著述編

地上天国

社会悪は解決出来るか

我国に於る犯罪者の激増は、今迄に見られない程であって、百人以上の集団強窃盗事件で被害高四億円などという大袈裟なものや、集団暴行事件なども出たり、青少年犯罪の益加増えるなど、到底此儘で済まされない世相である。それなら中流以上はどうかというと之...
地上天国

巻頭言

世界は御承知の如く、時の経るに従ひ、段々物騒の度は濃くなりつつある。何しろ朝鮮の動乱を契機として、世界は一変して了った。米対ソの確執は、緩和する処か、寧ろ段々尖鋭化して来た。今の処米としては、北鮮軍を追ひ詰めて之で一段落つくと思ひきや、逆に...
地上天国

邪神活躍

抑々、万有一切は霊主体従の法則によって動きつつある事は、今更言う迄もないが、凡ゆる物象の動きは、霊界に先に起り、現界に移写されるとしたら、其場合時間の遅速があるのは勿論で、之は其事象の大小によるのである。即ち速きは数日、遅きは数年経ってから...
地上天国

本教と私

本教は、信者になればよく判るが、今迄の宗教とは全然異っていると言っていい。では何処が異っているかというと、今はまだ全貌を詳しくかく訳にはゆかないから、或程度をかいてみよう。先づ、今迄の宗教をよく観ると、大体二種類あるようだ。一つは宗教とは言...
地上天国

巻頭言

今、全世界を見渡した感じを、卒直に言えば混沌の二字に尽きるといってよからう。世界の国といふ国は赤色脅威の為如何に苦しみつつあるかである。而も味方である鉄のカーテン内の国ですら、安心処ではあるまい。寧ろ苦悩は大きいかも知れない。恐らく人類史上...
地上天国

秋季大祭御言葉

廿一日から行はれる、此度の大祭に就て、簡単にお話したいと思ふが、何しろ大勢の参拝者なので私の声では聞えそうもないと思ふから、言葉の代りに此原稿をかいたのである。いつもいう通り、キリストは天国は近づけりといひ、釈尊はミロクの世が来ると言ったが...
地上天国

物を識るという事

この物を識るという言葉ほど、深遠微妙にして意味深長なものはあるまい。恐らく此語は世界に誇っていい日本語といえよう。然し簡単には判り難い言葉なので、今出来るだけ判り易くかいてみよう。物を識ってゐるという言葉の意味を、解剖してみると斯ういう事に...
地上天国

巻頭言

従来、巻頭言は私が書いてゐたのであるが、御承知の如く思はざる今回の突発事件の為、本誌十六号は殆んど出来かかってゐたのであったが、中止のやむなきに至った次第である。然し漸く筆を執り得るやうになったから、急遽出版の運びになった訳である。その期間...
地上天国

行者の病気治し

私が三十数年以前、慢性歯痛で悩んだ事があった。何しろ東京中の有名な歯医者には殆んど掛ったが治らないので絶体絶命となった時、或人の勧めで日蓮宗の行者にかかった事があった。その時行者が南無妙法蓮華経を唱えながら、その合間合間に小さな声で、「お前...
地上天国

現代医学で病気は治るか

右のような、標題は大胆を通り越して気狂と思はれるかも知れないが、最後まで、此所説を読むに於て、何人と雖も異存を唱える事は出来まい。近来医学の進歩によって、若干寿命が延びたといって喜んでゐるが、それ等は一時的であって、将来は逆効果になる時が来...