医学の正体

医療を加えれば加える程悪化する事実は、常に御蔭話によって知らされているから、今更改めてかく必要はないと共に、浄霊の驚異的効果については、これも改めてかく必要はないが、そうかといって左記の如き御蔭話を読むとしたら、到底黙ってはいられないのでここにかくのであるが、この人は随分医学を信じ、経済的困窮の中にあり乍ら、医師のいう通り根気よく療法を続けて来たにも拘わらず悪化に悪化を重ねて、絶体絶命という窮地にまで追込まれたのである。而もそうなるまでの苦痛たるや、読めば読む程余りの気の毒さに言うべき言葉はないのである。それというのもその原因たるや、医学の誤謬にあるのであるから、読みながら憤激さえ湧くのをどうすることも出来ないのである。これについて困ることは、それ程迄に苦痛を与えているに拘わらず医師は些かも気がつかず、善意を以てあくまでも治そうと懸命になっているのであるから、この問題の解決は非常に難しいのである。だがこれを知る吾々は如何にしても医学の迷盲に目醒めさせなければならないとして、先ず最初の一歩として今回「アメリカを救う」の著書を刊行したのである。

ペニシリンも効なき腮孔瘻孔癒ゆ

(本文省略)

(栄光百九十七号 昭和二十八年二月二十五日)