著述一覧(未発表)

文明の創造

科学篇 脳貧血其他

次に脳貧血をかいてみるが、之は脳溢血と反対であって、脳溢血は毒血が頭脳に入り、脳の血液が増へるに反し、之は脳の血液が減少の為発る病気である。では何故減少するかといふと、人体は絶へず頭脳に向って、送血されてゐるので、之が一定量なら何事もないが...
文明の創造

科学篇 上半身の病気と中風

上半身の病気に就ては大体かいたが、未だ書き残したものがあるから、之からかいてみるが、先づ今日最も恐れられてゐる病気としては中風であらうから、それを最初に説く事とする。今日、若い者は結核、老人は中風といふやうに、相場が決ってゐるが、全くその通...
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科学篇 神経痛とリョウマチス

単に神経痛といっても色々あるが、それは勿論場所によるのである。然し普通は手や足や肋間等でリョウマチスを併発する場合も多く、要するに此病気は、外部的神経が痛むだけで、内臓は何ともないのである。只特種のものとしては骨髄炎の痛みで、之は薬毒が骨に...
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科学篇 肝臓、胆嚢、膀胱の結石

医診でよく言はれる肝臓病といふのは、実は誤りで、肝臓そのものには異状がないので、只肝臓の外部に薬毒が固結してをるのを間違へたものである。然し勿論其毒結が肝臓を圧迫してゐるので、苦痛であるのみか、之が黄疸の原因ともなるから、始末が悪いのである...
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科学篇 喘息

喘息に関しては、医学では全然判ってゐないのである。といふのは医学に於ける喘息の説明は、殆んど問題になってゐないからである。ヤレ、アレルギー疾患だとか、迷走神経の緊張だとか、神経過敏性とか、そうかと思へば食物とか、土地とか、中には部屋の構造、...
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科学篇 主なる病気(二) 肋膜炎と腹膜炎

肋膜炎は、医学でも言はれる如く、肺を包んでゐる膜と膜との間に水が溜るので、之が湿性肋膜炎と言ひ、膿が溜るのを化膿性肋膜炎と言ひ、何も溜らないのに膜と膜との間に間隙を生じ、触れ合って痛むのを乾性肋膜炎と言ふのである。湿性の原因は、勿論胸を強打...
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科学篇 主なる病気(一) 腎臓病と其他の病

私は、人体の重要なる三大機能の大体をかいたが、之から主なる病気に就て解説してみよう。腎臓は体内機能中、三大機能に次いでの重要なる役目をしてゐるもので、之は医学でも唱える如く、一旦腎臓へ集溜されたる液中から、貴重なるホルモンを抽出すると共に、...
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科学篇 胃病

茲で肺臓の解説をするのが順序であるが、之は最初に充分かいたから略して、胃に移る事にしたのである。病気の原因が殆んど薬毒である事は、今迄説いた通りであるが、特に胃に関した病気程それが顕著であって、悉く薬で作られるといってもいいのである。それを...
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科学篇 心臓

人体の機能中、最も重要であるのは、心臓であって、機能中の王者と言うべきものである。従って心臓機能の本体が根本的に判らない限り、真の病理は確立する筈はないのである。医学に於ても他の臓器は手術が出来ても心臓は出来ないにみても肯れるのである。処が...
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科学篇 薬毒の害

前項に説いた如く、人間の罪が魂の穢れとなり、それが心を介して霊の曇りとなり、それの浄化が病気であるとしたら、其曇りを解消する以外、病を治す方法のあり得ない事は余りにも明かである。処が西洋に於てはヒポクラテス、東洋に於ては彼の神農氏が、病人に...