自観叢書 神霊と仏霊・人霊 私は茲で日本に於ける神界仏界の、種々相をかいてみよう。先づ神霊は高級なる程巨大であって、人間と同じ御姿である。唯だ御位により相違はある。普通は衣冠束帯で、最高級の神は紫の上衣に紅色の下袴、冠は纓を垂らしてゐる。模様も花鳥模様、雲形、龍等を主... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 龍神界 龍神界などといふと現代人は荒唐無稽の説としか思はれまいが、実は立派に実在してゐるのである。それに就て私の体験から先にかいてみるが、私が宗教や霊の研究に入った初めの頃である。或日精神統一をしてゐると、突然異様の状態となった。それは口を大きく開... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 天狗界 霊界に於る特殊存在として天狗界と龍神界とがあるからかいてみよう。先づ天狗界とは、各地の山嶽地帯の霊界にあって、天狗なるものはそれぞれ山の守護としての役を掌ってゐる。天狗界にも上中下の階級があり、主宰神としては鞍馬山に鎮座まします猿田彦命であ... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 地獄界の続き 次に他の地獄界は総括的に書く事にする。修羅道は、俗に修羅を燃やすといふ苦悩で例えば闘争に負け、復讐しようとして焦慮したり、自己の欲望が満足を得られない為に煩悶したりする心中の苦しみが生前からあったまま持続し、修羅道界に陥るのである。之等は現... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 生霊 斯ういふ事もあった。某大学生に霊の話をした処仲々信じない。「それなら僕に何か憑依霊があるか査べて呉れ。」といふので、早速霊査法に取掛った。間もなく彼は無我に陥り、若い女らしい態度で喋舌り出した。その憑依霊といふのは、当時浅草公園の銘酒屋の女... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 夢と邪霊 昭和七年四月の或日午後三時頃電話が掛って来た。すぐ来て貰ひたいといふので、私は早速その家へ赴いた。その家は相当の資産家で、そこの妻女の難病を治してから間もない頃であった。その妻女に面会するや彼女は口を開き『実は先刻ウツラウツラ居眠りをしてゐ... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 精神変質症 大体狂人は皆変質であるが、之は又珍らしい型である。此男は四十幾歳で、発病後五六年経た頃私の処へ来たのであるが、其態度も話しぶりも普通人と少しも変ってゐない。精神病者とはどうしても受取れないが、此男の語る所は次の如きものである。私の腹の中には... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 憑依霊の種々相 其頃小山某なる三十歳位の青年があった。此男も霊媒として優秀なる資格者であった。此男は大酒呑みで酔ふと精神喪失者同様、物の見境ひもなく、一文の金も持たずして近所の酒屋を一軒々々飲み廻るのであるが、その尻拭ひを親父がいつも、させられるといふ訳で... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 グロ的憑依霊 之は頗るグロで興味のある憑霊現象であった。確か昭和八年頃だったと思ふ。当時四十二歳の男、仙台の脳病院へ入院加療したが、更に効果がないので東京の慶応病院に診療に来たのであった。処が此男の症状といふのは頗る多種多様でグロ極まるものである。特に最... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 狐霊と老婆 私が実験した多くの中での傑作を一つ書いてみよう。之は五十余歳の老婆で、狐霊が二三十匹憑依してをり、狐霊は常に種々の方法を以て老婆を苦しめる。それで私の家へ逗留させて霊的治療を施し研究の対象としたのである。その間五六ヶ月位であったが、此老婆は... 2020.09.04 自観叢書