御神書

光明世界

純日本医術の建設(一) 一、臨床診断の欠陥

今日迄の臨床診断法としては、重に聴診器と、打診と脈診と、舌又は眼を検する位なれども、余が実験上、指頭に依って、診断の大いに効果ある事を識れり。実際に於て医師諸君が発見し得ざりし病源を発見して治癒せし事、今日迄に幾許(イクバク)なるを知らず...
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純日本医術の建設(一) 現代医薬の建直し

余は本年五拾四歳なるが、四拾歳頃迄は実に病弱其者にして、健康の日数よりも病弱の日数の方多数なりしなり。例を挙ぐれば、拾五歳以上四拾歳迄の二十五ケ年間に、眼病二年、猛烈なる脳貧血半ケ年、肋膜炎二回にて一ケ年余り、肺結核一ケ年(当時入沢達吉博士...
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純日本医学の建設(一) 緒言

今日迄千数百年以来、我国に於て行はれ来りたる医学其ものは、実にみな外国医学にして、即ち人も知る西洋及び漢方医学なり。然るに両医術共、長年月に渉り、あらゆる研究実験を以てしても、其進歩の遅々たる、到底人類が安心して身を托するに足らず。病気の不...
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話上手より聞上手

教理の宣伝をする場合話上手より聞上手が肝要である。相手の話を能(ヨ)く聞く、能く聞けば先方は満足して快よく対する。其所を狙って宣伝をするのである。少しでも議論めいた話を避け何処までも和気藹々裡に話を交換しなければならない。其間でもコチラの話...
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阿呆文学 目下罪障消滅中

先づはそんじょ其処らに八宗九宗ある。信者を片端(カタッパシ)から此の阿呆、近頃検(シラ)べ上げて見りゃ恐れ入谷の鬼子母神。驚き桃の木山椒の木。摺古木棒を見たやうに、後戻りしては又進み、進むと思へば後戻り年が年中一所。行ったり来たりする如(...
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巻頭言

光に背く者の滅びゆく姿余りに多くを見たり光を塞ぎ眼を閉じて真の声を聴くを欲せず光々耳に入れば逆らにとってたちまち反噛す光れどされど万霊を救ひ給ふ観世音菩薩の大慈大悲は光ずや背く者も嘲る者も救ひの御手をひろげ給ひ光光の御袖に抱かれ光明世界の門...
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余が発見せる風邪の原因と其療法

輓近(バンキン)医学は、非常に進歩したといふ。然し乍、罹病率の王者を占め、また重病の先駆的危険を有する風邪(フウジャ)の原因が未(イマ)だ、発見せられざると言ふに至っては、甚だ以て心細い限りと云はざるを得ない。然るに、余は数年来、独特の...
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千手観音の霊写真に就て

昭和九年十月十一日、午後二時頃、全く未知の人、東光男なる名刺を持って、面会を求められた。余は、その姓名を見るや、興味を覚へ、早速、面会に及び、其来意を訊ねたるに、同氏曰く、「自分は予(カネ)てより、霊感に依って「観音力所有者」を探しゐたり、...
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阿呆文学 枝葉末節文化 其 二

議会が開会毎に、法律といふ七面倒臭い条文が増えて行くんで御座る。此の分で行ったら、昭和五十年頃には、第一万三千八百六十九条の、第千七百二十八項等と言ふ、途轍も御座らぬ、条文も出来るであらふと、大して心配もしないが、と、いってそうならぬとも、...
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阿呆文学 枝葉末節文化 其 一

道は単一無雑といふ言葉が御座るが、其の通りで、決して複雑多岐に渉るものでは御座らぬ。複雑多岐に渉れば渉る程、真理と言ふ奴、影も形も見えなくなるんで、御座るから不思議で御座る。彼の医学を御覧じろ。天から授った、此の眼玉では、何も無いと思ふ空気...