生活改善と医療

近時喧しい生活改善の問題に対し、其最大重要事は、何といっても病気である。二六時中無病息災であってこそ、改善のプランも成立つのである。如何に改善の方法を立てても、一度重患者が出来れば、何もかも滅茶々々である。そうして、病気なるものは全然予想が出来ない事柄である以上、之が解決は根本事である。故に、どうしても絶対無病である事、万一病気に罹っても、短時日に治癒さるるといふ事でなくてはならないのである。

然らば、其様ないつも無病であり得るやといふ事であるが、それは絶対可能である事を断言する。何となれば、私が創成した新日本医術に依る健康法を実行してゐれば、容易に病気には罹らない。よし又、罹ったとしても、大抵は放置してをけば、自然に治るのである。若し、よくよく治らない場合、本会治療士に治療を受ければ、如何なる病気も確実に治癒されて了ふ。

之は、些かの誇張も無い事実であるから、致し方がない。故に、病気の懸念と医療費の項目は、必要がない訳である。之によって生活改善は何等支障なく、理想通り行はれるのである。一言にして言へば、真の生活改善は、本会員でなくては可能と言えない事を断言するのである。

(昭和十一年五月三日)