一、神霊医学教育の目的

1、本教発展の仕組と信徒の使命

(イ)(御教え集二八号 五頁)
私は前から、恐怖時代が来るという事を言ってましたが、これが大分近寄りつつあります。まだ一般に気の附く処までは行っていませんが、少なくとももう二、三年以上たつと急激に病人が増えて、バタバタ死ぬ事になります。丁度今年の稲作が急激に悪くなったというように、どうしてこんなに病人が増えるのか、という事が分らないために大問題になります。医者がちょっと手をつけるとコロッと死んでしまうとか、やればやるほど悪くなるのが、目に見えてだんだん激しくなって来るという事になって、そこで初めて救世教の説というものが大したものだという事になるとともに、それを治してやる仕事がウンと忙がしくなるわけです。だから今の信者の人達は、その時のための一つの用意です。急に増やすわけにもゆかないし、教修者が直ぐに病気を治せるが、やはり前から相当熟練をした人は違いますし、又神様の医学的知識もあるし、慣れているという人が相当数居ないと、その時になってみんなやられてしまうから、今はその準備と思えばよいです。

(ロ)(御教え集二八号 一三頁)
浄化がだんだん強くなって来ますと、そう長い事はありませんが、二、三年ぐらいが精々です。それから先は病人がベラボウに増えて来るのです。アッチでもコッチでも訳の分らない病人が増えて、何時も言うとおり、医者がちょっと手をつけるとコロッと死んでしまうというような時代が来ると、それから慌て出すのです。本当に医学の間違いが分るのはそれからです。それからがこっちの本舞台になるわけです。今はそういう時に働く役者を神様は作られるわけです。あなた方はみんなそういう人です。その時になると体が幾つあっても足りないという事になります。兎に角医者自身が駄目だという事になります。注射でもしようものなら、コロッと行ってしまうという事になります。その時に“救世教の奴はトンデモない事を言っていたと思ったら、これだな”と、いよいよそこで頭を下げるのです。丁度稲作が今年は大変な凶作だというので、何処でも青息吐息しているというこれが、病気もやはりそうなるのです。ですから、今その準備をしているわけです。

(ハ)(御教え集二八号 八頁)
新聞記者との話の時に“そんな理想世界が実現すると言ったところで、余程先の事だろう”というように思ってますから、“冗談ではない、私が生きているうちに、兎に角基礎だけは造るのだから”と言ったところが、妙な顔をしてました。それから御守の話が出て、“御守で病気を治すが、あなたが彼の世に往ったら御守を作る人がないからしようがないでしょう”と言うから、“冗談ではない、霊界から幾らでもそういった力を振うから、そういう事は別に何でもない”と言ったところが、ハハア、と首をひねっていました。そういうようで、だんだん救世教というものは注目されて来ます。ただあまりにこっちの言う事が違い過ぎるので、それを分らせる事、“なるほど”と信じさせる事が、中々骨がおれるのです。分りかければ早いのですが、なにしろ今までのみんなの頭というものが変な説で固まってますから、それを溶かさなければならないのです。それがなかなか骨が折れるのです。

2、薬剤迷信打破の為、力ある浄霊者育成の急務について (御教え集一一号 五頁)

この病気というものに対する、本当の事を分らせなければならないのです。それで人類から病気を無くするという事が、地上天国でも五六七の世でも根本ですから、それにはどうしても世界人類を徹底して分らせなければならないのです。その第一弾ですから、まあ、只では済まないと思います。そうしたら、何と言って来ますか──何とか言って来るだろうと思いますが、そうしたら又その次の手を打つつもりです。それで少なくとも日本はお膝元ですから、これは手取り早いから、先方で聞きに来るか、何とかせざるを得ないだろうと思うのです。何しろ今の世界の状態をみると黙って居られないです。今度出来たヒドラジッドにしろ、あれを大変な品物のように大騒ぎをやっている。各国の政府が関心を持って、その国のお医者に試験させようとしてますが、何でも彼んでも薬に頼る。薬とか、或いは手術とか、そういう事の、一寸でも新しいものが出来ると、直ぐに飛びついて研究するという事が、殆んど薬迷信に捉われきっているのですから、これをぶち壊さなければしようがないです。と言っても、この侭でゆけばこれで誤魔化してゆけますが、いずれ浄化が段々強くなりますから、それは色んな病気が急激に増える時代が来ますから、そうなってから周章てると犠牲者が大変ですから、そうならないうちに警告を与えて置く必要があるのです。今年は赤痢などが非常に増える傾向にあって、何十年ぶりと言ってますが、今にこんなものではないです。何十年ぶりではなくて、レコードを破ったり、それこそ今までの何倍どころではない、何十倍にもなるという時期が来るのです。その時になって始めて、“これだ”という事が分りますから、そうすれば信者に一ぺんに束になって来ます。ですから今の処はその準備をしているのです。そういう時代になると、治したり訳を教えてやる人が非常に必要ですから、そういう人を今神様が作っているのです。ですから今信者になっている人はそういう人なのです。そういう人にしろ、やはり色々──医学では、博士もあるし、学士もあるし、町医者もあるし──まあ、なるべく博士になるように一生懸命にやることです。

3、神霊医学の知識と急所の発見の重要性について(御教え集二五号 五頁)

そういうようで、規模はだんだん大いに大きくなるのです。それには一番の武器は浄霊です。そこで、病気を治すという事が根本ですから、そのつもりで、だんだん病気についての知識──と言っても、これは医学的でなく、神様の方の病気に対する知識──というものを豊富にしなければいけません。何時も言うとおり、急所を見つけるという事は、やはり知識が豊富でないと見当がつかないわけです。ですから、病気に対する研究会とか座談会というものもやると結構だと思います。それから又病気に関しての分らない事は、書面でもよいですから聞くようにする事です。というのは、つまり本当の医学、霊的医学新しい医学をつくるようにしなければいけないと思います。それは医学と違って、そう解剖学的に知らなくてもよいのです。勿論、ただ霊的ばかりでも、治るには治るが、暇がかかるわけです。同じ浄霊するにも、ピタッと急所に見当がつけばずっと早く治ります。それを、見当外れなどをやっていると非常に暇がかかるわけです。だから霊的と体的の両方の事をよく知った方がよいです。

時々質問などで、分りきったような事を質問する人があります。この間の質問事項などは、何処の支部長でも分るような事を質問したりしてました。そういうのは“支部長に聞け”という返事をしました。そういうようで、あまりにも分りきった事、つまり一年生の生徒が質問するような事を質問するのですから、如何に病気に対する頭が貧困かという事が分ります。ですから教師などは、病気に対する知識をできるだけ磨くようにしなければいけないと思います。それで、今書いている『医学革命の書』は、心血をそそいで書いているので暇がかかりますが、これは将来世界的の聖書みたいにするつもりです。つまり医学の革命という事を、現代のどんな人が見ても“なるほど”と思わざるを得ないように、徹底的に書こうと思っています。いろいろな角度から見た批判をしてます。

4、神霊医学と天国的救いについて(御教え集一五号 七頁)

思うように行かないという事は、未だ自分に霊的に資格がないのです。そこで、霊が浄まって魂が浄まれば思うようにゆくのです。そういうふうに出来ているのです。思うようにゆかないという事は、それは未だ自分に曇りがあるのです。その曇りを苦しんで除らないで愉快に除る。それには人を助けるのです。そうすると人の感謝によってその人は始終光を受けますから、それでこっちの魂が浄まるのです。つまり難行苦行の代りに、人を喜ばせ、人を助ける、それによって同じ結果を得られるというわけです。