6.腹膜

1) 腹膜炎
 腹膜炎(別名腹水病)は、肋膜と同様腹膜と今一つの膜との間に水が溜まって、頗る膨大になるものである。処が医療は穿孔排水方法を採るが、之が非常に悪く、排水すると一旦はよくなるが、必ず再び水が溜まる。すると又除る、又溜まるというように癖になるが、困った事には溜まる期間が段々短縮され、量も其度毎に増えていくので、何回にも及ぶと益々膨大、臨月の腹よりも大きくなるもので、斯うなると先ず助かる見込みはないのである。此原因は萎縮腎であるから、萎縮腎を治さない限り全治しないのは勿論である。又化膿性腹膜は、薬毒が膿となって臍を中心に、其周囲に溜結するのであるから、腹水の如き膨満はなく、反って普通より腹部は低い位である。之は押すと固い処が所々にあって、圧痛があるからよく分かる。然し慢性は軽微の痛みと下痢であって、非常に長くかかり、治るのに数年掛かる者さえある。処が医療は薬で治そうとして服薬をさせるから、実は毒素を追加する事になるので、治るものでも治らない事になって了う。そうして恐ろしいのは彼の急性腹膜炎である。此病気は急激に高熱と共に激痛が伴い、殆ど我慢が出来ない程で、患者は海老の如く身を縮めて唸るばかりである。医療は切開手術を行うが、之は成績が甚だ悪く、近頃は余り行わないようである。之も本療法によれば一週間乃至二週間以内で完全に治癒するのである。之は旺盛な浄化であるから青年期に大いのは勿論である。そして此化膿性腹膜という病気は、人により重い軽いはあるが、全然ない人は先ずないといってよかろう。茲で注意すべきは、よく禅や腹式呼吸、其他の意味で腹に力を入れる人は、そこに毒素が溜結し、腹膜炎が起こり易いから注意すべきである。
                    (文明の創造 肋膜炎と腹膜炎)

浄霊の急所
腹膜炎
 背面腎臓部、腹膜部(上記に同じ)
化膿性腹膜炎
 背面腎臓部、臍、臍の周囲(上記に同じ)
急性腹膜炎
 背面腎臓部、臍、臍の周囲(上記に同じ)