著述編

栄光

医学は科学?

私は常に現代医学は、まだ幼稚なものであると曰っているが、それについて成可詳しくかいてみよう。先ず現代医学の考え方は、病原は悉く黴菌としており、その種類なども色色な研究によって増えつつあり、その培養手段や感染の経路などについても、大いに進歩し...
栄光

安心立命

よく安心立命という言葉があるが、これは精神的の面に限るように世人は思っているようだが、この考え方は大きな間違であって、真の安心立命とは物質も伴わなくてはならないのは勿論である。考えてもみるがいい、病気、貧乏、争いの三つの災厄の内の、仮え一つ...
栄光

医学療法と信仰療法

今日医師諸君は勿論の事、インテリ階級の人達は例外なく、信仰で病気が治る事実に対し、決って左の如き解釈をする。大体病気というものは、病は気からといって精神作用が案外大きいものであるから、信仰で病気を治そうとする場合、その宗教の教師などから神仏...
栄光

医学断片集(二十三) 神経とは

御医者さんは病原が分らない場合“其の苦痛は貴方の神経の為です”といって済ましているが、よく考えてみると之位可笑しな話はないと思う。というのは何等の原因もないのに、神経の為苦痛を感ずるとしたら、其の神経こそ病気に罹っているのだから神経を治すの...
栄光

医療とは

之に就いて私は、筆に口に常に知らしているので、一応は言い尽したように思われるが、実はまだまだ足りない気もするので茲にかくのである。何しろ一般の人は医学迷信に陥っている結果、病に苦しんでいる人が余りに多く、到底見ておれないからである。といって...
栄光

新しい愛国心

此の愛国心という言葉ほど、世界共通のものはあるまい。どんな国でも之を金科玉条としていない国は恐らくないであろう。日本に於ても終戦前迄は、他国に見られない程の旺盛な愛国心が国民全般に漲っていた。其の原因は勿論天皇制の為もあり、天皇を以て国民の...
栄光

活字の浄霊

此題を見たら一寸見当が附くまいが、左に説く処を読んでみれば成程と合点がゆくであろう。それは私のかいた文章を読む事によって、目から浄霊を受けるのである。ではどういう訳かというと凡ては文章を通じてかく人の想念が其儘映るものであるからで、此点充分...
栄光

爆弾を抱いている現代人

此題を見たら少し嚇かしすぎるように思うかも知れないが、実は些かも掛引のない正直な説であるから、其つもりで読まれたいのである。之は信者はよく知っているが、現代人で兎も角健康らしく働いている人間を調べてみると、例外なく身体中何処も彼処も薬毒の固...
栄光

平和主義を考えてみる

最近二つの民間平和会議が、而も日本を中心として開かれたのは、特筆すべき一事であろう。そうして一方は東京での亜細亜に於ける有力な仏教家の会合であり、他の一つは広島に於ての世界連邦平和会議で、之は主にキリスト教の有力な人々の会合であって、言う迄...
栄光

黴菌人間

現代人が最も怖れているのは、病原としての黴菌であろう。では一体黴菌なるものの発生は、何が為であるかというと、全く人間の健康上必要なものであるばかりか、それを作るのが人間自身であるから、驚かざるを得ないのである。左に説く処をよく読めば成程と肯...