医学の罪悪

 医学の罪悪などといふ事はかきたくないが、此御蔭話を読む時、結果からみてそう言はざるを得ない。事程それ程現在医学の誤謬は、人間を不幸に陥らせてゐるのである。此患者の最初からの経過を検討してみると、最初は睾丸炎一つの病気であったものが、膀胱結核、腎臓結核等にまで発展したのは、全く手術の際の消毒薬中毒と、その他の療法の為であると共に、その後マイシン二百本やその他の薬毒も拍車をかけ、益々色々な病気が起ったので、此状態を見る時、私が常に曰ふ如く、医療が病気を作り、増やしてゐるといふ事がよく分るのである。


 その結果死の一歩手前にまで来て、幸ひにも浄霊によって、短期間で起死回生の恵みを受けたので、神に対する絶大なる感謝の気持は、涙なくしては読めない程である。而も、今日此様な医学の被害者は至る処に散在してをり、益々増えつつあるので、ヂッとしては居れない焦慮感をどうする事も出来ないのである。従って此文を読んで、私と同じやうな気持が起らないとしたら、その人は無神経を通り越して、人にして人に非ずと言いたい位である。此様な言ひ方は極端と思うかも知れないが、斯う言はざるを得ないので、勿論些かの私心からではないから、医師諸君も諒されん事である。


医学無能への一大警鐘重症より奇蹟の生還

(本文省略)

(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)