著述一覧(未発表)

医学試稿

(四)赤痢

症状は発熱、血便、之は浄化作用による毒血排泄であるから、自然治癒によって完全に治癒する。(医学試稿 昭和十四年)
医学試稿

(三)チフス

之は勿論伝染する。症状は腸部の発熱、頭痛、食欲減少等である。原因は黴菌が腸壁に繁殖穿孔するといふ。それは本当であると思ふ。之は、発熱中、流動物で営養を摂り、安静にしてゐれば必ず治癒するのである。(医学試稿 昭和十四年)
医学試稿

(二)盲腸炎

此病気は、近来非常に多いのであるが、症状は、胸部より右下一寸か一寸五分位の辺が非常に痛い。高熱を発するのである。原因は三毒の不断の浄化作用による溜結であって、それの急激な浄化作用である。医学で唱へる食物の為ではない。何となれば、盲腸炎発病前...
医学試稿

腸病 (一)腹膜炎

之も肋膜炎と同じく、湿性と化膿性とがある。(乾性はない)湿性は水が溜るのである。非常に膨脹して臨月又は臨月以上に大きくなるのがある。原因は腎臓の萎縮の為、余剰尿が滞溜する為と、膀胱から尿が尿道へ通過せんとする時、尿道口に膿結又は尿結が塞ぐ場...
医学試稿

(四)胃癌

之は真症の癌は極稀であって、三毒の中、一乃至三種の毒素が、胃の外部に溜結するのと、胃の潰瘍又は胃の極微小の腫物等による出血の溜結等が大部分であって、之等は完全に治癒するのである。然し、真症の癌は先づ不治とみていいのである。(医学試稿 昭和十...
医学試稿

(三)胃下垂

原因は胃部より腸部へかけて然毒、又は尿毒が溜結するので、それに圧迫され胃袋が長くなるのである。そうして、猶消化薬及び消化のいい食物を摂る為、胃の活動を弱らせるから胃が弛緩し、一層下垂の度を増すのである。(医学試稿 昭和十四年)
医学試稿

(二)胃潰瘍

此病気は消化薬連続服用によるのであって、消化薬は食物を柔軟にすると共に、胃壁も柔軟にするのである。其結果固形食物は胃壁に触れると亀裂し、そこから出血するのである。従而、出血のある際は、必ず流動物でなければならないのである。(医学試稿 昭和十...
医学試稿

胃病 (一)消化不良

一口に胃病といへば、なかなか種類は多いのである。一々に就て説明する。胃病の最初は、大抵消化不良である。原因は食事の分量を定め、食事の時間を規則正しくするからである。何となれば、時間や量を定めると、以前のが消化しないで、停滞してる上に食物を入...
医学試稿

肋膜炎

肋膜炎には湿性と化膿性と乾性との三種ある事になってゐる。先づ湿性から述べよふ。之は肺臓と肋骨との間に膜があり、即ち肺膜と胸膜との間に水が溜るのである。原因は胸部打撲等の為、膜が剥落(ハクラク)する。又は、非常に腕に力を入れる為、又は、自然に...
医学試稿

肺炎

近来、肺炎は非常に殖えた病気の一つである。之は、非常に旺盛なる浄化作用であるから、虚弱者には少く、健康者に最も多いのである。此病気の原因は、感冒浄化作用停止によって累積溜結せる毒素が、急激に烈しい浄化作用が発るので、此毒素の大部分は肋骨及び...