三、毒素集溜の経過と排泄の順序

 次に、浄霊を取り次いだ場合の毒素の溶解とその排泄に至るまでの順序について心得ておくべきことがありますのでご紹介します。

『肩をやりますと胸が悪くなる事があります。胸がむかつくとか、軽い嘔吐感があります。これは溶けたのが胃に集まって来るのです。そこで今度は其処を浄霊するのです。浄霊しなくても下がりますが、そうするとお腹が痛くなります。ですから肩とか頸をやりますが、それが溶けると胸がむかつく事と、その次にお腹が痛くなる事があります。それを知っておかなければなりません。頸が悪いというのにお腹が痛いと言うのはどういう訳かという事を聞かれるが、それは溶けたものがお腹に下がって、下痢になって出るのです。男の方はそうですが、婦人の方は下痢でなく前の方から出る事があります。コシケとか、あとは皮膚の粘膜から出るのです。その場合にはピリピリするとか痒いという感じがあります。男は下痢一方です。そういうように心得ていると、大体間違いなくゆくわけです。

 それが普通ですが、人によると腰に溜まる場合があります。これは腎臓ですが、薬毒は最初、腎臓に集まって、腎臓が薬毒を処理する所です。ところが僅かしか出ないで、それが肩に行って固まるのです。それで肩に行って固まる時と、それが腰に行って固まる時があります。それはその人の職業によるので、手を使ったり根をつめたりすると肩に固まるのです。それから農業をする人は非常に腰を屈折したり、坐る仕事でも腰に力を入れる人は腰に集まります。そうして腰に集まったものが少しずつ溶けて足に流れてゆき、そこで足が悪くなるというわけです。脚気というのはそういう訳です。それからよく足が吊るとか痺れるとか怠いとか膝がガクガクするとか、凡て足に関係したのは、一旦腰に集まったものが足に流れて行くのです。ですから足に関係したのは、まず腰の中心、尾てい骨を狙って背面から浄霊するのです。そうすると足をやらなくても足がずっと軽くなります。それからこの事が息切れに関係するのです。というのは腰から足が悪い人は、歩いたり坂でも上ると非常に骨が折れるのです。軽くゆかないのです。その軽くゆかないのが息切れになるのです。とに角心臓を大いに骨折るために、その力が心臓に影響するわけです。そのために息切れがするのです。

 この息切れという事は肺ですが、肺の呼吸が、頻繁になる事です。というのは心臓は火で肺は水ですから、心臓が骨が折れると、心臓の火、熱が肺を活動させる力が薄くなるので、肺の活動が悪くなるのです。そういう理屈になります。(中略)ごく大づかみの大体の事ですがそれが分っていれば、他の事はそれによって解釈すれば元が分るから浄霊の場合でも非常にやりよいわけです』             (「浄霊法講座」より)