無神論者忽ち兜を脱ぐ

 此報告は結核とカリエスの二人の兄弟で、どちらも生命に関はる程の重症であったものが、浄霊によって僅かな期間で、両人共全治したのであるから恵まれた人達である。若し医療のみを続けるとしたら、二人共彼の世行は勿論である。処で面白い事には、最初治された姉さんが、入院中の弟を見舞った際、何程浄霊の話をしても耳を貸さないので困ってゐた処、病人は余りの苦しさに不承不承浄霊を受けた処、忽ち好転すると共に、忽ち無神論を放擲し入信、熱心な信者になったのであるから、事実の前には致し方なかったのである。


 併し此様な無神思想のカチカチは、社会に溢れてゐる今日、折角此世に生まれ乍ら、若くして死ぬ人がウヨウヨしてゐるのであるから、此哀れなる仔羊を救うのは、何としても医師の頭の切換へが根本である。故に、一人の医師が悔ひ改めただけでも、何千何万の精霊が救はれるであろう。


一家二人不治の難病を救はれて

(本文省略)

(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)