1.脳

1) 脳溢血
 脳溢血の原因は、頸の固結であって、特に左右何れかの延髄部に長年月を経て毒血が固まるのである。従って脳溢血の素質を知るのは雑作もない。右の部を指で探れば固結の有無が判る。それは右か左かどちらかが、必ず大きく隆起しており、押すと軽い痛みがある。処がそこに一度浄化作用が発るや、固結は溶解され、血管を破って頭脳内に溢血するのである。溢血するや忽ち脳を通過して、反対側の方へ流下し、手及び足の先にまで下降し、速やかに固ってしまい、半身不髄即ち、手も足もブラブラとなって了うのである。重いのは腕も手も引っ張られるようになり、内側へ肘は曲がり、指まで曲がったままで容易に動かなくなる。そうして拇指が一番強く曲がり、四本の指で拇指を押しやる形になる。処が面白い事には、足の方は反対に曲がらないで、伸びたまま足首などダラリとなって了う。それだけならいいが、重症になると舌が吊って、ろれつが廻らなくなり、頭もボンヤリして痴呆症同様となり、目までトロンとして、悪い方の側の眼力は弱化し、見えなくなる者さえあるというのが主なる症状で、全く生ける屍となるのである。処で、医学の最も誤っている点は発病するや何よりも急いで頭脳を氷冷するが、之が最も悪いのである。医学では之によって、溢血の原因である血管を、早く収縮させようとするのであるが、之が大変な間違いで、本来溢血は毒結が出るだけ出れば忽ち止血するもので、そうなるには数分間位である。従って止血させる必要などないばかりか、反って氷冷の為、溢血後まだ残留している頭脳内の毒血を、より固めて了うことになるから、頭脳内機能の活動は停止される以上、より痴呆症的になるのである。(中略)又医学に於いては頭重や一部の麻痺、眼底出血、耳鳴等があると溢血の前徴として予防法を行うが、右の症状は医学のいう通りである。
                (文明の創造 「上半身の病気と中風」)
浄霊の急所
 中風も頸の横側の人と頭部(延髄)の人と両方あります。その固まりが溶けて脳溢血になるのですが、こういう人は中風になっている時はそうですが、ならないうちも棒みたいな固まりがありますから直ぐ分かります。
                        (浄霊法講座2 p39)
 中風の人は頸の廻りに必ず固まりがあります。それは右か左です。それから後頭部ですが、これも右か左にあります。つまり毒素が下に行くべきが、上に行って其処に固まってしまうのです。これはその人の職業的の体の使い方によって其処に固まるのです。そうしてそれが急に溶けて来て頭の中にはいるのが脳溢血です。そうして右が凝っている人は左の手足がブラブラになるのです。中風だけでは肩でなく、今言う頸の固まりです。
                        (浄霊法講座2 p17)
 脳溢血は延髄の血管が破れて溢血するんですからね。脳溢血の起こりたてですと延髄に固まりがありますから、延髄と前頭部ですね。これがこう(頭の上を通り反対側の肩)にいきますからね、肩ですね。肩をやると、手の方が楽になります。溢血は早いですからね。溢血してからすっと行きます(反対側の肩に)からね。これを大体主にして浄霊すればよい。
                        (浄霊法講座9 p55)
 足ばかり悪いのではない。その代わり、右の手と足は同じです。右の手と、左の足と言うことはない。足でなく手です。手が悪ければ足が悪いんですからね。                        (浄霊法講座9 p54)
 頭と頸の所です。頭をするのは毒結が頭の中で固まり易いからです。よく倒れると頭を氷で冷しますが、あれは極いけないんで、あれをやると脳の中で固まってしまうんです。
                      (浄霊法講座9 p57~58)
 脳溢血後ロレツの廻らないのは、頭から両耳、顎にかけて毒血がある為で、そこを浄霊すればよい。
                        (浄霊法講座9 p71)

2) 動脈硬化
 動脈硬化と高血圧の原因は、二者似て非なるものであるから、別々に説明してみるが、動脈硬化は薬毒が体内の動脈附近に固結し動脈を圧迫する場合と、毒血が動脈の或部分に滞留固結する場合とであり、後者の方は段々毒結が集溜しつつ膨張する。これが動脈瘤である。この毒血は薬毒と今一つは肉食による血の濁りが原因であるから、こういう患者は薬をやめ、菜食にすれば案外早く治るものである。
               (アメリカを救う「動脈硬化及び高血圧」)

浄霊の急所
 延髄、頸、肩、背中(アメリカを救う、動脈硬化及び高血圧の事例より)

3) 高血圧
 高血圧は壮年以後に多い症状で、医家は脳溢血の前兆の如くいうが、之は些か誤りである。実際は低血圧者より比較的脳溢血に罹りやすい位で左程恐るるには足りないのである。此原因は左右頸部やや前方扁桃腺直下の位置に毒素溜結し、それが動脈を圧迫するので、此動脈は腕に連結している関係上、血圧計に高く表れるのである。
                  (天国の福音 「心臓及び高血圧」)

浄霊の急所
 左右頸部やや前方扁桃腺直下の位置(上記に同じ)

4) 逆中風
 処が中風といっても、斯ういう別な症状もあるから知っておくべきである。それは左右何れかの頸部淋巴腺部に固結がある場合、之が浄化によって溶解するや、頭脳の方とは反対に其側の下方へ流下し、中風と同様の症状となるのであるが、之は脳には関係のない事と、割合軽症な為、医師も首を捻るが、之も医療では治らないと共に、逆療法を行う結果、反って悪化し、先ず廃人か死かは免れない事になる。此症状を吾々の方では逆中風と言っている。
                (文明の創造 「上半身の病気と中風」)

浄霊の急所
 逆中風ですね、これは。これは殆どここですよ(耳の後下方の首筋、頸部淋巴腺)ここをよくやればいいんです。ここの毒血が溶けて手や足に固まったんだから、その外手や足の熱が出たり、痛んだりする所をよくやって上げることですね。それから腕の付け根の所もよくやることです。
                        (浄霊法講座9 p51)

5) 脳膜炎
 そして前頭部に固結した毒素の、急激強烈な浄化が脳膜炎であり、此病気が児童に多いのは、浄化力が旺盛であるからである。即ち此病気は高熱と共に、前頭部の激痛と目が開けられないのが特異性で、之は眩しいのと眩暈との為である。然し之も放置しておけば、毒結は溶解し涙、鼻汁等になって排泄され、完全に治るのである。而も予後病気以前よりも頭脳明晰となり、児童などは学業の成績も優良となるので、これは医師も一般人も意外に思うのである。処が医療は、氷冷等で固める為、一端無熱となり、治ったようでもその固結が機能の活動を阻害し、痴呆症や、その他種々の不具的症状を表すのである。
               (文明の創造 「腎臓病とその他の疾患」)

浄霊の急所
 脳膜炎なんて訳がないですよ。これは是非治してあげたいですね。急所はこの(前頭部)中ですからね。この中に固まっているから、これをやれば良いんですが、力を入れちゃいけませんよ。
                         (御教え集8 p16)

6) 日本脳炎
 其他として、彼の日本脳炎であるが、之は統計によるも五歳から十歳位迄が、最も多いとされている。之によっても判る如く、夏日炎天下に帽子も被らないで遊ぶ場合、脳は強烈な日光の直射を受けるから、其刺激によって背部、肩等にある毒素が頭脳に向かって集中を開始する。その際一旦延髄部附近に集溜するので、其部に手を触れれば棒状の固結を見るが、それが高熱によって溶解、後頭内に侵入するや、非常に眠くなるのである。処が医療は氷冷で固めるから、予後脳膜炎と等しく、種々な不具的症状を残すのである。然し此病気も放置しておけば、後脳内に入った毒素は、頭脳を通過して目及び鼻口から、血膿となって旺んに排泄され、出るだけ出ればそれで完全に治って了うのである。先ず全治迄一週間とみればいい。而も予後脳膜炎と同様、児童などは非常に学校の成績が良くなるのみならず、初めから生命の危険などは絶対ないに拘わらず、死ぬというのは全く氷冷等の、誤れる逆療法を行うからである。
               (文明の創造 「腎臓病とその他の疾患」)

浄霊の急所
 後頭部と延髄(上記に同じ)
 日本脳炎です。(中略)それで後頭部をよく浄霊する。
                        (浄霊法講座9 p41)

 これは日本脳炎的のものですね。ここ(後頭部)に固まってくる。(中略)一旦柔らかになりますが、また固くなる。だから、それをやるのに、一日に十回くらいやる。二~三十分おきにやる。
                        (浄霊法講座9 p43)

7) 脳脊髄膜炎
 そうして日本脳炎は夏期罹病するに対し、冬期に起こるのが脳脊髄膜炎である。之は日本脳炎と同様、延髄附近に毒素が棒状に固結するが、之は夏と異い日光に晒らされていないから、中途で止まるという訳である。此病気の特異性は右の如き棒状の為、首は前後に動かず、恰度丸太棒のような形でよく判るのであるが、此経過も日本脳炎と同様であるから略す事とする。
               (文明の創造 「腎臓病とその他の疾患」)
浄霊の急所
 日本脳炎に同じ

8) 脳貧血、神経衰弱
 次に脳貧血をかいてみるが、之は脳溢血と反対であって、脳溢血は毒血が頭脳に入り、脳の血液が増えるに反し、之は脳の血液が減少の為発る病気である。では何故減少するかというと、人体は絶えず頭脳に向かって、送血されているので、之が一定量なら何事もないが、其量が減ると頭脳機能の活動が鈍る。それが脳貧血である。
 右の如く量が減るという事は、頭脳へ送血する血管が、頸の周りにある毒結の圧迫によるからで、此固結を溶解しなければ治らないのは勿論である。処が医学ではそれが不可能の為、一時的姑息手段をとるより致し方ないのである。この様な訳で脳貧血の症状は頭痛、頭重、圧迫感、眩暈等で、嘔吐感を伴う場合もあり、本当に嘔吐する事もある。中には汽車、電車、自動車の音を聴いただけでも、眩暈や嘔吐感を催す者もある。然し之は医学でもいう如く、割りに軽い病気で心配はないが、其割に苦痛が酷いものであるから、初めの内は相当神経を悩ますものである。
 此病気を知るのは最も簡単である。発病するや目を瞑り、額に油汗をかき、嘔吐感を催す等で、其際掌を額に当てて見ると、普通より冷たいのでよく判るのである。そうして浄霊の場合、首の周囲を探ってみると、必ず固結があるから、そこを溶かせば間もなく快復する。又発病するや枕無しで仰臥すると、頭へ血が流れるから多少の効果はある。今日最も多いとされている神経衰弱も、脳貧血が原因である事は言う迄もない。
                    (文明の創造 「脳貧血其他」)

浄霊の急所
 脳貧血と言うのは、ここ(頸部)に固まりがあります。溶けてくると──熱が出て溶けるんだからそうなるとボーッとするんです。それから眩暈ですね。頭が重い、ボーッとするのは、ここ(頸部淋巴腺)を見て御覧なさい。熱があって固まりがある。元は頸の廻りですね。
                        (浄霊法講座9 p69)

 脳貧血──こういう人は、後頭部にあって、咽喉にあります。毒の固まりがね。併し、普通の脳貧血でなく、咽喉の浄化熱が起こると、この熱が前頭部に来て眩暈が起こります。咽喉と延髄、だからこれをすっかり浄霊すれば治ります。
                        (浄霊法講座9 p69)

9) 睡眠不足
 睡眠不足とよく言われるが、之は結果であって、睡眠困難というのが本当であろう。然し之も病気とは言えないが、病気の原因になる事が大いにあるから、仲々馬鹿にはならないものである。此原因は全く一種の脳貧血であて、延髄部に固結が出来、それが血管を圧迫し、脳貧血を起こさせ、睡眠不能となるのであるが、此固結は右側の方が多く、左側は少ないもので、之を溶かす事によって百発百中必ず治るのである。
 処が此原因である脳貧血は、前頭部に限るので、何故それが睡眠困難の原因になるかというと、其部に霊が憑依する為であって、之に就いては最後の霊の項目に譲る事とする。然し此病気の恐ろしい事は、往々精神病の原因になるので、急速に治す必要がある。医学では勿論原因すら不明であるが、何よりも精神病の初めは、必ず睡眠不足が長く続くのである。従って睡眠が普通になると、治り始めるにみても分かるのである。
                     (文明の創造 「睡眠不足」)

浄霊の急所
 右側延髄部と脳の前頭部及び中心部
                   (教修要綱 病気症状の解剖 p12)