然し、苦しみで浄化されるからそれでいゝんですよ。
②肩から延髄、後頭部を御浄霊して脳貧血にしない
宗教篇 精神病と癲癇 (文明の創造 昭和二十七年)
ここの解説は上記に詳細に述べられてるので、よく読んでください。要はよく肩から首にかけて御浄霊しましょうねということです。自分でもやってるとスーッとしてきて気持ちイイとなるハズです。現代人はガチガチですからね。
③ハッキングを見破って解除する
この方法は実はあんまり万人向けではないです。ちょっと難しいです。しかしながら効果はものすごいものがあります。即効性があるのと、一気に心がスーッとして晴れ渡ります。本来のニュートラルな自分に戻すことが出来るのです。で、やることはすごく簡単で、それはこうするのです。
『はてさてこの感情はいったいどこからやってくるのかしら??』
と自問自答するのです。この問いかけが実は邪霊からのハッキング解除のためのパスワードになっています。それで冷静に落ち着いて考えていって、どう考えてもこの感情は自分から出たものではないな、どうもオカシイ、不自然だな。どう考えていっても理屈に合わない、自分がこのように考えるのは道理としておかしい。というようになってくると80%それでハッキングは解除されています。要はハッキングされていることに気付くことです。そして、ハッキングされていると気づいた瞬間、邪霊はものすごいスピードで逃げていきます。で、簡単そうで簡単でないのが、この方法は自制心と客観性が必要なのです。私でも環境に振り回されてイーーッとムキになってるときは解除できないです。よく世間で瞑想がいいよって言われている理由の一つが、ハッキングを解除できる場を自分でつくれるようになるからです。ただ、救世教では瞑想というのは非生産的なので、あまり推奨されていません。救世教の方は御守護もあるので、定期的にこのパスワードを唱えて自分のセルフチェックをするだけで簡単に変なものの干渉を跳ねのけられると思います。
パソコン用語に詳しい方なら、そういった方向から理解するのが早いかもしれません。つまり『呪い』に係るというのは外部からのウイルスプログラムにハッキングされることなんですよ。霊的に言うと憑依ですね。それで『①神様の御守護があるので、そもそも気にしない』というのは、ウイルスの侵入を防ぐ防壁を強くするということです。ファイヤーウォールの強設定ですね。それで神様という最強のアンチウイルスソフトを導入するのが最良ですよということです。ノートンとかESETとかウイルスバスターとかいろいろなソフトがあるように、観音様、阿弥陀様、お釈迦様といろいろな御神仏がありますが、明主様にお願いするのが最強ですよということですね。
で、『②肩から延髄、後頭部を御浄霊して脳貧血にしない』については、パソコン自体のメンテナンスをちゃんとしましょうということです。パソコンの中が埃まみれで冷却ファンも止まって熱暴走起こしてたら、何にもならないですよ。どんな良いプログラム走らせても、使い物にならないです。なので、肩から上は毎日でも自分で御浄霊するべきなのです。本当は御神前の前で御玉ぐしを捧げて御浄霊を受けるのが礼節ですが、あまり推奨しないですが実際のところ私は、テレビ観ながらでも寝ながらでもしょっちゅう自己浄霊してます。それでもものすごく気持ちいいので、そんなんでもちゃんと御浄霊の光を出して頂いてることが分かるんですよ。なので、ああ神様寛大な御心に感謝しますと思いながらやってます。
それで『③ハッキングを見破って解除する』は、ウイルスに感染した後の対処法なんですよね。知ってる方もいらっしゃると思いますが、ウイルスバスターなどを起動するとパソコンがウイルス感染してるかどうかのチェックプログラムを走らせるのですよ。そしたら、3件ウイルス見つけたので隔離しましたとか、6件ホニャララとか出てくるはずです。『はてさてこの感情はいったいどこからやってくるのかしら??』の自問自答はウイルスに感染してるかどうかのチェックプログラムに該当するんですよね。それで、先にも話しましたがこの悪感情は私から出ているものではないなと見破った瞬間、悪霊や邪霊はダーーッと脇目もふらず逃げ出すのです。どうしてかっと言うと、これはよく言われることですが生きてる人間の方が強いんですよ。肉体がある方が、肉体という牢屋に閉じ込められてるので霊気が濃密なのです。なので想念でシバき合ったら生きてる人間の方が普通に勝つのです。正面からから戦えばボコボコに出来るのです。なので邪霊や悪霊は弱ってる人間や曇りの多い人間にしか憑依できないのです。
それで彼らのやり方のミソは、邪霊が憑依してそういう悪感情を起こしているということには絶対気付かせないようにして、自分のせいでそうなっていると想わせることなんです。要は、まともに戦っても勝てないので、自分で自分を殴らせてジワジワ弱らせて自殺なり何なりに追い込んでいくという寸法です。なので、ハッキングに気付かれた瞬間、悪い奴らに勝ち目は無いのです。ただし彼らは粘着質でしつこいです。一度ハッキングを解除されても、次の機会を虎視眈々と狙っています。
なので、①②③の方法は日々の生活に溶け込ませてルーチン化すると決めちゃうことです。それぐらいプロテクトが強固だと、邪霊や悪霊も何にも出来ないんですよ。スキがあるから粘着されるのです。それでこれは不安にさせるといけないので、あんまり言わないほうがいいんですけど、救世教の人は狙われやすいのですよ。邪霊からすると、救世教の人の信仰を落すようなことをすると大金星みたいな感じになるんですよ。
御 教 え 集 第六号
それから――今日はお説教じみた事が多いですけれど、邪神ですね――邪神が中々活躍しているんですよ。この間も言つた通り、邪神と言うものは、信者を一番目掛けている。処が信者は、自分は神様の御守護があるから――邪神は信者でない者に憑いて、そうして邪魔すると――こう言う風に思い勝ちなんです。そう言う事はあるにはありますが、処がそう言う邪神は、極く力の弱い邪神なんです。邪神の方のへつぽこですね。処が邪神の方で、力――腕のある奴は、信者に憑るんです。之が怖いんです。それで――憑つても、決して悪い意味じやない。信者ですから、間違つた事や悪い事を考える事はしない。「之が良い。こうするのがお道の為になる」と思わせると言う――之が怖いんです。そうすると、之が教団の為になると、その人が思つてやるが、それが知らず識らず、教団のお邪魔になつたり、不利益になつたりする事が良くある。ですから、邪神を気をつけるのは自分ですよ。自分のやり方は、邪神にやられているんじやないかと、審神(サニワ)するんですね。そいつは大いに必要です。
(昭和二十七年一月一日)
以上、呪いの解除方法でした。