栄光

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医学断片集(二十五) 鉄剤

よく菠薐草(ホウレンソウ)は鉄分を含んでいるとか、何々は鉄分があるから服んだ方がいいなどと言われるが、これも変な話である。何故なれば人間の身体には、そんな金属成分は害にはなっても、益にはならないからである。この話が出ると私はいつも曰うのであ...
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地球は暖くなった

これについて私は廿数年前から唱えて来たのだが、勿論それは霊界のことであって、何千年来夜であった世界は、約百年前から明らかに昼の世界への転換が始ったことである。そうして夜は月の精であるから冷いが、昼は太陽の精であるから暖いに決っている。勿論霊...
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名人の失くなった理由(一)

近頃目立って寂しくなったものに、芸能界と美術界がある。これについて先ず芸能界の方からかいてみるが、何といっても重立った歌舞伎俳優の失くなったことである。この面での名人は固より、重立った俳優でそれぞれの特徴を有っており、狂言によってはなくては...
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世界夢物語

私は宗教家であり乍ら、軍事に関した事をかいてみようと思うのであるが、何しろ夢物語だからそのつもりで読んで貰いたい。勿論逆夢にはなりっこないが、どの程度迄正夢になるか、これは今後の実際に徴して分るであろうから、一応の参考として貰えば幸甚である...
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年頭の辞

先ず新年の所感としてここにかいてみたいことは、本教は信者も知る如く、年々というよりも一年経ただけでも、十年にも二十年にも勝る程の素晴しい発展を遂げつつあることで、恐らく宗教史上異例といってもよかろう。しかも開教以来数年そこそこの間にも、当局...
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本能主義と禁欲主義

独逸の有名な哲学者ニーチェの本能説に従えば“人間誰もは生まれながらにして種々な本能をもっていて、それはどうにもならない宿命のようなもので、勿論人為的に抑える事は不可能に近いというべきものである”というのである。なるほど一応は納得できないこと...
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本教信者の幸福

本教信者の御利益は余り大きく素晴しいので、つい馴れっこになり忘れ勝なのは誰も経験する処で、今更かくまでもないがそれでも気附かない点も色々あるであろうから、茲にかくのである。今日人間生活上何が怖いといって、病気程怖いものはあるまい。という訳で...
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医学断片集(二十四) 手当

昔から病気に対して、手当という言葉があるが、どうもピッタリしていない。之を文字通り解釈すると、手を当てるということであるが、手を当てるだけで病が治るとしたら、病は屁のようなものであろう。といって今日の医療の如く薬や注射、色々な物的療法をする...
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善意の罪悪

この題を見たなら皮肉に思えるかも知れないが、適当な題名がないから右のように附けたのである。ではその意味は何かというと、現在のお医者さんであるが、考えると実に割に合わない職業と思うのである。成程医師自身は素晴しい進歩した医学と思っているが、実...
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信仰とストライキ

今時局問題として、国民大衆が最も脅威を受けているのは、炭労ストと電産ストであろう。之を解決しようとして政府は固より、中労委などが種々の打開策を講じ、懸命になっているが、どちらも意外に強硬で容易に解決の方向に進まず、前者は五十日以上、後者は七...