1)痒み

これについては総論一で学んだ「頭脳の重要性」とも関連していますので、復習の意味でそちらの方も参考にして下さい。

『掻痒苦は痛みに比して侮り難い苦痛である事は誰も知る処である。原因は勿論薬毒、然毒及び食餌中毒の三種であり、一般に知られてゐるものとしては彼の疥癬及蕁麻疹である。此原因は主に前者は然毒後者はカルシュウム注射、ヨード剤等である。疥癬は種痘に因る陰化然毒の浄化作用であるから、天然痘が急性なるに反し、之は慢性天然痘ともいふべきもので、短きは数ヶ月長きは数ヶ年に及ぶものさへある。又蕁麻疹に対しよくカルシュウム注射を行ふが、一時的効果はあるが、時を経て必ず増悪再発するのである。(中略)蕁麻疹にも種類があり、普通は無数の微粒が皮膚面に表はれるが、斑点、地図型等のものもあり、最初は紅色を呈するが、治癒するに従ひ黒色に変ずるのである。勿論紅色時掻痒苦があり黒色になるに従ひ掻痒苦は消滅する。之は疥癬も同様である。次に、或種の注射及びアンチピリン中毒、魚肉中毒等何れも蕁麻疹的症状を呈するが、之等は一時的で軽きは一二日重く共数日にして治癒するのである。但しアンチピリン中毒のみは予後黒色の斑点を残しそれが数年に及ぶものさへある』
(天国の福音「掻痒苦」より)

(浄霊の個所)
かゆみの原因は、薬毒、然毒、食餌中毒の三種です。一般に知られているものとしては、疥癬および蕁麻疹です。疥癬の場合、症状が、手、指、腕にあらわれた場合は、頭部、頸および肩を浄霊します。脚にあらわれた場合は鼠蹊部、下腹部、腰、胃部または背部を浄霊します。

(新田博士のコメント)
かゆみは皮膚表面の有害な刺激でおこる不快感の一つで、痛覚神経が感じとるとされていますが、どうしてかゆみが生ずるのかはまだわかっていません。医学的には、疥癬は疥癬虫という小さな虫が皮膚に寄生することによって生じます。蕁麻疹はアレルギ-と考えられています。アトピー性皮膚炎、虫さされによる皮膚の炎症、湿疹、痒疹、一種のカビによっておこる水虫、原因の全くわからない皮膚掻痒症、薬物皮膚炎などいろいろな病的かゆみがあります。