第三節、「日本医術・浄霊」の特徴

さて、こうした人間の健康問題を解決しようとしてきた今日までの治病法を振り返ってみますと、『昔から今日迄、病気を治す方法としては、大別して二つの方法があった。一は全然唯心的方法であって、神仏に向って祈願を籠めるとか、祈祷者、行者等に拝んで貰うとか禁厭、御振替、身代り、精神修養等々色々あるが、要するに全然霊的である。れに反し唯物的の方は、薬剤や機械、手術、注射、光線療法、物理療法等は勿論、指圧、摩擦等の民間療法に至る迄、其悉くが物質的である』(神示の健康「病苦を消滅」より)

現代西洋医学では、人間を物質と見做して発達してきた従来の器官医学から、病気に影響を与える精神も含めて総合的に人間をとらえようとする方向に動いてきています。その方向で西洋医学はさらに深められ、発達していくことでありましょう。「日本医術・浄霊」に取り組む私達は、こうした西洋医学の様々な功績を尊重しながら、真の健康の達成のために共に歩んでまいりたいと願うものであります。

又、漢方医学にしましても、その底流にある陰陽道の思想には、「日本医術・浄霊」の原理の背後にある自然観と相通ずるものがあります。さらに、目に見えない霊的実在に基礎を置いている「日本医術・浄霊」は、当然のことながら宗教性ともつながる部分があります。

このように「日本医術・浄霊」は、西洋医学、東洋医学のいずれでもありませんが、そのどれにも関わりを持っている霊科学療法であると言えます。ここで、「日本医術・浄霊」の特徴を端的に表している明主様のお言葉をご紹介いたしましょう。

『人間の一切の苦悩を取り除き、人類の危機から救う』
『霊をもって霊を浄める』
『理想的心身改造法』
『薬毒排除法』
『浄霊は大自然の法』
『浄霊は無限の力』
『メシヤ(救世主)の力』
『我神霊療法は一世紀先の科学といって過言ではない絶対無限の力の発生源であって・・・』
『あくまで科学をもって自認し、科学として世に問わんとするのである。すなわち未来の科学、最先端科学として、日本人によって創始せる世界的医術たらしめんことを期するものである』

等々、「日本医術・浄霊」について神霊科学の側面から、あるいはまた超宗教的側面からというように色々な角度から説明されています。「日本医術・浄霊」は、日本人の手によって創成され、世界に普及される二十一世紀の最も進歩的な、人間に真の健康と幸福をもたらす霊科学なのです。これら個々の表現の意味するところをこれからの研究を通して、その積み重ねの中で実感として受け止めていけるように努力していただきたいと思います。