岡田茂吉

栄光

世界人たれ

之からの人間は、世界人にならなければ駄目だ。之に就て面白い話がある。終戦直後或軍人上りの人が私の処へ来て、憤懣に堪えない面持で『今度の降伏はどう考えても分らない、実に怪しからん』と言って、憤慨しながら話かけるのだが、私の方はサッパリ気が乗ら...
栄光

無題

私は今日の放送中「近頃の世相」なる街頭録音を聴いたが、夫々現在の世相に対する不満や希望等を言い、斯ういう処に原因があるとか、斯ういう社会的欠陥が困るとか言い、誰も彼も一致する点は、政治が悪い、教育が悪い、社会悪の為などと言うのであったが、一...
栄光

医学の考え方

現代医学に於ての、根本的誤謬をかいてみるが、それは考え方の如何にも浅い事である。今其二三をかいてみるが、例えばビタミンが不足しているから、それを補えばいいというが、本来ビタミンが不足するという事は、ビタミン生産の体内機能に故障があるからで、...
栄光

浄霊の発明的価値

浄霊という言葉は、歴史上今日迄なかった事は言う迄もない。勿論浄霊の言葉の意味は、信者は知り抜いているが、大体人間というものは、見えざる霊と見ゆる体の一致によって成立っているものであって病気の因は霊に曇りが生じ、それが体に映るのであるから、其...
栄光

霊界は在りや

本教信者なら、霊界の有無など問題ではない。有るに決っている位の事は、誰も知っているが、然し乍らヤハリ体験者の話を、一回でも余計聞いた方が、それだけ信じ方が深くなるのは勿論である。殊に信者未信者を問わず、疑いのある人には最もいい参考となると思...
栄光

法律精神と法律技術

現代社会に於ては、法律と刑罰によって犯罪者を取締り、再び繰返えさないようにする事を建前としているが、宗教を全然度外するとしたら、之より外に方法はあるまいから止むを得ないとしても、さらばといってそれだけでは、目的達成は不可能である事も、事実が...
栄光

神仙郷神苑に就て

私が五年前から造営しつつある、箱根強羅の此神苑は、殆んど八分通り出来上ったが、之だけでも日本の各地にある昔からの有名な庭園に比べて遜色がない処か、口巾ったい言い草かも知れないが、格段の異いさであろう。成程夫々特色ある立派な名園も数多くあるに...
栄光

信仰の自由

宗教が異う為に、救われる機会に恵まれ乍ら救われなかったりする例がよくある。というのは宗教によっては、他宗に触れるのを非常に嫌いそれが大きい罪悪のようになっているからである。之は全く其宗教に力のない事を表白している證拠で、言い換えれば信仰の自...
栄光

之も慢心

よく信仰に熱中の余り自分の属している教会の会長始め、役員等の行り方が面白くないとか何とか非難して、それを改革しようと忠告したりしても、それが容れられない場合、非常に気を揉む人も時々あるようだから、之に就いてかいてみよう。右のような考え方は、...
栄光

私の名称に就て

今度本郷弓二氏が、私が信者に対して、時々言う弟子の言葉に就て、色々心理的にかかれたが、之も面白いと思ったので少しかいてみるが、私は現在は光明如来の働きを主にしておるので、釈迦如来、阿彌陀如来と同等の地位として、釈迦如来がよく曰われた十大弟子...