昭和二十三年十二月号〔創刊号〕
“想像姙娠と云ふ事が御座居ますが、如何なる訳でございませうか。
“子供が欲しい欲しいと思って居ると月経が止る、そして恰も姙娠と同じ状態が続き或程度腹が大きく成る。どうしても姙娠しているとしか思へないが、矢張り本当ではないから常態にかえるのである。
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“彗星は如何なる理由で現れるものでございませうか。よく彗星が現れると天変地異が多いと申しますが、何か意味がございませうか。
“必ずある。天地は合せ鏡になっている。ほうき星とは神道ではほうきで浄めると云ふ意味だそうです。其の姿が地上にうつるから天変地異の前兆と言はれたものであろう。
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“夢の中で高所よりドンと墜ちて眼を覚ます事がございますが、如何なる理由でございませうか。又、正夢は何故事実が夢になって予知出来るのでございませうか。
“夢の中で高所より墜ちると云ふ事は地獄に墜ちる事を意味する。人間の運命は何年何月にどう言ふ事が起ると言ふ事は決まっている。夢で墜ちると言ふ事は、死ぬとか災難のある事を無難ですまされるので、夢として災難の型をすまして下さるから一番よい訳である。
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“逆睫毛は 抜いても抜いても生へるのはどう言ふ訳でございませうか。
“逆睫毛と言ふのは神仏に無礼をした罰、目とは明（日、月）を現はし即ち神になる。いはゞ神様をつゝいて痛めた罪と言ふ事である。信仰に入ると癒る。痛くて堪らない時は抜いても宜しい。
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“歯の抜けた夢は家族の誰かゞ死ぬ等と申しますが、悪い夢でございませうか。
“歯の抜けた夢はきっと何かある。正守護神がやるのであって、歯が抜けると言ふ事は現実問題でも、あまり良くないのであるから、其の様な夢を見せて知らせようとする。夢では一番悪いかも知れない。
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“みゝずに小便をかけますと其の子供の陰部が赤く腫れますが、之は霊的に来るのでございませうか。
“小便をかけられたみゝずが怒り、生霊がかゝるのである。龍神の一種である為非常に怒り易い性質を持っている。陰部は柔いからやられるのである。
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“痣は霊的に意味がございませうか。殊に顔面にある婦人が月経時に濃くなるのは如何なる訳でございませうか。
“痣は前世に原因する。即ち赤痣は斬られたとか突かれたとかして出血する。霊界で浄化されるのであるが、それが残ってゐる場合。勿論殺された方につく。
黒痣は恨みの霊である。火で焼かれた場合が多いが、全身である場合半身である場合を問はず、如何なる怪我でも火傷でも最初は大きいが、浄化されて或る程度小さく成って生まれると黒痣に成る。殺した方につく。
（直心創刊号 昭和二十三年十二月）
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昭和二十四年五月号〔第四号〕
“分骨はいけないと申されますが、靖国神社或はお寺に分骨してあるものは、如何に処置をしたらよいものでせうか。
“分骨して終ったのはそれでよろしい。霊は死んでから少時は遺骨に霊線がつながって居る。だから分骨すると霊線が分れるので死んだ霊が嫌がるのであります。何故なら霊線を二つにする事になるから一寸はなれにくいのである。
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“感電して重態に陥っている者に対しては何処に重点を置いて御浄霊したらよいもので御座居ませうか。
“何処か火傷をして居たり色の変った処を御浄霊すればよろしい。又苦痛を訴える所、何故なら其処が火傷した所であるから。
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“神社に鳥居のあるのは如何なる訳で御座いませうか。
“鳥居のいはれは色々の説があるが、最初天の岩戸開きの時に鳥がとまって「コケコッコ」と鳴いて夜が明けた。それが鳥居の始りで相当古くからある。ユダヤにもある。
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“稲荷に限って多数の赤鳥居を建てゝありますが、何かあるので御座いませうか。又稲荷祭典の際五色の吹流しを付すのは、如何なる理由に依るので御座居ませうか。
“五色は稲荷に限らず昔から神道ではよく用ひられる。その理由は深く話せないが、昔五色人（世界の代表的な人種）があって其れ等の人間が一年に一度或る所に集まって御祭をした、それを意味して居る。又稲荷の赤鳥居の沢山あるのは特別な理由はなく装飾的のものである。
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“キリスト教信者で入信し、その家は祖父の代に仏教よりキリスト教に改宗しましたが、今回屏風観音様をお祭り致し度く思ひます。如何に致したらよろしう御座いませうか。
“観音様は仏教、キリスト教、神道等如何なる御道でも差支へない。昨日アメリカ進駐軍のニコラス大佐一行が来た時、観音様はエホバの命令によって御働きになって居られると云ふ事を説明した。だから何宗でもよいが観世音菩薩の御名であらせられるのは仏の姿であるから、仏式で仏壇でお祭りするのが正式である。但し仏壇の無い時には無くてもよろしい。
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“戦死した者の霊は御祭りしないと帰れないものでせうか。「例」アッツ島で戦死した霊は未だその儘その地に居ると謂ふ事ですが、各人の家庭に於て御祭りして居ると思ひますが、如何なる事になるもので御座いませうか。
“無論祭らなければいけません。御祭すれば早く帰れる。現界的に分り易く説明すれば、丁度帰還兵が帰って来ても家がなければ困ると同じ理由で、霊を祭り位牌を造って霊が帰って来てもすぐ宿れる様に居所を作って上げなければなりません。そうして日々御祭する想念が霊界からアッツ島につながれて其の霊は早く救はれて帰って来る事になる。丁度ソ連の日本残留者に対し、内地の者が政府に対し早く引揚げさして呉れと種々運動すればやはり或程度早く帰れるのと同様である。
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“十三歳の子供で最近どんどん白毛がふえて参りますが、如何なる訳で御座居ませうか。又御浄霊だけで治るでせうか。
“白髪の年寄の霊が憑依したのであって、どんどん御浄霊すれば治ります。
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“神経病、胃病等の病人が、身内の年寄に病気を持って行ってくれと御願ひして置きますと、其の年寄の死後癒るとの事ですが、何か霊的意味が御座居ませうか。
“こう云ふ事はあり得る。而し誰でもがそう云ふ風になるとは限らない。死んで行く年寄が病気を持って行く事を承知し、おれが持って行ってやらうと云ふ想念でなければさう云ふ事はない。而しその場合も全部でなく一部であって、折角持って行ってもらっても後又異物により浄化停止を行ひ悪くすると何にもならない。
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“極楽の園に蓮の花を画かれておりますが、蓮の花には何か意味が御座居ますか。
“偉い仏様が御坐りになる台を蓮花台と云はれる。蓮の花は泥の中から生えてきれいな花が咲く。又蓮花台にも大きいのもある。廻りが山々に廻らされその中央が高くなってゐる様な所、丁度箱根は蓮花台になる。又「はす」は言霊では「はちす」となる。富士山は八の字になり、はち「す」は中心となるから富士山の頂上は「はちす」でありまして木花咲爺姫が祭られており、木花咲爺姫は仏界では観音様にあらせられるから富士山も蓮花台である。
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“霊木として虞れられている樹で昔から枝を払っても祟りがあるとされておりますが、最近非常に繁茂して家が陰気になり困って居ります。今度其家には御神体を御祭り致しました。龍神に願って枝を払ってよろしう御座居ませうか。
“ちゃんとおことはりすれば差支へない。
唯道理の通って理由を云っておことわりする事、御神体をお祭りさせて戴きますに家が暗いから枝を払はして戴きたいと云ふ様におことわりすればよろしい。霊は言葉の使ひ方で随分ちがって来る。成程と云ふ理由であれば霊もどうする事も出来ない。
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“西宮市近郊の或家で最初に建築した人は一家四人が三人迄死し、続いてその家を買った人も二人家族の主人がすぐ死に、三代目の家でも既に二人死し一人は目下病床に伏し飼猫迄が病気であります。その在地はもと池も大木もなく野原でありましてどうしてよいか解らず困って居ります。御神体をお祭りするだけでよろしう御座居ませうか。病人には霊の憑依現象はありません。
“此れは何か祟っている。此の儘ではいけない。恐らく古戦場とか何か沢山の人が死んだ所であらう。地縛の霊がいて助けを求めているのだらう。地縛の霊は建物を建てられると苦しい。地縛の霊でも普通のは何も無いが、怒りっぽい霊、しつこい霊が居るか、或は地龍の特定の住所になって居て其処をどけ、と云ふ事だから二、三十間以上移住するとよい。やむを得ない時は、光明如来様にお願ひすると夢等で知らせて戴ける。時期を経れば浄まって良くなる。
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“二年前に光明如来様をお祭りさせて戴き同時にお稲荷さんを処分致しました所、種々の祟りが御座いますので再び祭り直したいので御座いますが、如何にすればよろしう御座居ませうか。
“一、二年は稲荷でも祭ってやって置かねばならない。急に追出す事は道義にそむく事になり、道に外れる。邪神はぱっと止めても手を引くが、正しい神様の場合今迄種々お願して置いて急に信仰を止めると云ふ様な事は道に外れ、其の事を教へんがため、よけい注意をされ種々の知らせをなされるものである。その稲荷を再び祭る場合は、御神体のお札を書いて、元よりも簡単に祭ってやり、お詫してお祭すればよろしい。
（直心四号 昭和二十四年五月二十五日）
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昭和二十四年六月号〔第五号〕
“夢に御馳走を戴くと病気になると言はれておりますが、霊的に何か意味が御座いませうか、御伺ひ申し上げます。
“そんな事は無い。迷信である。
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“中風症で二日目に便が出れば二年生き、三日目に出れば三年生きると言はれ、又男は左女は右に出ると言ふが如何なる由で御座いませうか、御伺ひ申し上げます。
“医学では中風と便とは密接なる関係があると言っているが、そんな事はない。霊体の関係になっている。
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“一重瞼と二重瞼は如何なる関係があるので御座いませうか、御伺ひ申し上げます。
“関係はない。瞼の堅いのと軟らかいの相違である。
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“左記の場合如何なる箇所に重点を置いて御浄霊すれば宜しいのでございませうか、又人口呼吸について御教へ願ひます。
一、水に溺れ仮死状態となった場合。
二、感電して仮死状態になった場合。
“何れの場合も心臓を中心にして御浄霊する事、心臓は日になり肺臓は月になるから、心臓の働きを旺盛にしなければ回復しない。
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“或時亀が家に入って来ましたので酒を飲ませた所酔って死んでしまひました。それを地の神様の所に埋めました所「せんじょうも」が生えましたと言はれておりますが、これは如何なる意味で御座いませうか。
“そういふ風な伝統を誰かゞ作ったのであらう。
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“或る犬を飼ひました所誰か家の者が耳を悪くします。その犬を他家に譲ると治ります。又飼ひました所やはり耳が悪くなりました。如何なる訳で御座いませうか。
“其の犬は元人間で死ぬ前に耳をどうかされたので飼はれた家の人の耳を悪くするのである。この様な事はよくある事である。
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“或信者が霊媒で度々死霊が憑き救ひを求めて解決がつき感謝して帰りましたが、先日観音様の霊と言ふのが出まして、最初私は観音だと言ひますので、こんなきたない体に憑らないと言ひますと、此の家の仏壇に祀ってある魚籃観音像であると言ひ、身魂相応の家を守護している、一つ御願ひがある、観音様を御祀りしてほしいと言ふので御座います。この様な事があるので御座いませうか、お伺ひ申し上げます。
“そう言ふ事はある。観音様にも色々ある。人間が霊界で或程度浄まると観音様になれる。そして少しの力を出しているが、御祀りして戴くと力が強くなるのである。
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“冷汗は浄化作用で御座いますか、御伺ひ申し上げます。
“勿論浄化作用である。
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“火水木金土星の特別に意味が御座いませうか、御伺ひ申し上げます。
“凡ゆる物の種類の代表である。星と言ふものは、天地合せ鏡であるから、天にある物は皆地にある。
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“水死人を探します時、鶏を盥の中に入れて水面に浮かすと、水死人の上に来た場合鳴くと言はれていますが、霊的に何か意味が御座居ませうか。
“鶏は霊的に敏感であるから水死人の上に来たら鶏に解るのである。
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“御浄霊を受けても何ともなりませんのに、御浄霊をなさると、あくびやげっぷが出るので御座います。如何なる由で御座いませうか、御伺ひ申し上げます。
“其の様な人は病気を引受ける人である。（月の系統の人）太陽系の人は毒素を焼いてしまふのである。
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“井戸を掘りますのはどの方角が良いので御座いませうか、又掘っても出ない人と良く出る人とが御座いますが如何なる訳で御座いませうか。
“坤の方角がよい。坤は（水、石）になり艮は（火、木）になる。物質に恵まれる人は水が良く出る、徳のある人であるから。
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“茨城県の或家に次々と唖が生れますが、何か霊的に意味が御座いませうか、御伺ひ申し上げます。
“木龍のたゝりである。信仰で治すより他はない。半分程はなほる。
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“或会員の人で、青大将が玉子を呑んだり鶏をしめ殺したりいたしますのです。如何すればよろしう御座いますでしょうか。
“或程度の食物、なま米をあたえる。初めはよく食べるが祀ってやり、祝詞を上げてやると、少ししか食べなくなり、自分が食べるから色々守護をする。丁度人でもよく言ふ事をきく人ときかない人があるのと同じである。
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“死んだ人が霊界から引張りますが、監督神の御許しを戴いているので御座いませうか、御伺ひ申し上げます。
“許しを得てない。人を引張る事によって罪を作り、一段々々落ちるのである。よく言ひ聞かしてやる。無理心中の様なもので、地獄などの霊はよく逃げ出してくる。
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“かしこい子供は早死しますが、何か霊的に意味が御座いませうか。
“親の罪による事が多い。祖霊が、御祀りや供養をしないと性質のよい子にかゝり知らせようとする。又かしこい子は可愛いいからそう言ふ子供に早くかゝるからである。
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“御讃歌の中のハレルヤの意味を御教へ御願ひ申し上げます。
“目出度い、讃える、讃すると言ふ意味である。
（直心五号 昭和二十四年六月二十日）