結核地獄の追放

 結核に就いての話は、今迄に言ひ尽してあるので、今更事新しく言ひたくもないが、左の二例を読んで二、三気付いた点があるのでかいてみるが、此病気の特に可哀想な事は、感染を恐れる為の差別待遇である。之は勿論医学迷信の為である事は言う迄もないが、本来の事が分れば、実に馬鹿々々しい話である。結核は絶対感染しないから、本教信者などは普通人と同様の扱ひをしてゐるので、之が最も喜ばれる点である。尤も仮令感染しても治るのであるから、恐れる事は更にないから問題にはならない。


 之が分っただけでも、患者の幸福は大変なものである。全く医学と比べたら天国と地獄である。今日民主々義の建前は、差別待遇が最も間違ってゐるとしてゐるが、それと之とは根本的に異ふのではあるが、その精神的苦しみは、寧ろ結核患者の方が優るとも劣らないであろう。してみれば浄霊医学こそ封建的医学の差別待遇と異っているのであるから、浄霊は医学の民主々義といってもいい訳である。左の二例はそれ等をよく物語ってゐるから、此文を添へたのである。


絶望の肺浸潤を癒されて

(本文省略)


結核地獄より御救い頂き数々の御守護頂いて

(本文省略)

(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)