七 、 全 身 の 部

 1、毎日ひきつけを起す赤ん坊
                (地上天国四一号 一三頁)
(御 伺)
 私の二男で御座いますが、生後百十日頃より毎日ひきつけを起すようになり、現在生後百四十余日になりますが、未だに頸がしっかりすわりません。頸の右側がやや高く、熱が多少御座います。又胸が大変へこんでおり(みぞおちのやや上部)医学では佝僂病性腺病質体質とか申して居りますが、如何なるわけで御座いましょうか。御浄霊は何処を致しましたらよろしゅう御座いましょうか。謹みて御垂示賜わりたく御願い申し上げます。
(御垂示)
 これは薬毒の為であるから、全身を触れば熱のある個所があるから、其処を浄霊すれば少しずつ治ってゆく。この原因に就いては二種ある。一は生後間もなく注射した為か、一は妊娠中又は直前、服薬又は注射を多くした等である。

 2、寒気、咳嗽、便秘で相当衰弱し、腰部は常に痺れ、息苦し  く、鳩尾の固まりが胸につっかけてくるという人
                 (御教え集五号 八八頁)
(御 伺)
 二十六年二月風邪の御浄化を戴き、三月中旬より自宅で静養し、やや良くして戴き、布教させて戴きました。九月上旬より、非常に寒気を催し、咳が激しく、痰が多く、便通なく、十月より再び自宅で静養し、現在に至っております。現在相当衰弱し、見た処は元気そうでありますが、足等は大分細っております。用便は一人で致しております。食慾はあったりなかったりで、ない時でも無理をすればお茶碗に半分位戴けます。肩、背中、胃の裏等御浄霊致しておりますと、発熱し、譫言を言う事もありましたが、現在はあまり御座いません。十一月頃迄は大分寒気を覚えましたが、現在はあまり御座いません。腰部は常に痺れ、又息苦しく、あまり長話は出来ません。特に息苦しい時は鳩尾の固まりが胸につっかけるようになります。子供の時より胃が弱く、ワカモト、胃散、粉薬等服用し、又風邪の度に、咳止めを大分飲んでおり、二十四歳の時、痺れ脚気で七十五日間ほど医療を受けた事が御座います。現在は、頭部(脳天、後頭部)延髄部、肩、背中、胃の裏等や左腎臓部に熱があり、右個所を浄霊致して居りますが、宜しゅう御座いましょうか。又は、霊的で御座いましょうか。
(御垂示)
 これは霊的ではありません。薬毒です。薬的です。これは薬がうんとあります・・この人の身体には。だから気長に、根気良くやるのです。以前だと固っていて、少しずつしか浄化が起らないから、誤魔化しておられたが、今は、全身的になりますからね。何処という事はない、全身的に浄化が起っているのです。熱があるから食欲がない、食欲がないから便秘する、咳や痰が出るという訳です。年が五十三だから、一ぺんに大きな浄化が来ないのです。一ぺんにうんと苦しむような浄化だと短期間に治るが、それだけの浄化力がないから長くかかるのです。それだけの事です。唯、浄霊する場合に急所を見つけるのが一番です。自分で身体を見ると、一番熱が起っている所があります。それが、一番の急所ですから、そこを浄霊する。自分でやる時も、力を抜かなければならないです。そうすれば治ります。別に難しい事もない。それだけです。

 3、激しい下痢、ヌラ多量の衰弱婦人(子供も同症)
                (地上天国三九号 一一頁)
(御 伺)
 当年三十歳の妹。二十七年四月十日、三女を九カ月で早産致しました。出産四カ月程前より強い咳が出て居りました。又一カ月程前より下痢が一日数回ずつ十日程続きました。五月五日にその乳児が死亡致しました。その頃より再び激しい下痢が続いており、食慾が無く、日に日に衰弱致し、床に就くようになりました。毎日午後三時頃から悪寒、熱が伴ない、夕方から夜にかけて、ヌラヌラした無色の液を吐き、その後御浄霊により小康を得ましたが、六月二十日頃から再び床に就くようになり、衰弱も強く、同じく下痢は続いて居ります。咳も激しく、無色の液が続いて出て居ります。丁度四月頃から長女(六歳)も咳が出て日に日に衰弱致し、母と同じような浄化で御座います。右の如く激しい御浄化を頂いて居ります。謹んで御伺い申し上げます。妹の婚家先では、夫が三歳の時、夫の父は死亡、十二歳の頃兄が戦死致して居ります。続いて姉二人が結核で死亡致し、又続いて母も結核で死亡致しました。三カ年間に四人も死亡致し、夫一人が残り、親戚で育てられ、私の妹と結婚致して現在に至って居ります。
(御垂示)
 これは薬毒である。この人の身体には薬毒が多くある為、子供にも遺伝したのである。だからよく身体を触ってみれば微熱のある所があるから、其処に薬毒が固っているので、其処を浄霊すればいいが、全治迄には余程の年数がかかる。

 4、頭重、歯痛、腰痛、聾耳で、発熱、咳嗽の為衰弱の青年
                (地上天国四三号 一四頁)
(御 伺)
 二十六年十一月頃より腰痛の御浄化を頂き、その都度御守護頂き、二十七年六月頃より発熱、咳嗽、喀痰の御浄化が加わりましたが、父がお道に反対の為無理に仕事を続けて居りましたので、だんだん衰弱致しました。九月十五日頃より激しい腰痛(臍の右横一寸五分の所の奥)と発熱、咳嗽、扁桃腺の御浄化を戴き、現在は左頸部淋巴腺が腫れ、歯が痛み、左耳は全然聞えなく、肩、右耳下腺、延髄にかけて頭部全体は重圧感あり、咳嗽と発熱の御浄化にて食慾は粥食を二杯位戴いて居りますが、衰弱が加わりつつあります。御浄霊は毎日母と妻、又教会からは隔日に来て戴いて居りますが、御浄霊の急所について、謹みて御教え賜わりたくお願い申し上げます。
(御垂示)
 全部薬毒であるから、浄霊によって、気長に排泄するより治しようがない。浄霊の急所は苦痛のある所、熱のある所、固まりのある所を見附けてすればいい。

 5、頭痛、顔面のしびれ、腰部、足部の不感覚の男子
                (地上天国四一号 一二頁)
(御 伺)
 明主様、謹んで私の長い御浄化に就き、御伺いを申し上げさせて戴きます。私は昭和十四年二月九日(私の十九歳の誕生日)学校より帰宅後何となくだるく、昼寝を致し、二、三時間後に起きました処、両足がしびれ、特に右足が重く、大小便も同時に止って居りました。(この間発熱なし)尤もこの発病前三カ月頃より両手が小刻みに震えました。町医より帝大へ入院、先天性梅毒と申され、その後三楽病院にては脊髄腫との診断にて手術を受け、以後は漢方、温泉、灸と長病人のお定まりのコースを辿り、昭和二十一年三月二十二日、私の父が亡くなり、その葬儀の晩に私の義兄(信者)よりお道を聞き、早速に西荻の堀内先生宅に参り御浄霊を戴き、気長にとの先生の御言葉にて、母共々御守様を拝受、以後教会と自宅とにて一生懸命に御浄霊を戴きました。半年後にシャックリを十一日間も止めどもなく出させて戴きました。(以前に飲んだ漢方薬の臭いがある唾液が出ました)その間、私は外出先と自宅とにて、二度も意識不明となり、腰が抜けたようになりました。昭和二十四年四月頃より左足が重くなって歩行困難となりました。(この折も発熱なし)さて私は御浄霊を戴きますと(特に後頭部から脊髄)自分ではそうする気もないのにひとりでに頭が後方に反るようになり、少時して今度は、前方に下へ下へと下ります。また、両肩を左右に振ったり致しますが、御浄霊を止めるとその動作も止まります。自分ではどうする事も出来ません。二十七年三月頃より、頭の御浄霊を主に致して居りました処、頭の芯が痛く、顔がしびれるように感じ、目脂を十日程相当に出させて戴きました。又、左足の膝頭より多量の排膿をさせて戴きました。現在腰に力が入らず、足も自分の物ではないように重く、母と二人にて不自由な生活を致して居ります。この御浄化の原因及び御浄霊の個所に就き、何卒御垂示下さいますようお願い申し上げます。重ねての御守護をお願い申し上げます。
(御垂示)
 これは薬毒病であるから、全身を触ってみれば、熱のある個所、固まりのある個所、痺れている個所を浄霊すれば、少しずつよくなってゆくから、気長にしていればそれで大体は治る。

 6、月経不順、白血多量、全身浄化の婦人
                (地上天国三九号 一一頁)
(御 伺)
 妻の浄化に就いて御伺いさせて戴きます。私が妻(二十七歳)と結婚致しましたのは昭和二十二年でした。結婚前は年に十回位の月経がありましたが、結婚後は六カ月に一度位になりました。医師の奨めるままにホルモン注射三十本と掻爬手術をやりました処、十三カ月間月経が止まりました。それが疥癬の御浄化を戴きましてより一カ月おき位に月経を見る迄に御守護戴き、昭和二十六年四月子宝を御宿し戴きましたが、約七カ月目の同年十月に流産致しました。その間初めより腹痛を感じまして一時間に一回位腹部が固くなり御浄霊をさして戴きますと、二、三分にて元通りになりましたが、流産当時にはそれが激しくなりました。しまいには固くなったのが治らず流産致しました。子供は全身紫に変色して居りました。三口程泣き一時間位生きて居りまして他界致しました。死後非常に綺麗になり、すやすや眠って居る赤ちゃんその儘のようでした。御守護賜わりまして今回も昨年十二月末に御宿し戴きまして只今八カ月目に入りました。最近又腹部が一日に多い時で六回位固くなって参ります。痛みは前回程ではありません。妊娠三カ月位の時にわずかの出血があり、その後下り物(白血)は現在迄続いて居ります。御浄霊を受けますと身体全体がだるくなり、胃、腹部、腰が痛んで参りますが、三時間位で治ります。又腰骨より足の附根の間の筋が、寝て三時間位つり、寝返りが出来ません。それを過ぎれば楽になります。又足が浮腫んで居ります。御守護を戴き安産致しますよう、ひたすら御縋り申し上げます。右腹部の固くなるのと、胃腹部、腰の痛み、筋のつるのは如何なるわけで御座いましょうか。又御浄霊の個所を謹んで御伺い申し上げます。
(御垂示)
 この婦人は全部薬毒の為であって、苦痛の場所を浄霊すれば、長くはかかるが必ず治るから安心しなさい。君はまだ薬毒の恐ろしい事を知らないようであるから、本教出版物を片端から読むようにしなさい。

 7、結核症状の衰弱婦人
                 (地上天国三七号 九頁)
(御 伺)
 三十六歳の女、昭和二十年九月頃、肋膜炎、血の道、子宮病、発病三カ年間医療を続けましたが効果なく、昭和二十二年御浄霊により御守護を戴きました。昭和二十四年腹膜の御浄化も一カ月で楽にさせて戴き、二十七年一月になって、息切れ、発熱、咳、痰激しく、床に就くようになり、現在は立ったり致しますと咳、痰が特に激しく、背中が重だるく鈍痛があり、左半身が特に浄化致し、延髄、胸部、子宮に熱があり、胸部は左右両側共押すと痛みを感じます。鼠蹊部、子宮附近を御浄霊戴くと、頸肩が凝って参ります。最近になって腹部の御浄霊を戴きますと、丸い玉様の物が二ツ三ツ上下に動き、水泡の如くブツブツと鳴って、どこかに隠れて分らなくなります。月経は四月より止まり、衰弱は増して参りましたが、食事はお茶碗に軽く二杯程度一日三度戴きます。御浄霊は熱のある所をして戴いて居りますが、一進一退で御座います。御浄霊の個所をお教示の程御願い申し上げます。
(御垂示)
 この人の色々な病気は、全部薬毒の浄化である。熱のある所を浄霊すればいいのであるが、施術者は力が入りすぎるように思うから、出来るだけ力を抜く事である。

 8、全身痛、便秘の男子
                 (御教え集四号 二九頁)
(御 伺)
 五十歳の男。二十二年六月頃より背中がつっぱり、激痛を感じ、鍼、灸等をやっているうちに、同年十二月より以上に悪化し、頸より下が全身不随となり入院(東大)致しました。病名は脊髄炎後胎症と言われ、ペニシリン注射三カ月、サルバルサン(三号)二十本、電気マッサージ等の治療を致し、又検査の為脊髄より四回水を取って居ります。入院後三カ月程して、体は段々動くようになり、八カ月目に退院し、その後は殆んど医薬を用いて居りません。現在は仕事を致して居りますが、発病当時と同じように、背、胸に痛みを感じ、腰、足が突っ張り、主に左が悪く、又大、小便の出が悪く、背中、腎臓足等を強く指圧しても痛みは感じません。尿毒の為と存じますが、体は肥満して居ります。一カ月前より御浄霊をさせて戴いて居りますが、痛みは段々強くなって来て居ります。右、病気の原因並びに御浄霊の個所を御教示御願い申し上げます。
(御垂示)
 脊髄炎後胎症と言うのは、おかしいな。これは、薬毒が背中に固っているのです。それから、腎臓が圧迫しているから、これは、腎臓を主に、背中の痛い所、そこをやればきっと治ります。痛んで来れば結構です。浄化が起ったのだからね。相当痛むでしょうが、よくそれを言い聞かせて、痛むという事は、治る作用だという事を納得させるように説明してやって、そう言った事を書いた私の本を読ませるようにすると良い。

 9、急激な熱の高下と胸部痛の男子
                 (御教え集二号 三三頁)
(御 伺)
 五十一歳の信者で御座いますが、昭和二十三年妻が入信し、本人は幼少より体が弱く、浄霊を戴き大変良くなりました。二十六年二月顔面神経痛の浄化を戴き、入信致し、その後大変に良くなり、仕事も出来るようになりました。一昨日(九日)朝急に頭が重くなり、浄霊を戴き直ぐ良くなりました。同日午後右手頸より肘の辺迄強い痛みを感じ、寒気が致し浄霊二十分位で寒気が取れ、腕の痛みも薄らぎましたが、背中と足に高い熱があり、心臓及び胸一面が苦しく、急激に寒くなったり、熱くなったりしますが、如何なる訳で御座いましょうか。数年来脱腸があり、その浄化を度々戴いて居りますが、はかばかしく御座いませんが、霊的な関係がございましょうか。御垂示御願い申し上げます。
(御垂示)
 これは霊的ではありません。薬毒が体中にある。それで方々に固っているのが順に溶けて来る。その浄化です。ですから、根気良くやればすっかり治ります。寒気がするのは、そこに熱がある。足に高い熱があるのは、薬毒の固まりが溶けて来るのです。心臓に浄化が起って熱がある。それで胸が苦しい。脱腸はお腹に固まりがあり、押しているわけです。霊的というのは滅多にないです。それから霊が憑るという事は、そこに曇りがあるので、曇りがないと憑れない。曇りというのは薬の毒です。何処かに病気とか、苦痛があれば、何時薬を飲んだか・・あの時の薬だ、という事で分ります。病気は何でも薬だと思えば間違いない。何でも霊的だ、霊的だ、と言うのは、そんなに思わないようにした方が良いです。精神病や癲癇は絶対に霊的ですが、他の──痛いとか痒いとか、熱が出るとか──そういうのは皆な薬です。ここが痛いというのは、何時の薬だろうと考えると分る。
 それから漢方薬が怖いです。漢方薬は頭に来ます。あの時の漢方薬だと思えば分ります。私は始終薬の事を書いているが、中々染込まないです。何しろ長い間薬毒迷信にかかってますからね。

10、胃癌と診断され、嘔吐、便秘、食欲不振、頭ははっきりせ  ず、衰弱している婦人
                (地上天国四三号 一二頁)
(御 伺)
 私の妻、(五十三歳未入信)二十七年春頃より食欲進まず、一日二、三回嘔吐(黄色い液)をなし、四月初めに医師の診断を受けました処、胃下垂と言われ、服薬(水薬は大変強く畳の上等に附くと薄黒色に変色する薬)十日間程致しましたが良くならず、五月十九日に近くの病院に入院(一カ月)その間新薬ナイトロミン注射四回、葡萄糖注射約三十回、輸血七回、リンゲル注射三回を致しましたが余り効果なく、食欲も余り進まず、時々嘔吐(黄色い液)をなし、便通もなく、その為に浣腸(十数回)にて排便をして居りました。レントゲン写真の結果胃癌と診断され、手術をしても覚束ないとの事にて、病院を退院し、自宅にて静養(退院後は油滝大神の信仰にて小康を得ました)致し、食欲は少しずつ出るようになりました。八月に至り食欲も不良となり、時々嘔吐致し、その為体は大変衰弱致し困って居りました処、知人から本教の有難い事を知らされ、早速近くの片上支部に御願いに行き、御浄霊を戴きました処、大変気持もよく、浣腸もやめて、続けて御浄霊を頂きますうち、今迄浣腸して排便して居りましたのが、数日後排便(黒色の粉の固まり様のもの)がありました。現在の病状は、右側延髄部と右頸部に特に固結があり、頭は絶えずはっきりせず、何か被ったような感じで御座います。
 又腹部、特に胃部は全体に固く、少し腫上って居り、直腸の辺も固く、押すと少し痛みがあります。御守護により食事も果物等も少量ずつ戴けるようになり、又夜は大変楽に寝られるようになり、本人も非常に喜んで居ります。時々嘔吐致しますのと、食後胸の下辺りが苦しみますが、暫くすると楽にして戴けます。大変衰弱して居りますが、お蔭で散歩も出来る状態で御座います。右胃部の固いのは薬毒の為で御座いましょうか。御浄霊は何処が一番大切で御座いましょうか。今後如何致しましたら早くお救い戴けますでしょうか。御垂示の程謹んで御願い申し上げます。尚本人は三十歳の時、産褥熱にて八カ月注射療養を致し、三十二、三歳の頃喘息にてエフェドリン錠剤約五十錠、三十六、七歳頃子宮筋腫にて手術し、二十日程入院加療して居ります。
(御垂示)
 この人は薬毒被害者の見本みたいなもので、病気全部は薬毒の固まりであるから、種々の排泄物によって段々良くなるのである。従って長くはかかるが必ず治る。浄霊は薬毒の固った所をすればよい。無論出来るだけ力を抜いて浄霊すれば、早く溶けるし、回数も多い方が早く治る。