精神病は医学では絶対治らないとしてゐる。勿論いつもいふ通り、此病気の原因は霊的であるから、体的医学で治らないのは当然である。処が厄介な事には、近来此病気は非常に増えて来たそうで、現在だけの病院では到底収容し切れないと悲鳴を上げてゐる。而も現在最も進歩したと言はれてゐる米国でさえ、精神病は益々増えつつあるとの事である。それが左の御蔭話の如く、いとも簡単に順調に治るのであるから、早く世界中へ知らしたいと思うのである。
私は一々自画自讃的言葉を使ひたくないが、余りな偉大な効果に使はない訳にはゆかない。序だから此病気に関した外の事をかいてみるが、それは精神病と名の付くのは本物に違ひないが、今日軽症は素晴しい数に上ってゐる。恐らく全人類の九割といっていい程であろう。斯んな事をいふと、私の頭もその組と思はれるか知れないが、そうとすれば、精神病者が正気な人間を見ると精神病に見へるそうだから、先づ安心である。それは兎に角その証拠をお目にかけよう。戦争挑発者、凡ゆる犯罪者等、大小はあるが悉く精神病者であろう。従って我救世教が全人類に知れ渡るに従ひ、精神病者は減り邪悪は消滅するとしたら、世界は天国化するのは当然である。
光明への大歓喜、精神病より救われて
(本文省略)
(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)