浄霊こそ真の医学

 此患者などは、随分医療やその他凡ゆる療法を試みたが、悪化するばかりで全然快くはならない。実に不幸な運命であった。斯ういふ患者は今の世の中に、どれ程あるか分るまい。といって本教以外に治る方法は絶対ないので、アチラに迷ひコチラに迷ひする内、病苦のドン底に落ちて了ひ、世を呪ひ人を恨み煩悶懊悩、地獄のドン底のやうな生活をしてゐるのであるから、斯ういふ人の状態を見るにつけ、私は我慢が出来ないのである。


 処が神は私をして、此惨状を救うべく必要な智慧と力を与へ給ふたのであるから、神の大愛は如何に有難いものであるか、到底測り知れないのである。之によって救はれた人の感謝感激はどの報告にもある通りで、之を読めば何人も私と同感であろうが、それだけでは意味はない。どうしても神意を汲取り、私の仕事に協力すべきが、人間と生まれた甲斐があるといふものであろう。此事をいふのは敢て我信仰宣伝の為など毫末もない、人間としてどうにもならない慈悲心である。


病弱の身体を健康にして戴いた喜び

(本文省略)

(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)