第二節、霊線と放射能について

明主様は、「日本医術・浄霊」を“高度の科学操作”とも表現されておられますが、その偉大な御力の発揮に当たっては、冒頭で触れましたように、“明主様との霊線”ということが大変重要になってきます。

ここでその「霊線」について整理しておきましょう。明主様は、霊は霊線という目に見えない線でお互いに結ばれており、これは科学であり、宗教でもあり、未来の学問に通じていると述べておられます。例えば、宇宙線というのは、星と地球を連結する霊線であり、人間は他の人間、また生物、縁のある物との間を霊線によって結ばれているというわけです。万有一切は、この霊線を通じて影響しあっているのです。明主様によれば、この霊線こそが人間の幸不幸の鍵をにぎる、いわば“生命線”ということになりましょう。

霊線には、それ相応の太さがあり、夫婦間が最も太く、親子、兄弟、知己という順で細くなります。またそれだけでなく霊線は、厳然として死後の霊、正神、邪神との間にも通じているのです。

『正神からの霊線は光であるから、常に仰ぎ拝む事によって人間の霊魂は浄化されるが、邪神からは光処か一種の悪気を受ける事になるから、思想は悪化し、不幸の人間となるのである』  
(天国の礎「霊線について」より)

『また正神といえども、神格の高下によって光の強弱がある。そうして高位の神仏程その信徒に奇蹟の多いのは、霊線の光が強いからである』
(天国の礎「霊線について」より)

より強い浄霊力をいただくには、こうした「霊線」の存在と、さらには人体から放射される神秘光線の性質についても理解しておかねばなりません。

総論一ですでに火、水、土の三大原素を基礎とした宇宙の構成と、霊主体従の法則に則った病気発生の根原については学びました。病気をはじめとしたあらゆる不幸の根本原因である霊の曇りを解消する力の発揮が浄霊法であることは充分ご理解いただけたことと思いますが、その力について明主様は、『宇宙の本霊より人体を通して放射される一種の神秘光線』とも説明されています。人間は万物の霊長なりとよく言われているところですが、人間自身についてはまだまだ未知の部分があり、生物学や生理学等の諸科学でもその解明に向かって努力している段階です。

明主様は、前述の霊科学的研究から、『人間を取り扱う上においては、霊体こそは真実の対象である』とし、『霊体なるものは無限の生命体である』ことを解明しました。

『近代科学においてあらゆる生物否鉱物、植物等にも一種の放射能を有している事はようやく知られて来た。私の研究によれば、人体からの放射能は最高級のものであって、昔人の言った所謂人は万物の霊長なりのごとくである』
(天国の礎「自然力」より)

『そうして霊は高級である程、その原素は稀薄(純粋)の度を増し、稀薄の度を増す程機械的には把握し得られないという唯物観とは反対の理になる。故に反って一般低級霊である鉱物におけるラジウム、植物における燐等の把握の方が容易である。そうして霊は稀薄(純粋)であればある程その偉力は増大するという、この原則の認識こそ重要である』
(天国の礎「自然力」より)

『人体放射能は最も強力ではあるが、人によりその差別のはなはだしい事も想像以上であり、放射能の強力である程浄霊力も増大する』 
(天国の礎「自然力」より)

『私はこの放射能を強力化するため、身体の一局部に集注させて放射し、曇りの解消に成功したと共に、各人保有の放射能力を一層強化すべき特殊技能発揮にも成功したのである。この両者の方法を応用し、原理を知り、経験を積むことによって、驚くべき能力を発現し得らるるのである』   
(天国の礎「自然力」より) 

こうした霊的な“仕組み”をよく理解して、明主様との共同作業として、慢心や邪念のない素直な純粋な心で浄霊を取り次ぐことが大切であり、またそうすることによってより強力な放射能力が許されるのです。