一、第一部

 1、婦人病病理
                 (御教え集二二号 三頁)
 この間女の人の病気に就いてちょっと話したところが、聞くところによると、女の人は大変喜んだそうです。ああいう事を教えて下さると大変参考になるというので、評判が良かったのです。この間はざっとやったのですが、もう少し徹底しようと思いますが、あんまり徹底は出来ないので、これはなかなか難かしいのです。程の良いようにうまく説明しようと思ってます。婦人関係の病気もやっぱり頭が一番原因になっているのです。それで頭の毒が溶けて下に下った場合、男の方は多く痔の方に行くのです。脊柱附近からずっと下って行くのです。女は尾てい骨附近に溜って、前の方に行くのです。ここが男と違うところです。それで、女のコシケとかいろいろなもの、掻痒症とか、粘膜にカタルと言いますか、オデキのようなのが出来るのは、頭の毒が一旦腰の方に行って、それが前の方に行くのです。ですから子宮が悪いというのは、実は頭に原因があるのです。外の毒素もありますが、頭の毒素が一番下るのです。そうして前から出よいから、みんな集ってしまうのです。そうして一旦此処で溜るのです。その溜ったのも、早く溶かさなければならないというのですから、そこを目掛けて浄霊する訳です。そうすると非常に気持が良いのです。

                (御教え集二一号 三八頁)
 女の病気というと、婦人病によるように思うが、そうではないのです。仮りにヒステリーとか頭痛とか、頭に関係したいろいろの病気ですが、その時の浄霊は、頭や頸の廻りも肝腎ですが、その外に、子宮を中心としての、その辺が非常に関係があるのです。ですからその辺を浄霊すると、頭が治るのです。そういう場合には、女の肝腎な所を浄霊するのです。そうすると頭が非常に良くなるのです。兎に角女の此処(股間)が因です。早く言えば急所ですから、此処に毒があると、浄化の熱が出たり、いろいろな溶ける作用が頭に響くのです。それに就いて知っておくべき事は、全部前の方は前頭部に関係があり、後の方は肛門に関係があるのです。ですから下痢や赤痢というのは、後頭部附近の毒が出るのです。それから前頭部の毒は前の方から出るのです。コシケなどになったりするのです。特にコシケ等は多いのです。そこで天地と言いますから、此処(前頭部)を良くすると下の婦人病が良くなるし、此処(股間)を良くすると頭が良くなるというように、非常に関連してますから、そういうような事を知ってやると大いに効果がありますから、試して御覧なさい。あんまりカカアが言う事を聞かなくて、ヒステリーを起した時には此処をやるのです。それで円満になるのは結構です。此処もいろいろな意味が非常にあるのです。しかし場所が場所だけに、医学の方の婦人科か何かなら言えますが、もっともこっちは霊的ですから、そう詳しく知る必要はないが、こういう事も知っておかなければならないのです。夫婦別れになったり、それから親父が妾をこしらえたり、いろんな事で非常に悲劇が出来ますが、それは男ばかりをせめる事は出来ないのです。というのは女によって、此処の欠陥の為に夫に満足させる事が出来ないのです。又それが割に多いのです。ですから夫ばかりでなく妻にも罪があるのです。それを治すにも浄霊によるより仕様がないのです。私は昔不感症を治した事がありますが、これは治るのです。ただ困る事は、“どうですか”と言っても、“お蔭で良くなりました”とは言わないのです。しかしそういうのは顔色で分ります。ニコニコとしますが、それならもう良いのです。

                (御教え集二一号 五六頁)
 よく結婚を嫌う娘さんは此処に非常に原因があるのです。ですからこれは親にも分らないのです。あの娘があんなに結婚を嫌がるのは何故だろうと思いますが、それはみんな此処に原因があるのです。これは私はいろいろ神様からも知らされるし、そういう点も良く分っていますが、結婚を嫌う娘の一番の原因は膣痙攣です。これはちょっと触っても飛上るほど痛いのです。これは薬毒にもよりますが、多く消毒薬が下って行って粘膜に溜るのです。だから結婚の晩に逃げたりするのがありますが、これは浄霊なら治るのです。それで面白いのは、後頭部にある毒は肛門の方に行くのです。ですから、下痢などは後頭部の毒です。それから前頭部の毒は女の陰部に集合するのです。ですから前頭部の痛い女は、前頭部だけの浄霊ではいけないのです。やはり前頭部と此処で天地になっているので、面白いものです。これはあんまり詳しく言わなくても分るし、大体凡ゆる薬毒は女の此処に溜るという事を知っておれば良いのです。ですからそういう人は自分で浄霊すれば良いのです。そうするとずっと違います。だからこの浄霊法は自分でも出来るから非常に便利です。

                 (御教え集一号 二七頁)
 婦人病の中の不感症ですね。あれに就いて深くかいてある。恐らく医学でもあの説明はつかないから──重大問題ですがね。事が事だけにね。
 婦人病ですがね、あれは全部薬毒ですね。あれが段々──始終下におりて行く。それが下に溜る原因は簡単なものです。それを知らないから薬で治そうとして薬を飲むから、結局何時迄も治らない。それだけ分っただけでも大したものですね。

 2、妊娠に就いて

 (イ)妊娠の方法
                 (地上天国七号 一一頁)
(御 伺)
 再び妊娠の方法に就いて
(御垂示)
 天地自然の法則に適えばいい。自然にその方法は気がつく。子宮が膣を外れている時妊娠しない。それは前から押えるのが後屈で、その反対が前屈である。これが第一の原因で、第二は子宮の発育不全で、これは屹度お腹が固いので、子宮が圧迫されて生育が悪い。又腎臓萎縮は性慾が欠乏する。卵子が弱いと精虫を吸収する力がない。
 不感症、鈍感などは皆腎臓萎縮の為、女によっては粘液が(アルカリ性の強い為)精虫を殺すと医学ではいうが、そういう事もあろう。又男の方も腎臓が弱ると射精力弱く子宮口までとどかぬ為もある。まだ種々の原因もあるが公開の席上では言えない。

                        (御教え)
(御 伺)
 再び妊娠の方法に就いて御伺い申し上げます。
(御垂示)
 これは天地自然の法則に適えばいいのです。というのは、当然その自然の法則に気が附くべきですからね。それで一番肝腎なのは子宮の位置なんです。
(御 伺)
 そこのところが一寸判りかねるので御座いますが──
(御垂示)
 ええ、判らないかも知れませんね。が判らないと言っても、意味が違うのであって、別に覗いて見る必要はないのです。で、第一の原因は子宮の前屈や後屈です。下腹を押してみて固ければそこに毒結がある。その為子宮は後に押されて子宮後屈になるし、又腰に微熱があればそこに毒結がある証拠で、その為子宮は後に押されて前屈になるのです。前屈や後屈になると、子宮の入口と膣とが食い違って来る為にうまく妊娠しないのです。それから子宮の発育不全という事もあります。これも下腹を押してみれば分ります。一般に下腹が固くなっているのは妊娠しにくいんです。昔から「あの人は下腹が固くなったからもう子供が出来ない」というのはこの意味です。第二に腎臓が萎縮すると性慾欠乏性になる。そうしてこれが弱ると卵子の活力も弱るのです。だから腎臓を浄霊すれば非常に幸福になれるんです。それからすべて女性は膣の所に粘液が出てるんですが、それは酸性で精虫を殺す働きを持っていると言われますが、これは大した事はなくてもあるにはあります。女性の方はそれ位です。
 男の方は矢張り腎臓が弱いと射精力も弱くなります。その為精虫が奥の方まで行かず入口で止まってしまうのです。
(御 伺)
 精虫は自分で進むと言われますが──
(御垂示)
 いや進みませんよ。進まないから卵子と結合する事が出来ないのです。そうして射精力を強くするのは腎臓をよくする事が第一で、第二は睾丸です。睾丸でもって精液は作られますからね。だからこういう事もあるんです。横根なんかを手術すると、その薬毒が睾丸の所へ来て、その為痛みや重い感じが起きたりするんです。で、そうなると精虫の力も弱くなるのです。肩あたりからも毒が下る事もあるんですよ。

 (ロ)子宮発育不全の為、内膜掻爬をした婦人の妊娠の可能性    に就いて
                        (御教え)
(御 伺)
 二十九歳の人妻、子宮発育不全で二回内膜掻爬を致しました。腎臓部に相当の固結があります。この人の主人は酒を相当飲みますが健康で居ります。妊娠は可能でしょうか。
(御垂示)
 ああこれは大丈夫ですよ。可能性ありますよ。内膜掻爬なんか全然滑稽ですね。子宮の発育不全というのはあるけれど、これは腎臓が原因ですよ。この腎臓部の固まりを溶かし、それから股の附根にも必ずグリグリがありますからね。それも溶かせば屹度出来ますよ。子宮前屈や子宮後屈なんかも、腎臓をやればいいんです。腎臓とその上の方が固まっていますからね。多少長くかかりますから、気長にやってく事ですね。

 (ハ)骨盤狭少の妊娠に就いて
                (地上天国一七号 一一頁)
(御 伺)
 二十八歳の人妻、骨盤狭少と医師に診断され、二回迄人工流産を受けた者で御座いますが、只今、六カ月の再妊を見ましたので、何んとかして子供を授かりたいと申し、御浄霊を戴いております。御浄霊の重点を御伺い申し上げます。
(御垂示)
 浄霊は腎臓部及び腹部胎児の位置でよろしい。妊娠するという事は、産む資格があるから、心配せず神様にお願いすれば、必ず産めるが、只二回の人工流産の不自然的人為方法が災いしなければよいと懸念される点があるから、出来るだけ浄霊をするようにしなさい。

                 (御垂示録四号 七四頁)
(御 伺)
 小さい時に脊髄カリエスをやり、目下妊娠して、産婆が言うには、この人は絶対に産めない、早く出せば大丈夫だと言うのですが、本人は信仰が厚く、御守護頂けると言って居ります。そういう場合には──
(御垂示)
 大丈夫ですよ。産めます。骨盤が小さいとか言うが、骨というのは伸びるんだからね。だから──医者の方で、寸法を計ったのなら駄目だが──伸びるから大丈夫です。骨盤が小さいなら妊娠しません。

                (地上天国一一号 一六頁)
(御 伺)
 私の妹、本月出産予定ですが、骨盤が小さいと心配致しております。御浄霊により無事出産出来るでしょうか。
(御垂示)
 骨盤が小さくとも大丈夫出産する。出ない筈がない。妊娠するのは産むだけの力があるからで、もし妊娠する事が身体に悪いようなら妊娠はしない。神様はそんな不合理に人体を造られていない。

 3、妊娠・不妊娠の判断には
                (御教え集六号 一一二頁)
(御 伺)
 昨年八月頃より「つわり」の症状で、十一月頃迄続き、毎月少量の下り物(出血)があり、お腹は順調に大きくなり、今月になり産婦人科医に診て貰いました処、妊娠でなく、子宮には異常なしと言われましたが、本人としては、長男の時よりは、六カ月目としては稍々お腹が小さく、胎動らしきものを感じますが、医師には神経と言われ、御浄霊に参りました。お腹の大きさは、五カ月位ありますが、胎児らしきものはなく、左卵巣附近に異常が認められます。併し本人は、長男の時より稍々弱いそうですが、腸の動くのと違い、胎動のような動きだそうで御座います。何か霊的の原因が御座いましょうか。
(御垂示)
 これは、産婆さんに見せたんですか。
 「産婆では御座いません。側にある産婦人科病院に──」
(御垂示)
 産婆さんに見せた方がいいな──年を取ったのにね。お医者より確かですよ。お医者では、妙な事を言いますからね。妙な考えを何しますからね。やっぱり、実地経験をした人が良い。そうして本当の妊娠でない──要するに擬似妊娠ならば、浄霊すれば直き治りますよ。

 4、想像妊娠に就いて
                        (御教え)
(御 伺)
 最近私の妻は、妊娠して流産致しましたが、その後月経が中絶してしまいました。又妊娠かと思いました処、月経が出るようになりました。これはどういう訳でしょうか。
(御垂示)
 これは妊娠じゃないですね。想像妊娠でしょう。これはよくあるんです。子供が出来るだろう、出来るだろうと思っていると、月経が止ってしまって、大抵五カ月か六カ月ですが、段々お腹が大きくなるんです。これで見ても人間の神経作用がいかに大きいものかという事がよく判ります。でも、どうせ月経が溜っている丈なんですから、月経が出てしまえば、風船のようにつぶれてしまいます。実際、流産といっても想像妊娠の為のがよくあるんです。本当の流産は、必ず血の塊りがあるものなんです。こんな人は、信仰に入って少し徳を積むと、子供さんが立派に出来るようになります。

 5、死亡胎児に関して
                        (御教え)
(御 伺)
 三十歳の婦人、現在妊娠六カ月ですが、腹部膨満せざる為医診を受けたところ、三カ月位で死亡しているから手術せよと迫られましたが、本人は何んら苦痛なき為、手術を不安に思い御浄霊を希望しております。若し死亡しておりましても、御浄霊により排出されましょうか。尚この婦人は二児あり、流産を一回致しました。
(御垂示)
 これは本当に死んでても、浄霊すれば出て来ますよ。それから古血が固まっていてこうなる事もあるし、仮想妊娠という事もありますから、こんな事も考えに入れるべきですね。仮想妊娠(想像妊娠)なんて面白いもので、「生まれるか生まれるか」と思っているとお腹が大きくなるのですからね。空気も入っていないのにね。

 6、子宮外妊娠の霊的原因
                 (地上天国一五号 十頁)
(御 伺)
 或る医師の話によりますと、「子宮外筋腫」を切開致しますと、筋腫の大きさは三カ月位の子供の大きさ程度で、それを割りますと、中から産毛と、牙のようなものが出るそうで御座いますが、霊的に如何なる意味が御座いましょうか。
(御垂示)
 これはあり得る事だ。子宮外妊娠であるが、人間の子供ではなく、犬とか猫とか、そういう小さい動物の生まれ変りである。これは前世の時右のような動物を我が子の如く愛したその因縁で生まれ変ったので、正常な妊娠が出来ない訳だ。人間の子供なら牙や産毛等ある筈はない。

 7、人工妊娠に関して
                (御垂示録二二号 一八頁)
(御 伺)
 最近人工妊娠という事がありますが、その霊系統のものが妊娠するので御座いましょうか。
(御垂示)
 そうです。男の霊系統です。ですから自分の系統を人にやるようなものです。祖先が怒りますから、そういう家は断絶します。
(御 伺)
 学生などがアルバイトでやっておりますが。
(御垂示)
 これはドイツで成功して、日本でも真似してやっているのですが、そんなに沢山はないので、一人成功したという報告があってます。これは一時的なもので、ずっと行われるという事はありません。それはまあ理窟に合いますから出来るには出来ますが、霊的には全然違っているから駄目です。先祖が怒りますから家は断絶してしまいます。
(御 伺)
 やった方は断絶という事は御座いませんのでしょうか。
(御垂示)
 そうです。貰った方です。しかしやった方も、それっきりのもので元も子もありません。強制的にやったのではないから、頼まれたのだから頼んだ方に罪があるのです。だからやった方はパンパンを買うようなものでしょう。

 8、避妊は罪を構成するか
                (御垂示録二二号 一九頁)
(御 伺)
 芸術家が自分の芸を生かすために妊娠を避ける場合がありますが、これは許されるもので御座いましょうか。
(御垂示)
 許されません。
(御 伺)
 調節の場合で御座いますが。
(御垂示)
 軽い罪です。第一祖先が非常に怒ります。罪も罪ですが、祖先は系統が絶えるという事を非常に怒ります。その系統を絶やすという罪と、祖先の怒りでロクな事はありません。しかしそれは小さな罪です。中絶の方が大きな罪です。やっぱり物質の大きさによります。
(御 伺)
 人口調節の場合は強い罪になりましょうか。
(御垂示)
 そう強い罪ではないが、或る程度は罪になります。
(御 伺)
 事情があり、やむを得ない場合には許されるもので御座いましょうか。
(御垂示)
 やむを得ない事情というものはありません。やむを得ないという事は既に罪を構成しているのです。人工調節という、妊娠中絶とかは殺人です。ただ殺人が小さいだけで、殺人には違いないから罪は罪です。

 9、産児制限と堕胎の罪の軽重に就いて
                 (地上天国七号 一一頁)
(御 伺)
 最近人口問題に関し、政府に於ても避妊薬等の販売を許可するようですが─
 (一)生活難の為に母体が健康なれどもやむなく堕胎した場合、   胎児の霊は如何なりますか。
 (二)又堕胎をした為両親は如何なる罪を神より受け、又胎児   の霊により両親の将来は如何なるでしょう。
(御垂示)
 堕胎は悪い。産児制限とは違う。子供が出来ると生活が困難になると思うが決してそんな事はない。子供は自身の食うだけのものはもって来るものであるから、子供が増えればそれだけ必ず収入はふえるものである。又堕胎は殺人であるから大間違いである。産児制限は堕胎に比して罪は小さい。

 10、死産・流産の霊的体的な原因
                        (御教え)
 これはあります。普通は体的な原因が多い。一番多いのはお腹に固まりがある事です。腹の皮が厚いと産めないとよく言われるが、これは腹膜に尿毒が溜っていて、横に拡がらないので力が下へ加わる。それで流産するのです。だから子宮が充分拡がれば、絶対流産はしません。それに反して、力が上に働くのが悪阻です。だから悪阻の時は、臍と鳩尾の中間をやってやればよい。子宮前屈や後屈も毒の塊りの為です。それから腹の皮膚によって、健康不健康を判断するのは相当熟練を要しますね。──死産は霊的には、その女に対する誰かの怨霊が憑いて、産ませまいとする事もあります。又体的には薬毒で、薬毒が子宮の所へ集まる為、胎児が発育出来なくなるのです。だから死産は田舎の人には比較的少ないのです。

                 (地上天国八号 一七頁)
(御 伺)
 死産、流産は何か霊的関係がありましょうか、又このような胎児は仏様としてお祀りする場合、どうすればよろしいでしょうか。
(御垂示)
 霊的の場合と体的の場合と両方ある。根本はその人の罪穢による。罪穢にも種類がある。死産の場合の罪穢とは子孫を継げぬ罪、系統の絶やされるような罪、例えば昔その家の祖先が何かの原因で人殺しをし、殺された人の家が断絶したその怨みの如きもある。体的原因の方は、妊娠中に薬をのんで死産する事がある。薬は毒だから、妊娠前に薬を飲んだ場合は体力が弱る。その結果胎児が弱く出来る。親の毒は子供に行きやすいものである。弱くなった胎児は出産の時窒息死する。
 流産も霊的と体的とあり、体的原因は化膿性腹膜である。子宮が膨張する時つかえる、その結果流産する。腎臓部を浄霊すれば治る。霊的の方は妾のある場合とか、約束した女を欺いた罪等で、妻へ子供が出来ると、右の女や妾等の生霊が邪魔をする。そういう色々の罪によって育たないのである。それ等何れも本教の信仰に入れば殆んどなくなる。
 流産の場合五カ月以上は普通の人間として祀るべきで、お寺で戒名をもらって簡単な葬式をすればよい。五カ月で人間の形が出来るからである。併し四カ月か三カ月でも祟るのも偶にはある。

 11、既往手術が妊娠時に及ぼす影響
                        (御教え)
(御 伺)
 或る婦人で御座いますが、十年前子宮外妊娠だと大手術を行い、翌年に妊娠致しました処出産(一カ月前頃より左眼が見えなくなり、出産と同時に治りました)その後の妊娠の時には、出産三カ月前より六カ月前よりと見えなくなり、二十三年の時には妊娠一カ月で見えなくなり、人工流産致しましたが治らず益々悪化し脳も悪くなってまいりました。これは妊娠と関係があるように思われますが、御教えを賜わりとう御座います。
(御垂示)
 あります。子宮というものは、頭でも眼でも関係あります。手術した時に何処か痛めたのです。それが前頭部に関係するのです。人工流産で前痛めた所を又痛めたからです。子宮をよく浄霊してやれば治ります。

12、妊娠で心臓の鼓動が激しくなった人に就いて
                        (御教え)
(御 伺)
 妊娠で心臓の鼓動が非常に激しい人が居りますが、これは何故でしょうか。
(御垂示)
 心臓と胃の間に毒結があるんですよ。そういう人は物を食べても動悸しますよ。殊に妊娠すると子宮が大きくなって胃を圧迫するので、おされた胃が胃の上の毒素を圧迫し、その毒素が心臓を圧迫する為ですね。

 13、妊娠時の浄化に就いて
                        (御教え)
(御 伺)
 結婚後半年許り経って発熱するようになり、朝は三十七度、午後は三十八度か九度近くなり、医師に診せましたら「何処も異状はない、妊娠の為に発熱するのだ」と申しますが、妊娠の為に熱が出るものでしょうか。
(御垂示)
 これは妊娠の為じゃありませんよ。この医師は何を考えてるんでしょうね。第一妊娠の度にこんなに熱が出たんじゃやり切れませんよ。妊娠というのは一つの生理作用で、病気じゃありませんからね。だからこの発熱は妊娠と関係ありませんね。丁度妊娠した時、浄化が始って体内の毒素が溶け出したんですね。熱があれば屹度何処かに毒の塊りがありますからね。そこをよく浄霊するんですね。
 それから、熱もなく何んの苦痛もない時には、浄霊しなくたっていいですよ。何処か苦しい時に浄霊を受けるのは結構ですが、何んともない時に、何も浄化を起す事はありませんよ。却って余計な手数がかかるだけですからね。そんなのは嘘ですよ。

 14、胎児衰弱の原因
                        (御教え)
(御 伺)
 二十五歳位の婦人、妊娠五カ月頃胎動の停止に気づき、医師の診断を乞いし処、既に死亡し腐敗しているから、手術を要する旨申し渡されましたが、手術を嫌い御浄霊十日程にて胎動があり、再び診断を受けた処「死んでなかったかな」と申しました。これは仮死状態にあったのでしょうか、又如何なる原因によるのでしょうか。
(御垂示)
 そうですね。仮死ともいえないですが、こういうのには衰弱等の原因もあるし、それから又、例えば臍の緒に毒の固まりがあって圧迫する為、栄養が胎児に行かないという事もあるのです。やっぱり腹の中に居ても乳を飲むようなもので、その出が悪いから弱って来るのです。それから心配事とか、又は胃が縮少して食欲がなくなると、子供にまで栄養が行かないんです。だから浄霊すれば栄養が沢山行くからよくなりますよ。

15、夫が悪阻の状態をする理由
                (地上天国一〇号 一一頁)
(御 伺)
 妻が妊娠の場合、夫が悪阻の状態をする例があり、その場合妻は何事もなく平気でおりますが、これは如何なる訳でしょうか。又一般夫婦の場合、お互の浄化を引きうけ合うような事があるのでしょうか。
(御垂示)
 これは当り前で、夫婦の霊線が一番強く太いから、妻の悪阻は夫が引受ける事もある訳である。反対に夫に罪があって浄化をせねばならないが、夫が浄化の為一家の生活に困る場合、それを妻が引受ける場合もあり、親の浄化を子供が引受ける事もある。ひどいのは子供の生命まで犠牲にする場合もある。

 16、妊娠時の嗜好の変化に就いて
                        (御教え)
(御 伺)
 或る婦人の信者で御座いますが、妊娠すると決って煙草やお酒が呑みたくなりますが、これは如何なる訳で御座いましょうか。
(御垂示)
 宿った赤ん坊の前世の嗜好が現われるのです。生まれた時、老人のような顔をしているのと同じです。

 17、胎児に及ぼす両親の容貌、性格等に就いて
                        (御教え)
(御 伺)
 子供の性質や容貌が、父母の何れかに似たり、又何れにも似ない場合がありますのは如何なる訳でしょうか。
(御垂示)
 これはやはりその時によりますね。例えば妊娠中に母が、家の中で父とよく会っている時は父の顔に似ますが、父が外に出てたりしていない事が多いと、始終母のそばにいる人に似てくるのです。妊娠中美人の絵や偉い人の画像をよく掛けますが、やはり始終見ていると似て来るからですね。だから胎教で母が美人の顔を何時も見ていると、生まれて来る子は美しいと言うのは意味がありますよ。

18、袈裟懸子と花咲子に就いて
                        (御教え)
(御 伺)
 袈裟懸子(臍の緒の首にまいている子)及び花咲子(妊娠後に月経のある人の子)の生涯は、不運であるとの事で御座いますが、如何でしょうか。
(御垂示)
 これは迷信でもあり迷信でもないですね。よく転んだり、高い所から落ちたりすると、臍の緒が巻くって事がありますが、兎に角そういう変態になるというのは、そこに親の罪穢がある為で、だからその子の運が悪い事もありますね。併し、生まれてからのやり方によって、不運を幸いにする事が出来ますよ。花咲子の方は子供には関係ないですね。これはその母親の喇叭管の塞がり方が悪いんですよ。又月経ではなく、古血の凝り固まってたのが溶けて来るという事もありますね。

 19、腹帯の良否に就いて
                 (御垂示録四号 六七頁)
(御 伺)
 妊娠の場合、腹帯をするのは、日本だけと言う事で御座いますが、これは如何なるもので御座いましょうか。
(御垂示)
 どっちでも良いです。したければする。元の起りと言うのは、あれをする方が子供が大きくならなくて良い、お産が楽だと言うのです。あれをしなければ、育ち放題に育って、お産が苦しいと言うだけだからね。併し、あれを強くしてはいけないです。強くする為に流産する事がある。多いですよ。こうあると、それを押さえつけるから下に出ちゃう。年寄は腹帯をしないと、何んだ彼んだ言うからね。そう堅くなく中位にやって置く。それから、働く場合にも、働き良いです──ここ(腹)が締っているとね。

                        (御教え)
(御 伺)
 妊娠五カ月になりますと、腹帯を致しますがこれは如何でしょうか。
(御垂示)
 あれは外国ではしませんね。日本だけですね。子供は小さく産んで大きく育てるって意味でやるんですが、腹帯をしめると圧迫するんで育ちが悪い為に産む時楽なんですよ。又腹帯を戌の日にしめるのは、犬は沢山の仔を軽く産むからそれにあやかるんですね。それから腹帯をすると働きいいんですね。腹がしまるから仕事するのに便利なんです。そういう事もあるんですね。けれど、こんな腹帯なんかは本当じゃありませんね。だからどっちがいいか自分で考えてやったらいい。それに余り帯をしめつけると流産する事がありますからね。怖いですよ。だからまあ年寄のうるさいのがおるんだったら、腹帯をしたらいいし、面倒くさけりゃしなくたっていいですよ。